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しおりを挟む一方、大国ユイフの中心部に立つ城では…。
お城の広間にて、王座の足元に整列する兵士達がいた。
*
ヤーマ・ユイフ、この国の王であり、善人の顔の奥には悪人の顔を潜めていた。長い年月をかけて相手国と信頼関係を築き、言葉巧みに相手を誘導し、結果、弱ったところに兵士を送りその国の主の命を絶つ。(誰にもわからないよう、入国した商人の荷物に兵士を隠し侵入させて。)
なにも知らなかったそぶりをし、主をなくした国に救いの手をさしのべ、その国を手中に納めた。それがユイフ国王の他国を侵略する方法。
しかし、バリージャ王暗殺は失敗に終わった。バリージャとの戦いに勝ったディスカ国はバリージャに味方した。狂戦士と言われる、ディスカの第2王子を護衛につけ、バリージャ王の城への帰路を安全に送り届けたのだった。
バリージャの兵に捕まったユイフの兵士は、1ヶ月後ユイフ国へと送り返されることが、バリージャからの使者からしらされ、ユイフ王は緊急の会議を始めた。暗殺失敗の翌日の事であった。
*
<話は少し戻る>
バリージャの使者がユイフ国へ書簡をもって現れた。その日のうちと言うこともあり、早すぎる知らせに城では張り詰めた空気が広がっていた。書簡を届けたバリージャの使者を、見せしめに殺そうと、襲いかかったユイフの兵を前に、同行していた茶色の兎の魔法が発動し、バリージャの使者は兎と共に瞬間移動で、消えるようにバリージャへと帰還した。
ユイフ国王は、2度もディスカの獣人に邪魔され、苦虫を噛み潰したように、普段穏やかなその表情は醜く歪み、周囲に使えるもの達は恐怖に顔をひきつらせていた。
そんなこともありユイフ国王は障害があるほど、バリージャを手にいれたいと、策謀した。
* * * * * * * * *
1週間後バリージャ国にユイフ国から書簡が届いた。
バリージャ王を狙ったのはユイフ国王の反対勢力派によるものだと、止められなかったことへの謝罪の言葉と、バリージャ王を迎えてのお詫びの意味の込めた宴の招待状がそえられていた。
そして、ルイ王女とユイフ国の王太子との縁談を正式に考えてほしいと。
知らせが来たこの日、王宮に1週間滞在していたディスカ国の王子アイスが帰還を翌日に控え、バリージャ王家の家族会議を見守っていた。
椅子にすわったルイはお菓子をアイスにすすめ、自分は先に、手にとったお菓子をパクリと口に含み、アイスに微笑む。
「美味しいね」
ルイはいつも難しい話には入ることはない。好奇心旺盛な彼女は何をするかいつも家族はハラハラさせられているのが、その理由であった。
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