四つ葉の白猫は討伐隊長の愛に溺れぎみ

yu-kie

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完結編

18話・無礼があるといけないので魔女で居ます。




 討伐隊の仕事に戻ったリュイとハリスは遠征先、魔獣討伐を終えてとある領地のもてなしを受けた。

 領主の屋敷の夜の宴。

 リュイはハリスの膝で猫の姿で丸くなりくつろぐなか、領主が一人娘を連れて現れた。

「いやあ、素晴らしい剣裁きでした、ハリス様はまだ結婚されていないとか?ぜひ娘をもらってはくれませんか?」

 領主は膝に丸くなるリュイをどかそうとてを伸ばすとハリスはその手をやんわりと防いだ。

「彼女は僕の恋人。勝手に触らないでくれますか?僕が魔獣を倒せたのは彼女の魔法のサポートがあったからです。公私ともに僕の大事なパートナーなんです。」

「んにゃ?」

リュイは膝で丸くなった状態からお腹を出して背中を膝にすりよせ無防備でいると、ハリスはリュイに声をかけた。

「リュイ、悪いけど魔女の君を見せてあげて。」
「うなあ~。」

リュイはハリスの言葉に鳴いて答え体を金色に光らせ、次の瞬間、ハリスの膝に座った状態の魔女のリュイが現れた。

 ハリスは腰にてを回してぎゅっと抱き締め、リュイの肩に顔を寄せ、領主を見上げた。

「座ったままですみません。魔女のリュイともうします。」

リュイは積極的に密着するハリスに顔を紅くしながら領主につげた。

「ハリス様は少し酔われています。ご無礼をお許しください。私はハリス様から離れたくはないので、できることなら、私からハリス様を奪わないでください。変わりに私の幸運の魔法を受け取ってくれますか?」

リュイはハリスの腕に拘束されたまま、領主とその娘を呼び寄せた。

「てを出してください。」
「「こうですか?」」
「こう見えても私はエルフのはしくれ、昔教わった魔法です。あなたたちに素敵な未来を。」

 リュイが祈れば二人の差し出した手に小さなスライムが現れた。

「にゅっ、にゅっ。」

 ルビー色に光るスライムはやがて宝石へと姿を変えた。

「なんと!」
「素敵!」

領主とその娘は歓喜した。

「一番願っている事を引き寄せてくれます。どうか無くさないで身に付けてくださいね。」

領主は喜び、感謝し、宴は平和に終わりを告げ、隊員達も一時はどうなることか、ヒヤヒヤしていたが、リュイの領主への対応にホッと胸を撫で下ろし、リュイは寝息をたてるハリスから拘束を解放されると、魔法でハリスを軽くし背負うと席をたった。

「皆さん、先に失礼します。」

リュイはハリスを背負ったまま小さく頭を下げ、その場をあとにしたのだった。
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