全ては、皆んなの為に、、、そして、彼女を好きになる

助け合い編

7

地下の広い部屋に着いた2人は、タイマン勝負の準備をした。
「本気でやる」
「かかって来い！」
2人のタイマン勝負が始まった。が、グレッドが突っ込んできて、鉄次吹っ飛ばされ、負けた。
「強すぎる、、、」
「大丈夫かー？」
グレッドに起こされ、鉄次は広い部屋から出た。
「やり過ぎでしょ！高校生だよ？」
「、、、すまねぇ」
「私に言わないでください！」

鉄次はその時、1番下の階の長椅子に座っていた。
「クソ、強すぎだろ」
「グレッドは昔からそんな感じのやつなんだよ」
グレッドの友人であり、能力者のライアンが鉄次の隣に座った。
「腹が痛い、、、もろにあれを食らったから」
「アイツ、力加減を知らねーからな」
「なんですか、それ」
鉄次はグレッドの動きにキレていた。
「、、、まったく、グレッドの奴は」
ライアンはコーヒーを作り、鉄次に渡した。
「ありがとうございます」
「いいよ」
鉄次はそれを飲み、そして寝た。
「いい顔して寝るじゃねーか」
ライアンはそう言い、鉄次に毛布を掛け、階段を登った。

鉄次は次の日、ライアンとタイマン勝負をした。結果は負け。その次の日はアレックスと。結果は負け。
「能力を使えない奴はどうしろって言うんだよ！？ない物使えって言われたって、どうしようもないだろ！？」
鉄次はグレッドにキレて、グレッドを引っ叩いた。
「あっ、」
アレックスが反応した。鉄次はグレッドの顔を見て、
「バーカ！」
と言い、部屋に閉じこもった。
「、、、すまんな、鉄次」
グレッドは悩んだ。
「君は、、、ダメなんだ、持っては、、、」
グレッドはそう言い、既に冷めているコーヒーを飲んだ。

鉄次は荷物を持ち、外へ出た。辞めたのだ。
「昼でも薄暗いな、、、」
チャイナタウンは暗かった。日の光が入ってこない。
「鉄次君！待って！」
そこに来たのはアレックスだった。
「これ、持って行って」
アレックスは鉄次にブレスレットを渡した。
「これは？」
「、、、とにかく持って行って」
鉄次はブレスレットを右腕に入れた。
「さようなら」
鉄次はそう言い、去った。