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人殺し編(金沢編)
第3-5話 Xa
しおりを挟む2075年5月20日 金沢・なぎさドライブウェイ
とある一隻の船が海で星屑のように沈んだ。船内にいた人は全員死んだそうだ。
金沢市・高校
「あっ、マズッた」
「どした?」
2人の女子が言った。
「本、忘れた、、、」
「大丈夫?京子?」
「うん、多分、、、」
そう、京子が言った。
「明日香は?」
京子が明日香に聞いた。
「私は大丈夫ですよー」
「そう、」
2人は図書室に向かった。
「京子さん?本は?」
「忘れた(゚∀゚)」
「はぁぁ、明日持ってきて」
「はーい(゚∀゚)」
京子は浮かれながら言った。
「明日香は?」
「持ってきたよ」
「OK」
明日香は本を先生に渡したあと、2人は図書室を出た。
高校帰り
夜になってしまった。京子はバレー部で部活終わりが遅く、夜の7時に帰るのだ。明かりがそんなにない。
「暗い、、」
いつもより暗い夜道を歩いていたら、後ろから車が突っ込んできたのだ。
「うわぁ!」
ギリギリで車を避けた。車はそのまま家に突っ込んだ。
「あっぶな」
京子は立ち、歩き出した。その時、突っ込んだ車がまた、動き出し、また京子に突っ込んできたのだ。
「はぁ?なんで、、、」
車は歩道を高速で進む。京子は目を閉じた。その時だった。ガシャァンという音がなった。
京子は目を開いた。目の前に居たのは車を素手で止めていた女性だった。
「えっ?」
車は潰れていた。
「大丈夫ですか?」
女性は聞いてきた。
「あ、はい」
京子は答えた。
「良かったです」
女性は言い、右手を少し動かした。すると、突っ込んできた車は奥へ吹っ飛んでいった。
「えぇ!」
女性はこっちを向き、
「行きましょう」
と言った。
「う、うん」
(行きましょうって何処に?)
京子と女性は歩き出した。
「あなたは小沢京子ですね?」
「え?なんで知ってるの?」
「私はなんでも知っていますよ」
「マジか、、、」
2人は京子の家に入った。京子は一人暮らしだった。
「入りますね?」
「うん」
「あなたはどこから来たの?」
「私は東京から来ました」
「名前は?」
「私には名前はありません」
「えっ?」
2人はお茶を飲む。
「なのであなたには私に名前をつけて欲しいのです」
「嘘、」
「嘘ではありません」
「じゃあ、、、舞はどう?」
「っ!はい!私は舞ですね」
「うん」
京子は更に舞に質問した。
「東京からきたって言ったわよね?」
「はい」
「なんでここに来たの?」
「あなたはなぎさドライブウェイ近くの海で起きた船の事故を知っていますか?」
「えぇ、そりぁねぇ?」
「あの事故は、、、私の仲間達がやったのです」
「え?マジ?」
「はい。今も仲間はこの金沢の町に潜んでいます」
「嘘、、、」
更に舞は説明した。
「私の仲間は8人居ます。全員新型アンドロイドです。私もそのうちの1人です。仲間の1人は田舎町に飛んで行きました。今、この町に居るのは6人です。その6人がまた、よからぬ事をしないうちに止めたいのです」
「なるほどねぇ」
「どうか、あなたと一緒に止めて欲しいのです」
「、、、わかったわよ、」
「いいのですか?」
「うん」
あっさりと京子はOKした。
「はぁ、変なの」
京子はボソッと言った。
京子は舞を観察した。すると、舞の左手に指輪をはめていた。
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