高慢で素直になれない王女は、独占欲に駆られた腹黒騎士に、狂おしく愛される

ヨドミ

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6話 ジョナサン、魔獣狩りの最中にシャーロットを想う(ジョナサン視点)

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 数名の騎士とともに、魔獣の棲まう森に入って半日後。
 ジョナサンは、上空を見上げた。
 枝葉の隙間から、灰色の曇り空が垣間見える。

 引き連れた部下が、周囲を見まわしながら、首を傾げた。

「この辺って、魔獣の生息地だよな」
「ああ。去年は足を踏み込んで早々、小型の魔獣に襲われたな」

 人気ひとけのない森の奥は、魔獣たちのナワバリである。
 人里では聞いたことのない鳴き声が、そこら中からこだましているのが常だ。
 
 それなのに、今はどれだけ耳をすましても、生き物の鳴き声ひとつ聞こえない。 
 
 ――取り越し苦労だと良いんだが……。

「周囲の警戒を怠るなよ」
「はい!」
 
 ジョナサンの号令に、部下たちは気合いの入った返事を寄越した。
 
 日が暮れてきた。
 空き地で部下たちと焚き火を囲んでいる時のこと。

「魔狼襲撃の件、シャーロット殿下と何か関係があるのでしょうか?」

 ジョナサンは焚き火から顔をあげた。
 向かいに座る生真面目そうな青年の顔を、じっと見つめる。

「おい、何言って……」

 小柄な騎士が、咎めるように肘で隣の同僚を小突いた
 青年はジョナサンから目をそらさない。

 ――まあ、普通そう思うよな。

 ヴォルフガルト家は長い年月をかけて、魔獣とお互いの領域を侵さない関係を築き、共存してきた。
 しかし、魔狼は城塞を襲った。
 人間を襲えば酷い報復が待ち受けていると学習しているにもかかわらず、である。
 そうまでして、ヴォルフガルト城塞――彼らからしたら、人間側の巣――を襲う理由は何なのか。

 獲物が不足しているのか。
 そうだと仮定しても、迷いなく強敵のいる城塞を狙うやり方は賢くはない。

 ジョナサンの脳裏に、先日、王都で魔犬が暴れていた事件がよみがえる。
 反国王派が妹ミアを狙って騒ぎを起こすのに、魔犬を使用していた。

 魔獣はみずからの意思ではなく、操られていたとしたら?
 何のために?
 要人――シャーロットの暗殺に結びつけるのは想像に難くない。

 全て憶測だ。

 その証拠を見つけるために、ジョナサンは森に踏み込んだのである。
 
「……どうして殿下と関係があると思ったんだ?」

 ジョナサンは杯を傾けた。
 青年は微かに肩を跳ねさせる。
 自分の意見と一致しているか否かを興味本位で確かめたかったのだが……無闇に脅してしまったようだ。
 
「……そうだな。他の者はどう思う?」

 部下たちはそれぞれ顔を見合わせた。
 遠慮気味な彼らに代わって、ジョナサンは口を開く。
 
「魔狼は殿下を狙っていた。ではなぜ狙ったと思う?」
「坊ちゃんに恨みを持つ者の仕業の可能性もありますぜ」
 
 ジョナサンの右隣にいる初老の騎士が、豪快に杯を傾けた。

「アンドリュー、俺は恨まれるような立ち居振る舞いをした覚えはないぞ」

 ジョナサンが半目で老騎士を睨む。
 対して老騎士は髭面をニヤリと歪ませた。

「坊ちゃんはそう思っていても、お相手さんはそうとは限りませんぜ。ただでさえ、【戦狼】は敵を作りやすいんですから」
「……殿下の護衛を強化する必要があるな」
「お、俺はいつでもお守りできます」
「俺も!」

 部下たちがこぞって手を上げる。
 ジョナサンは腕を組んだ。
 正直、若い男をシャーロットに近づけたくはない。
 そんな場合ではないと言えばそうなのであるが、それはそれ、これはこれ、なのである。
 
「ワシの可愛い愛娘が侍女として殿下のおそばにいるんだ。お前らみたいなヒヨッコどもはお呼びじゃねえんだよ」

 アンドリューは、シッシと若い騎士たちを追い払う仕草をした。
 
「アネモネ様は確かにお強いですが……」
「おん? ワシに逆らうつもりか。良い度胸してるじゃねえか。表出ろや」
「お! いいぞ、やれやれ!」

 焚き火のかたわらで突然、稽古が始まった。
 遠征初日とあって、皆、体力があまり余っているのは良いことだが……。

「お前ら、ほどほどにしておけよ」

 ジョナサンの忠告は、男たちの囃し立てる声にかき消された。
 頭上では、月が雲間から顔を出している。ぼんやりとした月明かりに、ジョナサンは目を細めた。

 ――シャーロットと出会ったのも、月が見え隠れする夜だったよな。


 最愛の妹に婚約者が出来た。
 その知らせにジョナサンはこの世の終わりのような絶望感を抱いた。

 妹に手を出したならず者を成敗する。

 その一心で王都へ赴いた。妹の婚約者はバッハシュタイン公爵、サイラスである。
 彼は妹を愛していると宣言しながら、本心では妹を愛していなかった。
 政略結婚にせよ、妹を大事にしない野郎を許せず、ジョナサンは勢いサイラスに喧嘩を売った。

 バッハシュタイン公爵が体調を崩していたため、勝つには勝てたが、後味の悪い結果となった。
 おまけに領地を勝手に抜け出したことが父であるヴォルフガルト男爵にバレてしまった。
 男爵家が爵位が上である公爵家に盾突けば、不敬罪として罰せらるのは必至である。
 しかし、サイラスの恩情と父の命により、ジョナサンは公爵の手足として、諜報活動をすることになったのである。

「義兄上には反国王派の動きを探ってもらいたい」

 サイラスはジョナサンに一通の封書を差し出す。
 封蝋印は王家のものだ。開封済みである。

「拝見しても?」

 サイラスは頷く。
 夜会への招待状だった。招待主は――。
 
「シャーロット殿下?」

 アマグスタニア王国第三王女。彼女は、【日陰の佳人】や【妖精姫】など浮世離れした二つ名で呼ばれていた。
 サイラスの元婚約者である。

「殿下の周りに羽虫が群がっている。それとなく牽制してきていただきたい」

 王女と面識のないジョナサンが近づいては、警戒されるのは目に見えていた。
 中立派である己よりも国王の覚えめでたいサイラスが盾となった方が、よっぽど抑止力となり得るのではないか。
 サイラスは渋い顔をして指を組んでいる。

 彼なりに何か考えがあってのことなのだろう。
 
 ――この機に、妹に辛く当たらないよう釘でも刺しておくか……。

 どうせミアの親族ということで、シャーロットには疎まれるであろうし、嫌味の一つくらい言っても差支えはあるまい。
 脳内では父であるヴォルフガルト男爵が「立場をわきまえろ」と叱責してくる。
 ジョナサンは知ったことかと、胸のうちで舌を出した。

「……承知しました。では早速、準備に取り掛かります」

 ジョナサンは胸に手をあて、優雅に礼をする。
 嫌々仕事をするのは性に合わない。せっかくなので、公爵の狗を思う存分楽しむことにしよう。 

「……すまない」
 
 サイラスが重々しい声で告げた。

 ――ん?
 
 顔を上げると、サイラスが視線をそらす。
 何に対しての謝罪だろうか。
 サイラスと共有できる話題と言えば、妹のことだけだ。

 もしやと、淡い期待を胸に、ジョナサンは口を開いた。
 
「公爵様がご自身で夜会に参加されないのは、妹――ミアのためですか?」
「……」

 サイラスは眉間のしわを深くした。沈黙は雄弁な肯定を意味する。
 不用意に元婚約者へ近づけば、妹を不安にさせてしまう。
 だからサイラスはジョナサンにシャーロットを監視するよう命じたのだ。

 ――どういう心境の変化なんだか。
  
 サイラスはミアを憎からず想っているようだ。
 それが愛ゆえなのか。
 どちらにしろ、妹を大事に想ってくれるなら、口出しするのは野暮というものだ。

「公爵様の心中を推し量るような真似をしてしまい、申し訳ありませんでした」
「いや、義兄上にはそうする権利がある」
 
 サイラスは、微かに頬を緩ませる。
 不器用な義弟を前に、ジョナサンは小さく肩をすくめた。

 
 夜会当日。
 シャーロットは華やかな広間の中心にいた。
 一際目を引くのが、豪奢な髪飾りに彩られたプラチナブロンドの髪である。シャンデリアの光を受け、きらびやかな輝きを放っていた。
 菫色の瞳は、芳しい香りを漂わせているかのように可憐である。
 花の妖精を思わせる華奢な手足は純白のドレスに包まれていた。
 しかし、豊満な胸やくびれた腰のラインは隠せておらず、妖艶な色気を醸し出している。
 
 シャーロットは大勢の貴公子に囲まれ、儚げに微笑んでいた。
 ジョナサンは壁に背をあずけ、シャーロットを観察した。
 
 ――さぞや、数多の男を喰らっているのだろうな。

 アマグスタニア王家の王女は三人いる。
 シャーロットの上にいる二人の姉姫は、派手に遊ぶことで有名で、特に男に目がない。
 その点、シャーロットはまつりごとに関心のある才女だと噂されている。
 静謐な雰囲気を纏っているかと思いきや、ジョナサンの目には充分、男を惑わす悪女に映った。
 
 楽団の演奏がはじまると、シャーロットはダンスに興じた。
 代わる代わる踊る相手を変え舞う姿は、まさに妖精姫の名にふさわしい。
 シャーロットを見つめる男たちは、揃いもそろって鼻の下を伸ばしていた。

 特に金髪の小柄な青年は、二、三曲続けてシャーロットを独占している。

 ――あいつは確か、ロンディア侯爵の息子だな。名前は……。

「クラウス様、今度はシャーロット様を狙っていらっしゃるようね」
「あら、シャーロット様もまんざらでもなさそうよ」
「確かに、お似合いね」
 
 ジョナサンから数歩離れた窓際で、二人の令嬢が扇を口元に当て、おしゃべりに花を咲かしている。
 ざわつく会場で、なおかつ、囁き声であるが、ジョナサンは、ばっちりと嘲りを含んだ口調まで聞き取っていた。

 ――そうだクラウスだ。確か彼の父親は反国王派だったよな……。

 ロンディア侯爵は、サイラスがリストアップした反国王派の主要貴族である。
 令嬢たちのさえずりに耳を澄ましていたら、令嬢の一人と目が合った。
 灰色髪と紅い瞳に興味を持った様子で、ジョナサンに近づいて来ようとする。
 
 ここで目立つのはマズい。
 ジョナサンは人差し指を唇に当て、令嬢に笑顔を向ける。
 静かにしていてくださいと、仕草で伝えた。彼女は頬を染め、恥ずかしげに動きを止める。
 ジョナサンは満面の笑みを浮かべたまま、広間から滑り出る。

 夜闇に包まれた庭園に、人の気配はない。
 ジョナサンは会場から少し離れた木の陰に身を潜めた。
 木の幹に背をあずけ、テラスに視線を固定する。

 夜会参加者の大半は、反国王派のようだ。
 王女様はよりにもよって、彼らと親睦を深めようとしているらしい。
 
 ――反国王派を国王派に寝返らせようとでもしてるのか。とうてい成功するとは思えないんだけどなあ。

 いくら政治に通じているとはいえ、王宮という箱の中で蝶よ花よと育てられたお姫様だ。
 ロンディア侯爵は貿易商としてやり手である。息子も同様でかなり黒い噂が絶えない人物だ。
 交渉能力の差は歴然である。
 シャーロットが言いくるめられて、反国王派に良いように使われる様が、容易に想像できた。

 ――まあ、とりあえず、公爵様に報告だな。
 
 ジョナサンの仕事はあくまで、反国王派の動きを観察することだ。
 己が見聞きした情報を精査するのは、依頼主であるサイラスの仕事である。
 音を立てず木の幹から背を浮かせた、その時――。

 クラウスがテラスへ出てきた。シャーロットを庭へエスコートしようとしている。
 なるほど。サイラスが心配していたのはこういう展開を読んでいたためなのかと、合点する。

 ――好機だな。
 
 シャーロットを助ければ、怪しまれず近づくことができる。
 ジョナサンは暗闇の中、音もなくテラスを目指した。


 クラウスを追いはらったジョナサンは、改めて、王女様と間近で向かい合う。
 シャーロットの美しさは人智を超えていた。
 人形かと見まがう、きめの細かい肌に、菫色の瞳がとびきり映えている。

 ――これはたしかに己の物にしたくなるな。

 性格はさておき、ジョナサンは妖精姫の美貌に心を奪われ、跪いたまま呆然とした。
 シャーロットもジョナサンの瞳を食い入るように見つめている。

 ――まさか、俺に惚れたのか……。

 自惚れているわけではない。
 社交界に顔を出せば、令嬢たちの目を引くジョナサンである。宮廷でも通用する顔だと自認しているだけだ。

 シャーロットはジョナサンをダンスに誘った。

 完璧な微笑みだ。長年努力して作り上げてきたのであろう表情に、ぞくりと背筋が震える。
 美しく咲き誇る花を手折るように、計算されつくした微笑を握り潰してやりたくなった。

 そうして、己の手で心底楽しそうに笑わせてやりたい。

 それまでは手を出すまいと、ジョナサンはシャーロットの誘いを丁重に断ったのである。


 ――まあでも、笑わせる前に、王宮からさらってきてしまったんだがな。

 月が雲にすっぽりと隠れ、ジョナサンは現実に引き戻された。
 騎士たちは、アンドリューにしごかれ続けている。
 そろそろとめなければ、翌日の行軍に支障が出てしまう。
 ジョナサンは腰を上げ、騒ぎの中心へと近づいた。

 森に入って数日後。
 魔狼の群れを探している最中、ジョナサンは、鼻にシワを寄せる。

「何か臭わないか?」

 ジョナサンの問いに、部下たちが宙に顔をかざした。

「……? 何も感じませんが」
「坊ちゃん、こいつらにヴォルフガルトの嗅覚を求めるのはよしてくださいよ」

 アンドリューの言葉を無視し、ジョナサンは臭いのもとをたどっていく。
 
 鬱蒼うっそうと茂る枝葉のせいで、薄暗い道なき道を進んだ先、蔦が絡みついた樹々が密生している場所に出た。
 湿った地面に、植物の燃えカスが残っている。
 ジョナサンは鼻を近づけるなり、顔をしかめた。
 鼻が曲がりそうになる悪臭である。けれど、もう一度嗅ぎたくなる不思議な香りに引き寄せられ、前屈みになった。

「それ以上、嗅ぐのはお勧めしませんぜ」

 アンドリューが、ジョナサンの肩を掴んだ。
 ジョナサンはハッと我に返り、身体を起こす。
 老騎士は、眉間にしわを寄せながら、燃えカスを掬い指の腹で擦り合わせた。

「これが何か知っているのか?」
「ええ、まあ。……恐ろしいことをする奴がまだいるとは、驚きですよ」
「魔獣を興奮させ、操る薬か?」
「御明察ですな。どうしてお判りに……おおっと、そういうことでしたか」
 
 ジョナサンが苦しげなため息をつくと、老騎士は納得顔になる。
 隣にしゃがんだアンドリューが、難しい顔で蔦が巻き付いた樹木を見上げた。

「……誰の仕業だと思う?」
「そうですな。こいつの効能を知っているのは、ごく一部の――」

 背後で部下たちがざわつく。
 ジョナサンは腰の剣に手を添え、振り返った。
 
 魔狼の群れが半円形にジョナサンたちを取り囲んでいる。

 ――臭いに気を取られて、気配に気づかなかったな。

 どの個体も口から泡を吹きながら、牙を剥いている。
 見える範囲で十体。対してこちらはジョナサンを含め五人だ。

「お前ら、坊ちゃんの前で、無様な姿晒すんじゃねえぞ」

 アンドリューが、騎士たちに喝を入れる。彼らは覚悟を決めた様子で剣を抜いた。
 ジョナサンも続いて、剣を鞘走らせる。

 突進してくる個体を避けながら、腹部を切り上げた。
 魔狼が派手に倒れる。

「焦らず、仕留めろ!」

 ジョナサンの号令を忠実に守る騎士たちの背後から、さらに魔狼が飛び出してきた。
 騎士たちが驚愕に顔を歪ませる。
 ジョナサンは騎士たちを庇い、魔狼の追撃を次々と剣で捌く。そのうちの一体が脇をすり抜けた。

 魔狼と交戦中の騎士に迫っている。
 
 ――間に合え!

 ジョナサンは地を蹴り、剣を振りかぶった。渾身の一撃を魔狼の背に突き刺す。
 悲鳴をあげ悶える獣に安心した矢先、腹に衝撃が走った。

「――っ」
 
 軍服が切り裂かれ、腹に巨大な爪が食い込んでいる。
 目の前に赤い飛沫が散った。
 
「坊ちゃん!」
「隊長!」

 慌てる周囲に反して、ジョナサンは冷静に魔狼の手首を切り裂く。

『グエエエエエエッ!』

 汚い悲鳴をあげのたうつ魔狼に、アンドリューがとどめを刺した。
 腹から獣の腕を生やしたジョナサンは、その場に膝をつく。

 ――腹に穴が開くと、さすがにつらいな。

 部下やアンドリューの声が遠ざかっていく。
 瞼の裏に、シャーロットのしかめ面が、まざまざと思い浮かんだ。
 
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