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しおりを挟むルイはアイスを探し無我夢中で通路を走った。通路を歩く侍女達とすれ違い、アイスの護衛の獣人3人を見つけた。
現在人間の姿をとる豹耳をピクピクと揺らす短い黒髪の細身の長身の青年1人と大柄でやや首が長い茶色く長い髪を靡かせた青年2人は庭に繋がる通路付近に待機していた。
「獣人さん!アイス王子は何処です?」
「「「姫様。」」」
涙で目を腫らすルイをみた3人はポケットからそれぞれハンカチを取り出し右往左往していた。
通路で騒がしくおかしな動きの護衛獣人の姿を目にしたアイスは庭から戻り、目を腫らしたルイを目にぎゅっと、胸にしまいこむように抱き締めた。
「どう言うことだ?」
アイスは鋭い瞳で護衛の獣人を睨めば、3人は困り顔で下を向いた。
「3人は悪くないんです。私が泣いて部屋を飛び出して来たから…3人は心配されて、ごめんなさい。」
「ルイ王女、何かあったのですか?」
「私どうすればいいか。私は人間同士なら幸せなんでしょうか?」
「困りましたね、私が介入できることではないですが…私はあなたの味方でありたい。あなたがどうしたいか、教えてくれますか?」
アイスの腕の中で目を腫らしてまた泣きそうな目で見上げるルイに優しく語りかけ、ルイはキラキラした瞳でぱあっと眩しい笑顔で答えた。
「初めてなんです!こんなにワクワクしたの、アイス王子と一緒なら面白そうって思えたの。私、ちゃんと言えなかった事があります。どうして強い人が好きなのかって理由。」
「ああ、そう言えばそんなことありましたね。」
「強いかたなら敵が多いでしょ?守りがいが、あるじゃないですか!強いかたの助けが出きるなんて、誇らしい事だと思うんです!狂戦士は、私の憧れなんです!」
アイスは目を丸くし、見下ろす先に視線を交えたルイと見つめ合うように…固まっていた。
「そこまで言われたのは…あなたが初めてです。私も、あなたの可憐なすがたも愛しいですが、その動じなく、面白い発想と愉快さも愛しく思えてなりません。あなたが私を選んでくれるなら、ユイフの陰謀は全力で阻止しましょう。」
「アイス王子!」
ルイは飛び付くようにアイスに抱きつき、アイスはルイを両脇を持ち抱き上げルイの視線はアイスと間近にまで引き寄せられた。
侍女や護衛の獣人が見守るなかルイはアイスの首に腕を伸ばし、抱きつき頬を寄せ合った。アイスはルイを抱き締めたまま、落ちないようしっかり抱きかかえ、その足でルイの家族の待つ部屋へと向かったのだった。
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