四つ葉の白猫は討伐隊長の愛に溺れぎみ

yu-kie

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恋愛編

13話・諸事情のため、猫時々魔女で居ます。





 少女は泣くのをやめ、気持ちが落ち着き、ここにいる経緯を説明した。

「私はシュプルと言います。お母様は使用人二人をつれて逃げ、廃墟となった人がいない街の教会で私を産みました。その後私が歩けるようになったら旅を始めずっとお姉様を探していました。私達は昨年彼らに会い、私はこの大将の妻に選ばれ、私は彼らと行動を共にすることを選び、母様はまた共をつれて旅にでました。」
「そう。」

「お姉様はどうしてここへ?」
「私は反逆者の取り締まりをする討伐隊の隊長に命を助けられて今はその方のそばで手伝いをしてるの。反乱軍を探して、あなたを見つけた。」

「じゃあ!旦那様が!」
「ごめんね。今はおとなしく眠ってて。起きたら全てうまく収まっているから。」

リュイは腕の中のシュプルに語りかけるように眠りの魔法をかけた。リュイの額の四つ葉は金色に光りシュプルと赤ん坊は光を見るとすやすやと眠り始めた。

リュイは立ち上がるとテントを出て猫になると再び各テントの中を捜索し、その後ハリスと合流。ハリス達討伐隊は彼らを捕らえ、リュイはハリスに駆け寄った。

「ハリス様。歌の主は妹でした。彼らは家族で移動しているようです。彼らはどうなるんですか?妹の家族はどうなるんでしょう!」

 リュイの不安そうにする声に、ハリスはポンポンと頭を撫でた。

「大丈夫だ、今回の反乱軍の制圧のその後は罰を受けることになるが、家族は施設に預けられるだろう。罰を受けたら、家族のもとに返される。彼らは伝統的なしきたりを持つ種族だ。国のしきたりに対する規制への反発をしているんだ。都に火をつけたり、役人に剣を向け怪我人も大勢でた。上は彼らを危険だと判断され、今回討伐隊が動くことになったんだ。」

「じゃあ大丈夫なんですね?」
「魔獣の討伐とは違うからね。子猫ちゃんが心配することはないだろう。」

 ハリスは拘束された彼らの前でリュイをひょいと抱き上げると心配そうに見上げるリュイをギュッと抱き締めた。

「大将は誰です?」
「こいつだ。」

 ハリスが指差す先に縛られ座り込む屈強な青年がうつむいていた。

「ハリス様、魔女に戻ってもよいですか?」
「ん?ああ。いいだろう。」

リュイはハリスに頭を下げ、大将の前へとトテトテと歩み寄り、大将の顔を覗き込んだ。

「にゃあ。」

 リュイは金色の光に包まれ、光は大きくなり、ワンピースを着た魔女の姿が現れた。

「はっ!」

大将は目を丸くしてリュイを見上げた。

「シュプルに先ほど会ってきました。妹を大事にしてくださりありがとう。あなたが無茶して死んでしまえば妹がさみしい思いをします。どうか、命を無くすようなことをしないでくださいね。」

 大将はふいっとリュイから顔を背け、小さく呟いた。

「考えとく。」

 それきり大将は口をつぐんだ。

 しばらくすると、反乱軍を収容する荷馬車が数台来て討伐隊員が彼らをのせ、最後の荷馬車に家族である、女、子供がのせられた。

 目を覚ましたシュプルは大将としばらくの別れを告げ、最後の荷馬車に乗せられた。

「シュプル、会いに行くね?」
「はい。旦那様に手紙書くので取りに来てくださいね?」
「うん。」

リュイは荷馬車を見送り、部隊は別の荷馬車に乗り込み王都へと帰還した。

 リュイは魔女のまま、ハリスに寄りかかり、シュプル達への複雑な思いを抱え遠くを見つめ、ハリスはいつも猫のリュイにするように、よしよしと頭を撫でれば、リュイは猫の癖でさらに体を刷り寄せていた。

 隊員たちの目には愛し合う二人が仲良く寄り添っている、そんな風に見えていたのだった。

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