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最終章 ~それぞれの道~
13,色ボケ
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クラリスは満足すると、いそいそと身支度をし、ラネルの元に行った。
ラネルの前では平然とし、今日の仕事の段取りの話をしていた。
(仕事に私情は持ち込まないようだし別に大丈夫か。)
この間タツシがしばらくいなくなっていた時にクラリスが休憩時間にムラムラしていたのをタツシは知らない。
そして、タツシは気になることがあった。
(どうしてクラリスはあそこまで性欲が強いんだ?)
正直、クラリスの性欲の強さにはタツシ自身が驚いていた。
愛が強すぎるから、という単純な理由であれば普通に嬉しいのだが、しかしいくら愛が強くたってあんなことにはならないだろう。
というほどにクラリスは乱れていた。
(まあ、一つの原因は俺の精液……だろうな。)
高レベルの人の精液を受け取った子宮は、なんとしても確実に孕もうと全力でさらなる精液を求める。
その結果がこの有様だと言えばそれで結論は出る。
(でもな……ここしばらくの間も、まだセックスしていなかったのにめちゃくちゃオナニーしちゃっていたしな。)
そう、よく考えるとクラリスが乱れ出したのは昨晩が始まりではないのだ。
タツシはいままで手を出した女の子にさんざん強い媚薬を使いまくって今のクラリス以上に乱れさせていたから気が付かなかったが、よく考えれば通常時であれだけオナニーにはまるのも普通ではない。
まだまだこの世界にはよくわからないことが多い。
そんなときに役立つのが王立の図書館である。
これまでもたびたびタツシが分からないこと、スライムが分からないことを王立図書館で調べてきたのだ。
「よし! 今から図書館に……ん?」
スライムがタツシに何かの画面を見せいている。その中には……
〈まだ勇者様が見つかりません!!!〉
〈どういうことだ!? もし勇者様がお亡くなりになっていたりしたら、この国は滅ぶかもしれないんだぞ! あのお方は一人で何も告げずにどこかに行ってしまうようなお方ではない! 急いで探すんだ!〉
スライムの遠隔通信で聞こえてきた音声からははっきりと勇者が行方不明になっている様子がうかがえる。
「やばい! そうだ、まだセレモニーの途中だった! くっそ~、仕方がないから戻るか……。」
そう、タツシはまさに今『一人で何も告げずにどこかに行ってしまった』のである。
護衛の人たち可哀相……と思いながら、スライムは着替え終えたタツシと共に転移した。
「勇者様!? こんなところにおられたんですか。一体いままで何をしておられたのですか!?」
「すまない、実は昨晩魔物を倒したあと、奴の醜い残寧がその場にとどまっていたんだ。しばらく時間が経つとその残寧はどこかに移動し始めた。それを追いかけていたらかなり遠くまで行ってしまったのだ。
心配をかけてすまなかった。その残寧はしっかり始末したから安心してほしい。」
「そんなことが!? 勇者様、我々はまたしても協力できなくて本当に申し訳ございません。どうか次こそは……」
かつて、「スライムが、魔王を吸収した。終わり。」だった魔王討伐記を「勇者が剣を構え、魔王と対峙した。その次の瞬間魔王は○○の魔法を放ち、さらに魔王も剣を構え○○して○○して……(略)最後は国民の希望を盾に、魔王への憎しみを剣にこめて魔王を倒した」と捏造したタツシ。
今回も流石である。
ラネルの前では平然とし、今日の仕事の段取りの話をしていた。
(仕事に私情は持ち込まないようだし別に大丈夫か。)
この間タツシがしばらくいなくなっていた時にクラリスが休憩時間にムラムラしていたのをタツシは知らない。
そして、タツシは気になることがあった。
(どうしてクラリスはあそこまで性欲が強いんだ?)
正直、クラリスの性欲の強さにはタツシ自身が驚いていた。
愛が強すぎるから、という単純な理由であれば普通に嬉しいのだが、しかしいくら愛が強くたってあんなことにはならないだろう。
というほどにクラリスは乱れていた。
(まあ、一つの原因は俺の精液……だろうな。)
高レベルの人の精液を受け取った子宮は、なんとしても確実に孕もうと全力でさらなる精液を求める。
その結果がこの有様だと言えばそれで結論は出る。
(でもな……ここしばらくの間も、まだセックスしていなかったのにめちゃくちゃオナニーしちゃっていたしな。)
そう、よく考えるとクラリスが乱れ出したのは昨晩が始まりではないのだ。
タツシはいままで手を出した女の子にさんざん強い媚薬を使いまくって今のクラリス以上に乱れさせていたから気が付かなかったが、よく考えれば通常時であれだけオナニーにはまるのも普通ではない。
まだまだこの世界にはよくわからないことが多い。
そんなときに役立つのが王立の図書館である。
これまでもたびたびタツシが分からないこと、スライムが分からないことを王立図書館で調べてきたのだ。
「よし! 今から図書館に……ん?」
スライムがタツシに何かの画面を見せいている。その中には……
〈まだ勇者様が見つかりません!!!〉
〈どういうことだ!? もし勇者様がお亡くなりになっていたりしたら、この国は滅ぶかもしれないんだぞ! あのお方は一人で何も告げずにどこかに行ってしまうようなお方ではない! 急いで探すんだ!〉
スライムの遠隔通信で聞こえてきた音声からははっきりと勇者が行方不明になっている様子がうかがえる。
「やばい! そうだ、まだセレモニーの途中だった! くっそ~、仕方がないから戻るか……。」
そう、タツシはまさに今『一人で何も告げずにどこかに行ってしまった』のである。
護衛の人たち可哀相……と思いながら、スライムは着替え終えたタツシと共に転移した。
「勇者様!? こんなところにおられたんですか。一体いままで何をしておられたのですか!?」
「すまない、実は昨晩魔物を倒したあと、奴の醜い残寧がその場にとどまっていたんだ。しばらく時間が経つとその残寧はどこかに移動し始めた。それを追いかけていたらかなり遠くまで行ってしまったのだ。
心配をかけてすまなかった。その残寧はしっかり始末したから安心してほしい。」
「そんなことが!? 勇者様、我々はまたしても協力できなくて本当に申し訳ございません。どうか次こそは……」
かつて、「スライムが、魔王を吸収した。終わり。」だった魔王討伐記を「勇者が剣を構え、魔王と対峙した。その次の瞬間魔王は○○の魔法を放ち、さらに魔王も剣を構え○○して○○して……(略)最後は国民の希望を盾に、魔王への憎しみを剣にこめて魔王を倒した」と捏造したタツシ。
今回も流石である。
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