リゼと薬草図鑑

yu-kie

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薬草図鑑と四葉模様 1/2

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『ようやく役にたてるのね。』
『リゼの思い描く姿に。』

 真っ白な世界の中で確かに私を呼んだ。

 ああ、お母さんの妖精さん達もある日突然姿を見せるようになったと言っていたっけ。

「私が思い描く姿。」

 そこに現れたのは、ラベンダーとクローバーを編んだ花冠を髪に飾り、白く透き通った大きな葉の羽を背中に広げて空中に浮く、小鳥サイズのドールたち。

 蜜色に輝くくるんと巻き毛のフリルのついた黄色いワンピースのドールと、桃色に輝くくるんと巻き毛のフリルのついた白色のワンピースのドール。

「妖精さん?」

『そう呼ばれているけれど貴女と私を結ぶ名をつけてくれますか?』

「蜜色のあなたはミー…。桃色のあなたはピー…でどうかな?あなた達は何処から来たの?」

『『緑の加護の貴女に呼ばれて召喚された花の妖精…よ。ふふふ素敵な名をありがとう。』』

『私はミーね、戦闘は私に任せて。』
『私はピーですね、守りはお任せください。』

「よろしく可愛い妖精さん。」


 真っ白な世界に再びリゼは一人となり、まぶたを閉じた。再びまぶたを開け、視界に広がるのは見慣れた母の診療所の待合室の天井。


 ふと体を起こすと、リゼは、母親と見知らぬ男の睨み合いを目にしたのだった。

〈薬草図鑑と四葉模様1/3へ続く〉
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