四つ葉の白猫は討伐隊長の愛に溺れぎみ

yu-kie

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恩返し編

2話・弱ってるので猫で居ます。






《魔女の独り言》

 ラプスは今頃魔王様に報告していることだろう。ああ、ラプスが憎い!嫌なことを次々思い出してしまう。

 ああ、魔王様には弁解したかった。もともと魔王様の配下になったのは、あの方の側にいて、あわよくば妾にでもなれたらと考え、身綺麗にしていたのに…今は拐ってきた美しく心優しい姫に夢中、他の女には見向きもせず、城に使えていた私は、オークのラプスの仕事のパートナーに抜擢された。

 魔王様に頼られていた頃が懐かしい。

 しかしラプスとその配下、やつらの野蛮なやり方、不衛生な生活、耐えられなかった。紳士な魔王様はやらないだろう、知らぬ間に街娘を拐って悪戯をして、余計に任務がやりにくくなっていた。何故私が娘を逃がすために奮闘しなくてはいけないんだ!

 我々は、高価な金品や美しいモノ、魔王様のご希望の物さえ手に入ればよいのに。ああ、今の私は死んだも同然。

 ラプスとその配下に関わらなくて済むと思えばせいせいするが、魔王様の配下でなくなるのは、とても悲しくて、ラプスが憎い。

 「にゃあご~!」
(ラプスのバカヤロー!!)

 窓の縁、窓に手を掛け二本脚で立つ白猫は外の世界に向けてさけんでいた。

    ※

しばらくして白猫は窓の縁に寝そべっていた。体の傷は毛に覆われあまり目立たなくなり、白猫はだらしなく体を伸ばし上を向いてなにも考えられず、ぼぉ~っとしていた。

    ※ 

 部屋のあるじが帰ってきたのは夕方。手には猫用のフードの入った袋を抱え、満面の笑みで入ってきた。

 白猫は、今ではその主になついて、窓の縁から飛び降りると、スキップするように、足取り軽く主の足元にすりよっていた。

「にゃ~」
(恩人様!おかえりなさいませ!)

 白猫は居心地がよいこの生活が満更でもないものだなあと、しばしばの平和な時間を過ごすのだった。
 
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