全ては、皆んなの為に、、、そして、彼女を好きになる

霜月麗華

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竜と黒炎の姫君編(魔法少女の新事実)

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警察署

「アンタ、ここの署長だったんだな」
「そう、ごめんね」
女性は鉄次に言った。
「自己紹介がまだだったね。私は荒木千夜。よろしくね」
千夜は4人に言った。
「荒木千夜って、あの?」
「そうよ」
嘉代子が口を開いた。
「あのってなんだ?」
「荒木千夜は、最強の魔法少女よ」
「はぁ?!」
鉄次が叫ぶ様に言った。
「そう。でも最強じゃないわよ」
「え、どういうことですか?千夜さん」
早苗が千夜に聞いた。
「実際、最強はあなたなの」
千夜はそう言い、鉄次を指差した。
「えっ、お、俺?!なんで?全然最強じゃねーし!どう言う事だ!」
「あなたの能力は、1つじゃないって事よ。あなたの能力は『なんでもできる能力』よ。言っちゃーチートよ」
「、、、はぁ。もういいわ」
鉄次は諦めた。
「千夜さん」
「何?」
次は京子が聞いた。
「何故、私達をここに連れて来たんですか?」
「、、、遥って言う人知ってる?」
「は?知ってるも何も、、、」
鉄次が言った。
「その子、化け物能力者よ」
「ッ!」
4人は黙った。
「多分、妹さんの所に居るよ」
「、、、そうですか」
その時、警官が署長室に慌てて入って来た。
「署長!小傘縁が脱走しました!」
「わかった!」
警官は千夜に伝え、出て行った。
「ここの警備はガバガバか!」
4人は口を揃えて言った。
「ごめん!」
千夜は言い、上着を着た。


病院・遥

「舞、もうすぐだからね」
私は妹に、言う。妹は凄く苦しんでいた。
「うー、うー」
「大丈夫だから。癌、治るから」
私は妹に言う。妹が死なない様に、言い聞かせる。私は、何をやってるんだろう。学校休んで。
「お、おねぇ、ちゃ、ん、」
「舞!喋んないで!逆に苦しくなるだけだよ!」

ガタン

部屋のドアを開ける音が聞こえた。すると、見知らぬ女が入って来た。
「誰?!」
すると女は銃を取り出した。
「え!ちょっと何するつもり!」
私は女に言ったが、、、

バァン

「え、、、」
「フフフ」
「ちょっと!舞!ねぇ舞!起きて!舞!起きてってば!舞、、、嘘、、、そんな、舞!舞!舞ーーーー!」
私は泣いた。おかしくなるくらい泣いた。既に女は消えていた。
「舞!舞!返事してよ!ねぇ!」
私は泣きながら、舞の身体を動かす、、、が、舞は起きない。胸ら辺から血が出ていた。
「ッ!ま、舞、、、う、嘘、、、そんな、、、舞!」
私は泣き崩れた。悲しみと同時に、怒りが込み上げて来た。
「全て、私のせい?世界のせい?」
力が込み上げて来ているのか、身体が熱い。
「世界のせいだ、全て、壊せばいいんだ。」

バァン

またドアの音が鳴った。
「遥!だ、い、、、なんだよ、その姿、、、ッ!舞が、、、」
そこにはみんなが居た。
「もう死んでるよ。全て世界のせいだ、、、これも!もうおかしくなりそう!」
「か、風が!は、遥!やめろ!バカな真似は寄せ!」
「うるさいよ、鉄次、、、」
私はそう言いながら、鏡を見た。そこには羽の生えた、いかにも強そうな赤髪の私が居た。
「、、、フフフ、、、もうどうにでもなっちゃえ」
私はそう言い、空高く舞い上がった。熱蒸気を発生させながら。私は、飛んだ。
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