226 / 243
最終章 ~それぞれの道~
14,性欲の正体
しおりを挟む
まだセレモニーの最中であり、タツシは結局王立図書館に行けていない。
王立図書館は最高レベルの結界が張られていて勝手に侵入することなど到底できないのだが、王国内にはほかにもいくつかの図書館がありそこはスライムが何とか侵入できそうだったため勝手に入って本の中身を見た。
そしてその情報をタツシのそばにいるスライムに送ることで本を読むことが出来た。
今主に読んでいるのは恋愛小説である。
「うーん、この話もかあ。なんか、昔から王族ってみんなお盛んだったんだなあ。」
王族に関する情報は、地方の図書館には当然ないものの王族にまつわる恋愛小説なんかは複数存在した。
それを読んでいると共通するのが、王族(おそらくずっとクラリスの祖先が王族であり、血が途絶えていない)は皆非常に一途で、かつ子だくさんだということだ。
相当昔から全く血が途絶えていないことから分かるように、王様はたくさん子供を作るようだ。
しかし他の国の様に何人もの女を妻にするのではなく、あくまで一人としか結婚しない。
そして、とある小説の中で第二王子が不倫をしてしまい、大問題になる、というものがあった。
その不倫の原因は妻が行為を嫌がったから、とのことだった。
「あ~、そうか、性欲のつよ~い王族の妻には、毎晩ヤっても全然へっちゃらっていう人しか適さないのか。
しかも、能力が高くて美人で……」
これは王族の結婚相手を探すのも楽じゃなさそうだ、と思った。
と同時に、クラリスの性欲が強い理由も完全に分かった。
「原因は、単に血筋、と。そりゃあこんな先祖を持っていたら、子供はみんなああなるよなぁ。」
王族とはいえ学園にいる間は彼女を作っては別れて……というのは許されている。
つまりその間に王子たちは体の相性がよさそうなパートナーを探すというわけだろう。
「って、ただの変態な……おっと、これ以上いうと俺の人生が詰んでしまうからやめておこう。」
タツシはその変態な家系のおかげで最高の嫁に出会えたのだが。
小説がどこまで信用できるかという問題もあるが、おおよその考え方は間違っていないだろう。
タツシは面白くなって他のも読んでいると、やっぱり過去に問題になっている王族はそこそこいるようだ。王族と言っても直系以外も含めるからかなりの人数になるのだが。
ある王女は結婚後数年間は全く問題なかったのに、夫の性欲が衰えてきてから我慢しきれなくなり浮気。
またある王子は学園の頃18人の彼女を作り問題になり。
かなり昔の話のようだが、大概そういうことがあると謹慎処分になるという。
だが、王族はやはり王族と言うだけあって、謹慎している間に勉強やら魔法やら剣術やら自分の得意なものを見つけるとそれに非常に熱心に取り組み、異性のことを忘れてその世界で頂点に上り詰める人も少なくなかったようだ。
ただやはりその後再び性欲が爆発してしまう人もいたようである。
「クラリスも、まあ同じようなもんだよな。」
クラリスが過去のそういった王族と違うのは性欲魔人(一応勇者)と出会えたことだろうか。
王立図書館は最高レベルの結界が張られていて勝手に侵入することなど到底できないのだが、王国内にはほかにもいくつかの図書館がありそこはスライムが何とか侵入できそうだったため勝手に入って本の中身を見た。
そしてその情報をタツシのそばにいるスライムに送ることで本を読むことが出来た。
今主に読んでいるのは恋愛小説である。
「うーん、この話もかあ。なんか、昔から王族ってみんなお盛んだったんだなあ。」
王族に関する情報は、地方の図書館には当然ないものの王族にまつわる恋愛小説なんかは複数存在した。
それを読んでいると共通するのが、王族(おそらくずっとクラリスの祖先が王族であり、血が途絶えていない)は皆非常に一途で、かつ子だくさんだということだ。
相当昔から全く血が途絶えていないことから分かるように、王様はたくさん子供を作るようだ。
しかし他の国の様に何人もの女を妻にするのではなく、あくまで一人としか結婚しない。
そして、とある小説の中で第二王子が不倫をしてしまい、大問題になる、というものがあった。
その不倫の原因は妻が行為を嫌がったから、とのことだった。
「あ~、そうか、性欲のつよ~い王族の妻には、毎晩ヤっても全然へっちゃらっていう人しか適さないのか。
しかも、能力が高くて美人で……」
これは王族の結婚相手を探すのも楽じゃなさそうだ、と思った。
と同時に、クラリスの性欲が強い理由も完全に分かった。
「原因は、単に血筋、と。そりゃあこんな先祖を持っていたら、子供はみんなああなるよなぁ。」
王族とはいえ学園にいる間は彼女を作っては別れて……というのは許されている。
つまりその間に王子たちは体の相性がよさそうなパートナーを探すというわけだろう。
「って、ただの変態な……おっと、これ以上いうと俺の人生が詰んでしまうからやめておこう。」
タツシはその変態な家系のおかげで最高の嫁に出会えたのだが。
小説がどこまで信用できるかという問題もあるが、おおよその考え方は間違っていないだろう。
タツシは面白くなって他のも読んでいると、やっぱり過去に問題になっている王族はそこそこいるようだ。王族と言っても直系以外も含めるからかなりの人数になるのだが。
ある王女は結婚後数年間は全く問題なかったのに、夫の性欲が衰えてきてから我慢しきれなくなり浮気。
またある王子は学園の頃18人の彼女を作り問題になり。
かなり昔の話のようだが、大概そういうことがあると謹慎処分になるという。
だが、王族はやはり王族と言うだけあって、謹慎している間に勉強やら魔法やら剣術やら自分の得意なものを見つけるとそれに非常に熱心に取り組み、異性のことを忘れてその世界で頂点に上り詰める人も少なくなかったようだ。
ただやはりその後再び性欲が爆発してしまう人もいたようである。
「クラリスも、まあ同じようなもんだよな。」
クラリスが過去のそういった王族と違うのは性欲魔人(一応勇者)と出会えたことだろうか。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる