愛されたいのに

トモ

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デート?

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皇太子の名前は、ザック、ウィンストン。
急遽始まった、庭での、初デート?とやらが開始。

キャリーは、帰ろうと思っていたのに、残念な気持ちになっていた。

次回、デートでもと、時間稼ぎしたつもりがまさかの、今日。

そして誘っておいて、無表情、無言の皇太子…

これ何の時間?我慢大会?

そんなことを考えつつ、相手の出方を待つことにした。

そして、薔薇が綺麗に咲いた庭に案内され、そこでお茶することになった。

ザック皇太子は、「キャリー嬢は、趣味は?」と聞かれたので、「趣味はないです。好きなことは、自由時間です」
と答えた。
すると皇太子は、「自由時間?今は自由時間に何をするの?」と更に質問。

キャリーは、正直に「自由時間は今のところないので、趣味を見つける時間もないのが現状です」
と伝えた。

そして沈黙…キャリーは、私とは合わないから婚約しないと言ってくれるのを願っていた。
すると、皇太子は「わかりました。僕と婚約したら、自由時間をあげるので、婚約してもらえませんか?」と言ってきた。

キャリーは、「一つお聞きしても?」と聞いた。
皇太子は、ジェスチャーでどうぞとした。

キャリーは、「なぜ、私にそこまで婚約者になることを願われるのでしょうか?面識も今までなかったですし、これからお互いを知ってから婚約ならまだしも、今から婚約だと数年以内に結婚となりますよね?急ぐ理由はなんですか?私以外にご令嬢たくさんいますよね?」
と言った。
すると「国の大臣の娘とかは、派閥があるから、全く関係ない一般の家庭から婚約者を探していた。そして小さい頃から優秀な、キャリーが相応しいのではとなり、ご両親に打診したんだ。そして婚約者の両親欄、同意書にサインをしたので、君の意見は確認してあるものだとこちら側は思っていた。なので、受けてくれるとありがたい」そう言われた。

キャリーは、「今日返事するのは待っていただけるとありがたいです。両親と話ます。いつまで返事待っていただけますか?」
皇太子は、「来週の土曜日に、またここで会いましょう」と無表情で言った。

キャリーは、「では。またその時に、本日は、失礼させて頂きます」と一礼して、帰宅した。

帰宅すると、両親は、待ち構えていた。
「キャリー、皇太子妃になる承諾書にサインしてきたか?」と父が聞いてきた。

キャリーは、「私の意見はこのような時も無視ですか?結婚は私の人生で最大の出来事なのに、意見も聞かず両親が承諾書にサインしたと皇太子様から聞いたわ」
すると、「おまえは、私たちの言う通りやっておけば、間違いないんだ。それよりきちんと皇太子妃になるサインしてきたんだろうな?」と聞いてきた。
キャリーは、1週間後に返事をすることになったと伝え、ごちゃごちゃうるさい両親を無視し、部屋に入った。
私、自由は諦めないとダメなのかな。皇太子は、婚約者になったら自由時間をあげると言ってだけど、そもそもその発言も上から目線だし、あの態度や表情。

上手くいく気がしない…先行き不安

その日は眠ることが出来なかった

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