青色ドラゴン娘は夢を見る

yu-kie

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2章《旅・立》

《旅立ち》

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    (出発)

旅立ちの朝、塔の上空を黒いドラゴン達が見送りに来て上空を旋回していた。

僕は今人の姿で…

塔の階段を降り、外に出て、人間の姿の両親が一緒に降りてきて、塔の入り口まで来て見送った。

目の前に待っていたのは人の姿のゼイヤさん。

僕の前に膝まずく。

『ゼイヤ?』

『手を出してください。』

僕が差し出したてに収まったのは…

夜空のようにキラキラした大きな石が中央にあり、蝶の形の銀のフレームのペンダント。

…とても軽くて暖かかった。

『私だと思って身に付けてください。』

そういえば…母の首にもにたようなペンダントが胸元から見えていたっけ…

父様からのプロポーズに受け取ったと言ってた。

意味を知る…僕は迷うことなく身につけた。

『ゼイヤ、僕…孤独が一番怖いんだ…だから、うれしい。ありがとう。』

直接的な返事は控えた。

好意は嬉しいが…

前世は男だったぶん性に関することは慎重にしたいと考えていた。

僕はドラゴンになり、ペンダントの鎖も伸縮自在でドラゴンの自分の首にフィットした。

『皆、行ってきます。』

僕は翼を広げ舞い上がる。

集合場所である、コクウ国の都へと飛び立った。

森を抜けた先の城へ向けて…。
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