南の島の暑い夏

05

2週間後

俺は退院し、学校に行けるようになった。俺は幸子と一緒だった。帰りに俺は必ず、射撃訓練場で銃を撃っている。


ある日、俺は幸子と一緒に、射撃訓練場で銃を撃っていた。
「マグナム、撃とうかな？」
「また肩外れるぞ？」
俺はそう言い、彼女の持っていたマグナムを盗った。
「あちょっと！」
マグナムを片手で的に向けて、撃った。
「あっ！」
弾は見事命中した。
「か、肩、大丈夫？」
「うん。全然痛くも痒くもない」
俺はそう言い、マグナムを彼女に渡した。
「なんで、肩が外れないの？」
彼女は俺を、不思議そうな目で見た。
俺は事務所で寝泊まりしている。今日は幸子の部屋で、談笑していた。
「ホントよかったよ。あの時は」
「うん？これか、そうだな」
彼女は立ち上がり、冷蔵庫を開き、中から何かの缶を取り出した。
「それって、、、」
「祭は何も見ていない何も喋るな静かにしろ」
「えーーー」
その缶の中は、ビールだった。彼女はビールを飲んだ。
「大丈夫なのか？」
「うん。大丈夫」
彼女はビールを再度飲み、
「祭も飲むか？」
「俺は、」
「飲めー」
彼女は俺に、缶ビールを渡した。俺は意を決してビールを飲んだ。
「うぅ、なんだこれ？」
「ビールの味がわからんかぁ？」
「わかりたくない」
俺は彼女に缶ビールを渡す。
「わかりたくないかぁ、そうかぁ、」
「何考えてるんだ？」
俺は彼女に聞いた。何かよからぬ事を考えている、と考え。
「なーんにも考えてなーいよ」
「そうか？」
「酔ってるだけだよぉー」
彼女はそう言いながら、俺に近づいて、「ずぎー」と言いながら抱きついて来た。
「ずぎーってなんだ？やめろ」
「いいだろー？」
「出来過ぎだ。もう、、、」
彼女は止まって、
「いいじゃない。2人で居られるから」
と言う。彼女はビールをがぶ飲みして、寝てしまった。俺は彼女をベッドに寝かせて、部屋を後にしようとした。その時、
「行かないで」
彼女が言った。
「なんで？」
「一緒に、居て」
俺はしょうがなく、彼女の隣で寝る事にした。
「コレでいいか？」
「うん」
俺は彼女の綺麗な顔を見た。いつ見ても、良い笑顔。彼女は、俺の事、どう思ってるんだ？