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しおりを挟むこの日、キラ国の至宝であるミア王女はキラ国から花嫁として旅ちの時を迎えた。
キラ国の城から快晴の空に向け、一直線に舞い上がったのは、白い小鳥の群れだった。
白い綺羅びやかな馬車に乗り込んだ純白のドレスのミアをエスコートして迎えに来たのは真っ黒い騎士の正装をしたカイト。
上空を散らばるように羽ばたいてゆく小鳥たちは、幸せの粒を地上に撒き、それは綿のようにふわふわと見送る観衆に落ちていった。
カイトはキラ国の民から密かに妨害を受け、この日も凶器を隠しもった民がミアの嫁入りを阻止しようとしていた。
この日のために…国王達は、ミアに加護を与える聖獣に救いを求め…聖獣は1つ条件を出して小さな協力をした。
綿は人々の心を鎮め、カイトの側に突如現れた巨体の白い鳥は嘴より虹色の球体を出してカイトに与えれば、カイトの服はミアと同じように純白に染まった。
観衆から沸き起こる歓喜の声は、二人を祝福していた。
ミアとカイトはこうして馬車にのり、テイマス国へと旅立った。
テイマス国の都へ戻ったカイトを迎えた国民、そして国王達はカイトの姿に感動して涙し、ミアとカイトの結婚式は盛大に執り行われたのだった。
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