【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話

白木 白亜

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第5章 慈愛の聖女、クラリス

24,仕事

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「なあ、今日ってマッサージの日じゃん?」



「ええ、そうね。」



「最近結構ここでマッサージしているからいらない気もするけど、俺の店だとまだまだやっていなかったこといろいろやれるんだ。だから来ないか?」



「ええ! 是非行きたいわ! あ、ラネル、時間ってある?」



 部屋の外で待機していたラネルが入ってきて、スケジュール帳のようなものを見ながら言った。



「多少お勉強の時間が減ってもよろしいのであれば……」



「じゃあ行くわ!」



 クラリスは楽しそうな笑顔になっている。



 最近完全に勉強よりもタツシの方を優先することが増えてきた。





「そうしたらまた俺がここに迎えにくるね。」



「はーい」



「じゃ、俺はこれで。」



 そういいながらクラリスの額にキスをして直後に転移した。



 クラリスの顔は真っ赤である。



 なんでこんなのを朝から見せつけられなければならないんだ、という顔をしているラネルがクラリスに言った。



「さあ、今日も神殿で感謝の儀を執り行わなければなりませんから、急ぎましょう。」



「ええ」



 クラリスの心臓は未だバクバクである。



 しかしクラリスの凄いところはこれでも全く色ボケせず、仕事はこれまで通りしっかりこなしていることだ。



 タツシのおかげで元気になり顔色が良くなったため今まで以上に人々からの評判もいい。





 それに比例してクラリスに特攻する男も増えてしまったが、依然ラネルが「お引き取りください。クラリス様は男性と関わることは出来ません。」と言って跳ねのけている。



 まさか彼らはクラリスの心がすでにほかの男の処にあるとは思っていないだろう。





「われらが誇り高き主よ!!」



 クラリスがこの声を発することで感謝の儀は始まる。



 これは皆の崇拝する女神への感謝、として行われる儀式だ。



 それを代表して執り行うのが最も女神に近い人、ということで聖女になっているわけだ。



 といっても本来は聖女は一年に一度だけ出ればいいのだが、クラリスは「魔力が回復するまでなにか仕事がしたい」と言って毎週感謝の儀に登壇することになった。







 毎週毎週、神殿に来て祈りを捧げれば同時に美しい聖女様に会える。



 それが、ここ数年神殿に祈りに来る人の数が莫大に増えている理由だった。



 男女問わず人気のあるクラリス。



 彼女を一目見ようと多くの人が神殿に駆け付けた。



 一応この宗教では少なくとも3年に一度は神殿に祈りに来ましょうということになっているが、神殿自体はこの大神殿以外にも数か所ある。



 しかしこの神殿だけが圧倒的に来場者が多かった。



 それもすべてクラリスのせいだ。ちなみに神殿は非常に大きいためあまり満員になったことはない。





 美しい容姿に、美しい声。優しい雰囲気に、凛とした紺碧の瞳。



 いつしか、実は彼女こそが女神なのではないかと多くの人が疑い始めるが、真相は誰も知らない。



 一つ確かなのは、彼女に市中で出会ったときに「女神様!」などと叫ぶと、近くを護衛している気の強そうな女性(侍女)が「彼女は女神ではなく聖女です!」と言い返してくることだ。





 感謝の儀が終わる。





 人々は皆クラリスの声が止まると同時に祈りを終え、その後クラリスへの感謝として大きな拍手をする。



 クラリスの本当の仕事はここから始まる。



 わざわざ神殿の出口に行き、この日に祈りに来た人に笑顔で「ありがとうございました」とほほ笑む。



 神殿の出口はほかに数か所あるのだが、皆この出口からしか出ない。そのため全員が神殿から出るまで30分以上かかることもある。



 聖女クラリスはあまりにも神々しすぎで近寄れない! という男が大半なのだが、肝が据わった奴らはお構いなく彼女に「好きです! 付き合ってください!」とか「今晩、一緒に飯でも」とか言い寄る。



 そして「邪魔なので立ち止まらないでください!」と近くの警備員、もしくはラネルに咎められ、しぶしぶ去っていく。



 こういう人が毎回5人は出てくるのだ。





 それが終わり、ようやく休憩の時間になる。





「ふうー。」



「お疲れ様でした。これ、今日のお食事です。」



「ありがと。」



 クラリスはこの後のことを考える。



 複数人の治療をしたら今日の仕事は終わりでタツシの所へ……





 そう考えたとたん、なぜか下腹部が熱くなってきてしまった。



 そしてわずかながら彼女の割れ目から透明な液体が分泌されているのだが彼女は気づかない。



 ボーっとタツシのことを考えているうちに休憩時間は終わってしまった。
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