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第2章 騎士団の紅一点、クレナ
6,強くなるには
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「はぁ!」
勇ましい声とともに一体のモンスターが切り伏せられる。
「ほぉ、一昨日足を捻ったとは思えん調子の良さだな」
「ああ、昨日行った店がいいところだったみたいでな。」
クレナはスライムリフレを出てからずっと、あの店はいかがわしい店なのではないかと疑っていたが、なんと足はいつの間にか完治していた。
まあ店を出る寸前にスライムがヒールをかけまくっただけなのだが。
しかも足だけでなく、クレナは全身が軽くなっているのに気がついた。
回復魔法による回復には、二種類の効果がある。
溜まった疲労成分の除去と、筋肉の再構成だ。
前者はただ疲労感を緩和させるだけだが、後者の影響は特に大きい。
日頃から激しい特訓をしていたる所の筋肉が傷んでいたクレナ。
睡眠時間に少しずつ筋肉を修復・増強してはまた筋肉を痛める。
そうやって少しずつ鍛えていっていたのだ。
そこで回復魔法を全身に受けると、全ての箇所の筋肉は増強される。飲まされたあの苦いドリンクの中には大豆由来のタンパク質も多分に含んでおり、よりその効果が強く出た。
それ故、今彼女はとても調子がいいのだ。
もちろん疲労が取れたおかげで注意力や判断力も回復した。
「こりゃあもうクレナはすぐに班長に昇格しないとだめだな。このままじゃあこの班の他の奴らは置いていかれるわ、クレナは足を引っ張られるわで全然まともに行動できやしない。」
「ああ、私もちょうど明日班長昇格試験を受けることにしている。受かればあなたと同僚ってことになるな」
「はははっ! だがこの勢いだとすぐ抜かされちまうなぁ。それはまずい。俺ももっと鍛えないと……」
クレナは絶好調のまま訓練と任務をこなしていった。
翌日、班長昇格試験もあっさり合格する。
「ふん、これでようやく班長か。副隊長になるまでに一体どれほどの年月がかかるのやら……」
まだまだ先は非常に長い。
だがクレナの成長するスピードは間違いなく同期の男連中よりは相当早い。
「さて、試験も終わったことだし今日から訓練を厳しくするか……」
クレナは強くなった気のする自分の体に合わせて訓練内容を強くしていった。
強化された訓練をしている最中、ふと先日のスライム・リフレでの光景が思い浮かぶ。
(そういえば、スライムに乗って落ちないようにしがみつくやつ、一回しかやらないで帰ってきてしまったんだよな……
しっかり二回目もやっていればもっと強くなれたのだろうか。)
強くなるチャンスを逃したかもしれない、と彼女は少し後悔し始めた。
と同時に、あのときの股間に受けた刺激を思い出してしまい、すこし股が疼く。
(いや! あの変な感じになってしまったことは忘れなければ! あんなことをしていては強くなれん!)
湧き上がる欲求に対してもストイックなクレナ。
一日の任務が終わり、個室についているシャワーを浴びるとき。
「ふぅー。やっぱり激しい任務をこなしたあとのシャワーが一番スッキリするな。」
一日の任務をこなし終えた達成感に浸り、全身を洗っていく。
髪も大した手入れもせずに洗い流し(それでもなぜかサラサラした髪質が保たれているのだが)上半身を洗い終えたところで股間を洗う。
その時だった。
(!?!?)
少し触ったら突然膣からゾワッとした感覚が伝わってきた。
(なんなんだこれは!? まるであの時みたいに……)
クレナはとっさに触るのをやめ、足を洗うことにした。
しかし……
「んっ! ……んっ…なんなんだ……これは……ん…」
触れていなくても感じてしまう。
もちろん、例のごとく膣内に侵入したスライムが刺激を加えているのだ。
膣の中でチンポ型に変形し、ほんの僅かに振動している。
「くっ……耐えなければ……」
手を入れればスライムが入っていると分かったかもしれないが(とはいえ仮に手を入れたらその瞬間スライムは縮むだろうが。)彼女は一切手を触れなかった。
「あっ……んっ……」
絶対に感じたくなんか無いのに、体が疼いて仕方がない。
それでも心の強いクレナは必死に堪え続け、股間から滴る淫液を素早く洗い流してシャワー室を出た。
ちなみに彼女の暮らす宿舎には小さいシャワー室がついているものの風呂は無いため基本的に湯に浸かりたかったら公衆浴場に行くことになる。
といっても綺麗好きでもない彼女はほとんど行ったことは無い。
(くそっ! なんでこんなことになっているんだ……)
シャワー室から出てもなお股間の疼きは収まらない。
遠くのある店の控室である男は呟いた。
「予想はしていたけど、なかなか堕ちそうに無いねぇ。こりゃあ楽しめそうだなぁ……次来てくれるの四日後だったかな~。それまでにいろいろ準備しておこっと。」
その日クレナは室内で筋トレすることで気を紛らわした。翌日以降は全く変な気分にならなかった。
ゲスい男の居場所に、きっちり一週間後にやってきたクレナ。しっかり騎士団の制服(彼女専用)を着ている。
前回より少し広いマッサージルームに案内されたクレナ。ちなみに今タツシ邸は増築に増築を繰り返し、マッサージルームだけで10種類、14部屋もある。
地上四階建ての建物は周囲にも多くは無いため大変目立つ建物になっていた。
「どうもスライムリフレへお越しいただきありがとうございます。」
「ああ、前回はすっかり世話になった。」
「どうですかその後足の調子は。」
「足は驚くほど問題なく動く。不思議なほどに痛みもない。しかもだな、なぜか体の調子がすごくいいんだ!」
「それは良かったです。」
「やけに調子がよくって今まで倒せなかった魔物も倒せるようになったんだがそれは前回のあのスライムに乗るやつのおかげか?」
「うーん、あれはもっとじっくり効いてくるやつなんですよねえ。週に一回、継続してやっていると徐々に効果を表すのですが一回となると、うーん。」
「え? そうなのか? じゃあ一体……」
「不思議ですねえ。まあいきなり強くなる要因として、男女かかわらず何度もオナニーをして絶頂すると体が一気に鍛えられて強くなる、というのを聞いたことはあります(超大嘘)がクレナさんは前回
『どういうことだ!? アタシがそんな淫らなことをするようなことをするとでも言うのか!?。そんなわけ無いだろ!』
って言ってましたもんねえ。じゃあ一体何が原因なんだろうか……」
タツシはわざと深く悩む。クレナの頭の中は今様々な感情でいっぱいになっていた。
(なんだって!? あのへんな感じのする奴、何度もすれば強くなれるのか!? だったらやっていればよかったじゃないか……しかも男女かかわらずって言っているなら別に恥じることなど何もない。堂々とすればよかったのでは……。
私が強くなったのもソレが原因だったのか!?
いやしかしあの行為はやはり不埒だ! しかもこの男の前でしないと宣言してしまった以上するわけにもいかないし……
アレを人に見られるというのは絶対に嫌だし……
だが強くなりたい……)
「な、なあ、ひとまず強くなれるコース始めてくれないか?」
「ああ、そうですね、そうしましょう。今回は前回の『フィジカルエンハンスメント』を中心にした『体力増強コース』でどうでしょうか。前回言った通り割引しますんで。
ではまずはこのドリンクを飲んでください。その後一度筋肉をほぐしますので、前回と同様にこのベッドで寝てください。」
「わかった。」
クレナの葛藤はまだまだ続いていく。
勇ましい声とともに一体のモンスターが切り伏せられる。
「ほぉ、一昨日足を捻ったとは思えん調子の良さだな」
「ああ、昨日行った店がいいところだったみたいでな。」
クレナはスライムリフレを出てからずっと、あの店はいかがわしい店なのではないかと疑っていたが、なんと足はいつの間にか完治していた。
まあ店を出る寸前にスライムがヒールをかけまくっただけなのだが。
しかも足だけでなく、クレナは全身が軽くなっているのに気がついた。
回復魔法による回復には、二種類の効果がある。
溜まった疲労成分の除去と、筋肉の再構成だ。
前者はただ疲労感を緩和させるだけだが、後者の影響は特に大きい。
日頃から激しい特訓をしていたる所の筋肉が傷んでいたクレナ。
睡眠時間に少しずつ筋肉を修復・増強してはまた筋肉を痛める。
そうやって少しずつ鍛えていっていたのだ。
そこで回復魔法を全身に受けると、全ての箇所の筋肉は増強される。飲まされたあの苦いドリンクの中には大豆由来のタンパク質も多分に含んでおり、よりその効果が強く出た。
それ故、今彼女はとても調子がいいのだ。
もちろん疲労が取れたおかげで注意力や判断力も回復した。
「こりゃあもうクレナはすぐに班長に昇格しないとだめだな。このままじゃあこの班の他の奴らは置いていかれるわ、クレナは足を引っ張られるわで全然まともに行動できやしない。」
「ああ、私もちょうど明日班長昇格試験を受けることにしている。受かればあなたと同僚ってことになるな」
「はははっ! だがこの勢いだとすぐ抜かされちまうなぁ。それはまずい。俺ももっと鍛えないと……」
クレナは絶好調のまま訓練と任務をこなしていった。
翌日、班長昇格試験もあっさり合格する。
「ふん、これでようやく班長か。副隊長になるまでに一体どれほどの年月がかかるのやら……」
まだまだ先は非常に長い。
だがクレナの成長するスピードは間違いなく同期の男連中よりは相当早い。
「さて、試験も終わったことだし今日から訓練を厳しくするか……」
クレナは強くなった気のする自分の体に合わせて訓練内容を強くしていった。
強化された訓練をしている最中、ふと先日のスライム・リフレでの光景が思い浮かぶ。
(そういえば、スライムに乗って落ちないようにしがみつくやつ、一回しかやらないで帰ってきてしまったんだよな……
しっかり二回目もやっていればもっと強くなれたのだろうか。)
強くなるチャンスを逃したかもしれない、と彼女は少し後悔し始めた。
と同時に、あのときの股間に受けた刺激を思い出してしまい、すこし股が疼く。
(いや! あの変な感じになってしまったことは忘れなければ! あんなことをしていては強くなれん!)
湧き上がる欲求に対してもストイックなクレナ。
一日の任務が終わり、個室についているシャワーを浴びるとき。
「ふぅー。やっぱり激しい任務をこなしたあとのシャワーが一番スッキリするな。」
一日の任務をこなし終えた達成感に浸り、全身を洗っていく。
髪も大した手入れもせずに洗い流し(それでもなぜかサラサラした髪質が保たれているのだが)上半身を洗い終えたところで股間を洗う。
その時だった。
(!?!?)
少し触ったら突然膣からゾワッとした感覚が伝わってきた。
(なんなんだこれは!? まるであの時みたいに……)
クレナはとっさに触るのをやめ、足を洗うことにした。
しかし……
「んっ! ……んっ…なんなんだ……これは……ん…」
触れていなくても感じてしまう。
もちろん、例のごとく膣内に侵入したスライムが刺激を加えているのだ。
膣の中でチンポ型に変形し、ほんの僅かに振動している。
「くっ……耐えなければ……」
手を入れればスライムが入っていると分かったかもしれないが(とはいえ仮に手を入れたらその瞬間スライムは縮むだろうが。)彼女は一切手を触れなかった。
「あっ……んっ……」
絶対に感じたくなんか無いのに、体が疼いて仕方がない。
それでも心の強いクレナは必死に堪え続け、股間から滴る淫液を素早く洗い流してシャワー室を出た。
ちなみに彼女の暮らす宿舎には小さいシャワー室がついているものの風呂は無いため基本的に湯に浸かりたかったら公衆浴場に行くことになる。
といっても綺麗好きでもない彼女はほとんど行ったことは無い。
(くそっ! なんでこんなことになっているんだ……)
シャワー室から出てもなお股間の疼きは収まらない。
遠くのある店の控室である男は呟いた。
「予想はしていたけど、なかなか堕ちそうに無いねぇ。こりゃあ楽しめそうだなぁ……次来てくれるの四日後だったかな~。それまでにいろいろ準備しておこっと。」
その日クレナは室内で筋トレすることで気を紛らわした。翌日以降は全く変な気分にならなかった。
ゲスい男の居場所に、きっちり一週間後にやってきたクレナ。しっかり騎士団の制服(彼女専用)を着ている。
前回より少し広いマッサージルームに案内されたクレナ。ちなみに今タツシ邸は増築に増築を繰り返し、マッサージルームだけで10種類、14部屋もある。
地上四階建ての建物は周囲にも多くは無いため大変目立つ建物になっていた。
「どうもスライムリフレへお越しいただきありがとうございます。」
「ああ、前回はすっかり世話になった。」
「どうですかその後足の調子は。」
「足は驚くほど問題なく動く。不思議なほどに痛みもない。しかもだな、なぜか体の調子がすごくいいんだ!」
「それは良かったです。」
「やけに調子がよくって今まで倒せなかった魔物も倒せるようになったんだがそれは前回のあのスライムに乗るやつのおかげか?」
「うーん、あれはもっとじっくり効いてくるやつなんですよねえ。週に一回、継続してやっていると徐々に効果を表すのですが一回となると、うーん。」
「え? そうなのか? じゃあ一体……」
「不思議ですねえ。まあいきなり強くなる要因として、男女かかわらず何度もオナニーをして絶頂すると体が一気に鍛えられて強くなる、というのを聞いたことはあります(超大嘘)がクレナさんは前回
『どういうことだ!? アタシがそんな淫らなことをするようなことをするとでも言うのか!?。そんなわけ無いだろ!』
って言ってましたもんねえ。じゃあ一体何が原因なんだろうか……」
タツシはわざと深く悩む。クレナの頭の中は今様々な感情でいっぱいになっていた。
(なんだって!? あのへんな感じのする奴、何度もすれば強くなれるのか!? だったらやっていればよかったじゃないか……しかも男女かかわらずって言っているなら別に恥じることなど何もない。堂々とすればよかったのでは……。
私が強くなったのもソレが原因だったのか!?
いやしかしあの行為はやはり不埒だ! しかもこの男の前でしないと宣言してしまった以上するわけにもいかないし……
アレを人に見られるというのは絶対に嫌だし……
だが強くなりたい……)
「な、なあ、ひとまず強くなれるコース始めてくれないか?」
「ああ、そうですね、そうしましょう。今回は前回の『フィジカルエンハンスメント』を中心にした『体力増強コース』でどうでしょうか。前回言った通り割引しますんで。
ではまずはこのドリンクを飲んでください。その後一度筋肉をほぐしますので、前回と同様にこのベッドで寝てください。」
「わかった。」
クレナの葛藤はまだまだ続いていく。
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