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第147話 舞踏会、大混乱!
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フランスとイギリスが舞踏会の会場に戻ると、音楽が流れ、踊る人たちの真ん中で、妙に盛り上がっている場所があった。
何かしら。
ふたりで観覧席に戻って、盛り上がっている場所を見ると、どうやら盛り上がりの中心は一組の男女だった。
「あら、ダラム卿とアミアンが踊っているのね」
「ずいぶん、派手に踊っているな」
「ほんとに」
ふたりは楽しそうに笑いながら、勢いよく踊って回り、ダラム卿が時々思いっきりアミアンを持ち上げるみたいにして踊っている。
だが、盛り上がっているのは、そのせいではないようだった。
ダラム卿がアミアンを持ち上げて、楽しそうにくるりとやったあと、着地したアミアンが、今度はダラム卿を軽々と持ち上げるようにした。
まわりから大歓声が飛ぶ。
なんですってーッ‼
すごい!
すごすぎる!
フランスもぽかんとしたが、となりでイギリスも同じようにぽかんとしていた。
ダラム卿とアミアンは、踊りながら、交互に大技を決めている。
「どうなってるの、アミアン。すごすぎる」
「いいな」
イギリスがなんだかうらやましそうに言う。
「陛下も、アミアンと踊ってみてくださいよ」
「ともだち」
「あ、つい、くせで戻っちゃうわ」
フランスとイギリスが、ともだちのお喋りをしていると、アミアンとダラム卿が踊り終えてもどってきた。
「アミアン、すごかったわ。ちょっと休んだら、次は陛下と踊ってみてよ」
「休まなくても、大丈夫ですよ」
うっそ。
かっこよすぎよ、アミアン。
アミアンは、けろっとした顔でつぎはイギリスと踊った。
会場が、アミアンのとんでもない踊りに大いに盛り上がり、釘付けだった。
こっちのほうが、謎のうわさになるんじゃない?
おもしろすぎるわ。
ダラム卿よりも、イギリスのほうが力が強いのか、途中から片手でアミアンのことを高く持ち上げるみたいにした。
アミアンは、肩の上にイギリスを乗せるみたいにしてくるくるやったりする。
会場の盛り上がり方がとんでもなかった。
ほんと、とんでもないわ。
とんでもなく、面白すぎる。
フランスも、まわりと同じように楽しんで拍手を送ったりした。
イギリスとアミアンが、踊り終えて戻ってくる。
フランスは興奮気味に言った。
「アミアン、最高よ! 最高すぎたわ!」
ダラム卿も同じように興奮気味に言う。
「アミアン、本当に、あなたは最高です!」
ダラム卿とふたり、拍手でむかえると、アミアンが、へへ、と照れたように笑った。
ダラム卿が、面白がっていそうな顔で言う。
「今日の舞踏会は、とんでもないうわさになるでしょうね」
たしかにね。
皇帝が聖女を『先生』と呼んだり、謎の『美しの森の姫君』がとんでもない踊りを披露したり……。
楽しいうわさになりそう。
ダラム卿が、にやっとして、続けて言う。
「フランスと陛下のうわさに、アミアンのうわさに、どうやら我々が大いに今回の舞踏会を混乱させていそうですね。ここは、もうひとつ……、混乱のタネをまいてはどうでしょう」
フランスは、まじまじとダラム卿の顔を見た。
「混乱のタネ?」
「フランスもご存知の、あのうわさですよ」
「あのうわさ?」
どのうわさ?
最近じゃ色々ありすぎて、どれだか分かんないわ。
ダラム卿が、両手をひろげて朗らかに言う。
「陛下とわたしが恋仲、といううわさです」
あーッ!
あったわね!
そういううわさ!
アミアンが、わくわくした顔で「おお!」と言った。
イギリスを見ると、いつも通りの無表情でいる。
ダラム卿が、うやうやしく礼をして、イギリスを誘った。
「陛下、どうぞ、わたしに、恋人として踊る機会をお与えください」
思わず笑ってしまう。
うそでしょ。
どうするつもりかしら。
アミアンとふたりで、くすくす笑いながらイギリスを見る。
イギリスは、無表情のまま、ダラム卿が差し出した手を取った。
エーッ‼
イギリスとダラム卿が、手に手を取り合ったまま、会場の真ん中に出る。
まわりがざわついた。
本気で、どうかしてるわね。
最高。
イギリスとダラム卿は、お互いに礼儀正しく礼をした。
そして、踊り始める。
イギリスが、エスコートする側だ。
だが、どちらも男らしく踊っている。
フランスはもうめちゃくちゃに笑った。
イギリスとダラム卿の踊りは、あまりにかっこよかった。どちらも踊りがうまい上に、とんでもなく美男だ。
またしても、会場がその姿に盛り上がる。
フランスは、踊るイギリスの表情を見て、さらに笑った。
彼は、相変わらずの無表情で踊っている。
とんでもないわ。
イギリスって、やっぱり変よ。
彼ったら、くすりとも笑わずに冗談みたいなことするタイプなんだわ。
おかしい。
フランスは、面白くなってきて、アミアンの手をとって、踊りに出た。
イギリスとダラム卿が踊るとなりで、フランスとアミアンが踊る。
盛り上がる音楽。
華やかな衣装。
歓声と拍手。
シャンデリア。
それに、笑顔があった。
四人で、相手を入れ替えながら、自由に踊る。
楽しい!
フランスの目の前で、楽しそうに踊る相手がアミアンからダラム卿に変わり、ダラム卿からイギリスにかわる。
イギリスの笑顔。
素敵。
とっても、楽しい。
何かしら。
ふたりで観覧席に戻って、盛り上がっている場所を見ると、どうやら盛り上がりの中心は一組の男女だった。
「あら、ダラム卿とアミアンが踊っているのね」
「ずいぶん、派手に踊っているな」
「ほんとに」
ふたりは楽しそうに笑いながら、勢いよく踊って回り、ダラム卿が時々思いっきりアミアンを持ち上げるみたいにして踊っている。
だが、盛り上がっているのは、そのせいではないようだった。
ダラム卿がアミアンを持ち上げて、楽しそうにくるりとやったあと、着地したアミアンが、今度はダラム卿を軽々と持ち上げるようにした。
まわりから大歓声が飛ぶ。
なんですってーッ‼
すごい!
すごすぎる!
フランスもぽかんとしたが、となりでイギリスも同じようにぽかんとしていた。
ダラム卿とアミアンは、踊りながら、交互に大技を決めている。
「どうなってるの、アミアン。すごすぎる」
「いいな」
イギリスがなんだかうらやましそうに言う。
「陛下も、アミアンと踊ってみてくださいよ」
「ともだち」
「あ、つい、くせで戻っちゃうわ」
フランスとイギリスが、ともだちのお喋りをしていると、アミアンとダラム卿が踊り終えてもどってきた。
「アミアン、すごかったわ。ちょっと休んだら、次は陛下と踊ってみてよ」
「休まなくても、大丈夫ですよ」
うっそ。
かっこよすぎよ、アミアン。
アミアンは、けろっとした顔でつぎはイギリスと踊った。
会場が、アミアンのとんでもない踊りに大いに盛り上がり、釘付けだった。
こっちのほうが、謎のうわさになるんじゃない?
おもしろすぎるわ。
ダラム卿よりも、イギリスのほうが力が強いのか、途中から片手でアミアンのことを高く持ち上げるみたいにした。
アミアンは、肩の上にイギリスを乗せるみたいにしてくるくるやったりする。
会場の盛り上がり方がとんでもなかった。
ほんと、とんでもないわ。
とんでもなく、面白すぎる。
フランスも、まわりと同じように楽しんで拍手を送ったりした。
イギリスとアミアンが、踊り終えて戻ってくる。
フランスは興奮気味に言った。
「アミアン、最高よ! 最高すぎたわ!」
ダラム卿も同じように興奮気味に言う。
「アミアン、本当に、あなたは最高です!」
ダラム卿とふたり、拍手でむかえると、アミアンが、へへ、と照れたように笑った。
ダラム卿が、面白がっていそうな顔で言う。
「今日の舞踏会は、とんでもないうわさになるでしょうね」
たしかにね。
皇帝が聖女を『先生』と呼んだり、謎の『美しの森の姫君』がとんでもない踊りを披露したり……。
楽しいうわさになりそう。
ダラム卿が、にやっとして、続けて言う。
「フランスと陛下のうわさに、アミアンのうわさに、どうやら我々が大いに今回の舞踏会を混乱させていそうですね。ここは、もうひとつ……、混乱のタネをまいてはどうでしょう」
フランスは、まじまじとダラム卿の顔を見た。
「混乱のタネ?」
「フランスもご存知の、あのうわさですよ」
「あのうわさ?」
どのうわさ?
最近じゃ色々ありすぎて、どれだか分かんないわ。
ダラム卿が、両手をひろげて朗らかに言う。
「陛下とわたしが恋仲、といううわさです」
あーッ!
あったわね!
そういううわさ!
アミアンが、わくわくした顔で「おお!」と言った。
イギリスを見ると、いつも通りの無表情でいる。
ダラム卿が、うやうやしく礼をして、イギリスを誘った。
「陛下、どうぞ、わたしに、恋人として踊る機会をお与えください」
思わず笑ってしまう。
うそでしょ。
どうするつもりかしら。
アミアンとふたりで、くすくす笑いながらイギリスを見る。
イギリスは、無表情のまま、ダラム卿が差し出した手を取った。
エーッ‼
イギリスとダラム卿が、手に手を取り合ったまま、会場の真ん中に出る。
まわりがざわついた。
本気で、どうかしてるわね。
最高。
イギリスとダラム卿は、お互いに礼儀正しく礼をした。
そして、踊り始める。
イギリスが、エスコートする側だ。
だが、どちらも男らしく踊っている。
フランスはもうめちゃくちゃに笑った。
イギリスとダラム卿の踊りは、あまりにかっこよかった。どちらも踊りがうまい上に、とんでもなく美男だ。
またしても、会場がその姿に盛り上がる。
フランスは、踊るイギリスの表情を見て、さらに笑った。
彼は、相変わらずの無表情で踊っている。
とんでもないわ。
イギリスって、やっぱり変よ。
彼ったら、くすりとも笑わずに冗談みたいなことするタイプなんだわ。
おかしい。
フランスは、面白くなってきて、アミアンの手をとって、踊りに出た。
イギリスとダラム卿が踊るとなりで、フランスとアミアンが踊る。
盛り上がる音楽。
華やかな衣装。
歓声と拍手。
シャンデリア。
それに、笑顔があった。
四人で、相手を入れ替えながら、自由に踊る。
楽しい!
フランスの目の前で、楽しそうに踊る相手がアミアンからダラム卿に変わり、ダラム卿からイギリスにかわる。
イギリスの笑顔。
素敵。
とっても、楽しい。
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