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第5章 慈愛の聖女、クラリス
25,御来店
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「こんにちはクラ……ゴホン、」〈どうぞ、こちらへ……〉
慌てて防音魔法を使ったタツシ。
ここはタツシの経営するスライム・リフレの一階の受付である。
一日の責務を果たしたクラリスは意気揚々とここに来ていた。
今回はしっかりとラネルも傍についてきている。
そして前回と同様にクラリスは真っ赤な髪色になっている。
これがウィッグなのか、別の方法なのかはタツシもよくわかっていない。前回も気が付かないうちにいつもの銀髪に戻ってしまっていたのだ。
とはいえ別に今はそのことは全く重要ではないからタツシはマッサージルームへと案内する。
ちなみに格好も貴族令嬢のそれだ。
あまりに美しすぎてすれ違う人、そしてスライム・リフレの受付の横の待合室の人が皆彼女のことをガン見しているのだが本人は特に気にしていないようだ。
ひそひそとあの令嬢はどこの貴族の人だろうか、とか外国から来たのだろうか、とか様々な憶測を述べている人も多い。
タツシの前ではかなりフランクに接しているが、一歩人前に出ればその動きの全てが極めて美しい。
「さあ、今日はこの部屋でしっかりマッサージしましょう。」
「タツシ、ここにいると仕事をするときの口調になるのね? 別に構わないけど。」
「え? あ、あはは、ほんとだ、気づいていませんでした。」
クラリス自身も、まだ心が通じ合っていなかったあの頃のタツシを思い出せるから別に敬語でも問題ないようだ。そんなこんなでいつものハーブティーを渡すタツシ。
「じゃあ、それを飲んだらこの袋に入れてある水着に着替えていただけますか? 今日はしっかりとオイルマッサージをして肌も綺麗にしていきたいので。」
「はい!」
いそいそと更衣室に行くクラリスとラネル。
更衣室の中から声が上がり、ラネルが出てきた。
「ちょっと、タツシ様、あの薄いいやらしい水着は何なんですか!? まさかクラリス様に変なことする気じゃないでしょうね??」
ご名答。ラネルはよく分かっている。
「するわけないじゃないですか~。というか、ラネルさんも前にこれを着ましたよね?(4章32話)」
「え? あ、そういえばそうでしたね……。」
自分でもその水着を着ていたことを思い出して顔を赤くする。
特に鏡などは置いていないため自分がどんな姿になっているのか、というのは自分からだとうまくわからないのだ。
クラリスが着ようとして初めてめちゃくちゃエロいことに気が付いたラネル。
しかし前に自分も来ているのだから着るなというわけにはいかない。
仕方なくクラリスにもその薄く、透ける寸前のベージュの水着を着ることを許した。
二人とも更衣室にいる間にタツシはイロイロな設備の最終確認をする。
「ふふふ……たのしいパーティーの始まりだ!!」
一体変態勇者は自分の彼女にナニをするのだろうか。
慌てて防音魔法を使ったタツシ。
ここはタツシの経営するスライム・リフレの一階の受付である。
一日の責務を果たしたクラリスは意気揚々とここに来ていた。
今回はしっかりとラネルも傍についてきている。
そして前回と同様にクラリスは真っ赤な髪色になっている。
これがウィッグなのか、別の方法なのかはタツシもよくわかっていない。前回も気が付かないうちにいつもの銀髪に戻ってしまっていたのだ。
とはいえ別に今はそのことは全く重要ではないからタツシはマッサージルームへと案内する。
ちなみに格好も貴族令嬢のそれだ。
あまりに美しすぎてすれ違う人、そしてスライム・リフレの受付の横の待合室の人が皆彼女のことをガン見しているのだが本人は特に気にしていないようだ。
ひそひそとあの令嬢はどこの貴族の人だろうか、とか外国から来たのだろうか、とか様々な憶測を述べている人も多い。
タツシの前ではかなりフランクに接しているが、一歩人前に出ればその動きの全てが極めて美しい。
「さあ、今日はこの部屋でしっかりマッサージしましょう。」
「タツシ、ここにいると仕事をするときの口調になるのね? 別に構わないけど。」
「え? あ、あはは、ほんとだ、気づいていませんでした。」
クラリス自身も、まだ心が通じ合っていなかったあの頃のタツシを思い出せるから別に敬語でも問題ないようだ。そんなこんなでいつものハーブティーを渡すタツシ。
「じゃあ、それを飲んだらこの袋に入れてある水着に着替えていただけますか? 今日はしっかりとオイルマッサージをして肌も綺麗にしていきたいので。」
「はい!」
いそいそと更衣室に行くクラリスとラネル。
更衣室の中から声が上がり、ラネルが出てきた。
「ちょっと、タツシ様、あの薄いいやらしい水着は何なんですか!? まさかクラリス様に変なことする気じゃないでしょうね??」
ご名答。ラネルはよく分かっている。
「するわけないじゃないですか~。というか、ラネルさんも前にこれを着ましたよね?(4章32話)」
「え? あ、そういえばそうでしたね……。」
自分でもその水着を着ていたことを思い出して顔を赤くする。
特に鏡などは置いていないため自分がどんな姿になっているのか、というのは自分からだとうまくわからないのだ。
クラリスが着ようとして初めてめちゃくちゃエロいことに気が付いたラネル。
しかし前に自分も来ているのだから着るなというわけにはいかない。
仕方なくクラリスにもその薄く、透ける寸前のベージュの水着を着ることを許した。
二人とも更衣室にいる間にタツシはイロイロな設備の最終確認をする。
「ふふふ……たのしいパーティーの始まりだ!!」
一体変態勇者は自分の彼女にナニをするのだろうか。
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