四つ葉の白猫は討伐隊長の愛に溺れぎみ

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恩返し編

3話・ばれないよう猫で居ます。



《金色の四つ葉の印をもつ魔女》

 魔女のリュイは白銀の長い髪と金色の瞳をもつ美しい魔女。彼女の額には金色に輝く四つ葉の模様があるが普段は前髪を下ろして隠している為、知っているのは『魔王』とリュイの魔女教育を行った魔王の配下の『老いた魔女』のみ。

 リュイが魔女になった印だが、黒く染まるはずの模様は瞳と同じ金色に輝いていた。

 暗闇や邪悪な気を好む彼らには害がある光り。その為前髪を伸ばし瞳が見え隠れするかどうかの長さに切り揃えられていた。

 ラプスに殺されかけ、池に落ちたときに、本来の猫へと姿が変わってしまった。死を覚悟したリュイは人間の討伐隊長に救い出された。リュイの伸ばした前髪は猫になれば無意味になり、白い猫の額にはキラキラと金色の四つ葉が輝いていた。

 リュイは日に日に体力魔力を回復させ、魔女に変わる事ができたのだが、魔女だと敵味方関係なく命を狙われると考え、猫のままで身を隠すことにした。

 今は自分の今後をどうするか!有り余るじかんを、だらだらと過ごし!日なたぼっこをしながら、大きなあくびをし…考えようとして、結果考えることを放棄する毎日を過ごした。

(だって居心地がいいんだもん!恩人様が尽くしてくれるし、猫のフードだけ我慢して食べてれば、のんびり過ごせるんだもの!)

リュイが考えることを放棄する理由である。

     *

そんなある日、いつものように隊長の部屋で留守番をしていた白猫のリュイは夕方、部屋に現れた女性に驚いた。

「こんばんは、子猫ちゃん、ごめんね、今日は隊長遠征先から帰れないからって子猫ちゃんの面倒を頼まれたの。今ご飯とミルクあげるからね。」

 白猫のリュイは毛を逆立て威嚇をし、ささっと壁にくっつくようにして距離をとり、金色の瞳をギラつかせていた。

「食べて。隊長はまだ帰れないかも、討伐隊は今は魔王の配下が街を荒らすから大変なんだよ。今回は負傷してすぐには帰れないみたいだし。私がしばらく君の様子を見に来るからね。」

 少女は赤い髪のおかっぱ。年は16歳くらい。魔法使いを思わせる、水色のローブを身に付けていた。

「にゃん!にゃん!」
(ちょっと!恩人様が負傷してるですって!)

白猫は慌てて少女に駆け寄り抗議するように鳴いて訴えた。

「君に話しても仕方ないよね、お猫のトイレ掃除したし、また明日ね。」

少女は手を振り部屋をあとにした。

「うにゃあ~!!にゃにゃにゃ!」
(ラプスか!ラプスの仕業か?どうしよう!今私が動いたら、魔王様の敵に認定される!どうしよう。恩人様を見捨てれない!どうすれば、ここでだらだらしていた私への罰なのかあ!)

 この日の夜、白猫はようやく真面目に今後の身の振り方を考え、結論をだしたのだった。
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