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事の始まり
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それは彼女がバイト先に勤めてから1週間ほど経った日の夜の事だ。
「斎藤さんってSNSとかやってます?LINEとか」
こうして話しながらも手は止めない。
彼女も手慣れてきたものだ。
「どうして?」
私も手は止めず聞き返す。
「職場で歳も近い斎藤さんと連絡とれるようにしておいたほうがいいかなって!」
私は手を止め考える。
先輩と後輩だし連絡先の交換など別に変な事じゃない。
だが妙な違和感があって逡巡する。
「いいよ」
何気なく私が感じた違和感を悟られないように答える。
「じゃあ上がる前にお願いしますね!」
仕事を続ける彼女がいつもより少し楽しそうに見えた。
特に問題もなく業務を終え、SNSで連絡先も交換し帰宅していると
普段あまりならないスマホの通知が鳴る。
「連絡先おしえてくれてありがとうございました。
今日もお疲れ様です」
顔文字も付いていて可愛らしい印象だ。
「いえいえ、片岡さんもお疲れ様です」
自分でも少し無愛想じゃないかと思ってしまうが、
送信を押してから気付く気の利かなさである。
私が彼女の言葉に対する違和感を深く思い返し
はっきりと自覚するのはもう少し後の事だった。
「斎藤さんってSNSとかやってます?LINEとか」
こうして話しながらも手は止めない。
彼女も手慣れてきたものだ。
「どうして?」
私も手は止めず聞き返す。
「職場で歳も近い斎藤さんと連絡とれるようにしておいたほうがいいかなって!」
私は手を止め考える。
先輩と後輩だし連絡先の交換など別に変な事じゃない。
だが妙な違和感があって逡巡する。
「いいよ」
何気なく私が感じた違和感を悟られないように答える。
「じゃあ上がる前にお願いしますね!」
仕事を続ける彼女がいつもより少し楽しそうに見えた。
特に問題もなく業務を終え、SNSで連絡先も交換し帰宅していると
普段あまりならないスマホの通知が鳴る。
「連絡先おしえてくれてありがとうございました。
今日もお疲れ様です」
顔文字も付いていて可愛らしい印象だ。
「いえいえ、片岡さんもお疲れ様です」
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