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#1 中世 イリア編
#1.5 勇者ケンジ様〜お持ち帰り券を使ってみた (1/2)
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”それ”とケンジの間に割り込んだ美少女剣士が”それ”を剣で迎え撃つ。
強い! 強いぞ美少女剣士。
その華奢な体に不似合いな大剣を軽々と振っている。一進一退の攻防の末、”それ”は美少女剣士の反撃で跳ね返されるように後退した。ただ、美少女剣士の方も、ぶつかり合った衝撃で、剣を上げたままケンジにぶつかり、その剣がケンジの首筋を少し切った。刃物の扱いには気をつけよう。当然、自分を守った美少女剣士を受け止めるだろうと思っていたが、ケンジは何もせず、右手で、ぶつかった美少女剣士を邪険に振り払った。
「何やってんだよ! お前。痛いじゃないか。ほら、ここ、切れたぞ」
何怒ってんだよ、ケンジ。その子はお前を守ったんだぞ。怒っていいぞ、美少女剣士。
「申し訳ありません、ケンジ様」
美少女剣士は膝をつき、許しを請う。そして、顔をケンジに向けた時、あろうことかケンジは美少女剣士をビンタしやがった。
「お前はグズなんだから、気をつけろと、いつも言っているだろうが」
「申し訳ありません、申し訳ありません」
美少女剣士は自分の失態を詫びている。どうしてあんたが、謝る必要があるんだ!
俺のトラウマが鮮明になる。俺の親父は気分屋で、よく物に当たっていた。そして理由もなく母さんを殴っていた。俺はそれを、ただ震えて見ているしかなかった。だから、18になってすぐに家を飛び出した。
俺はケンジに殴りかかっていた。それは条件反射みたいなものだった。”それ”はまだ、後退しただけで、攻撃のチャンスを伺っている。そんな状況も関係なく俺は叫んだ。
「女を、女の子を殴るな!」
ケンジは俺の左ストレートを簡単に右手で抑えた。そりゃそうだ。ケンジは勇者様だった。あの魔王さえ倒す奴だ。非力な俺が叶うわけがない。ケンジは”ふん”と鼻で笑い、力の差を見せつける。この世は力のある奴が勝つ。気持ちだけでは勝てっこない。
でも、驕りがあれば隙がある。ケンジの左頬をイリアの右ストレートがヒットする。驚くケンジに、やったぜのイリア。その、つかの間の勝利に浸る暇もなく、光の玉が次々と部屋の隅に出現した。それは12人の美少女で結成されたケンジの親衛隊だ。その親衛隊が”それ”を認識すると、あっという間に、全員でボッコボコのケチョンケチョンにしてしまった。
「遅くなりました、ケンジ様」
「遅いぞ! お前達」
「申し訳ありません、ケンジ様。ご指示を」
「魔王軍は俺だけを狙ってくる。俺を守れ」
「イエッサー」
壮観だ。
美少女系の全種類が揃っているように見える、大変贅沢な光景だ。
「どうだ、お前。これがフルオプションの力だ。貧乏人には真似ができないだろう」
この状況で自慢がしたいのか? 確かに、誰かに言いたくはなるな。
「だからって、好き勝手にすること、ないだろう!」
「何? 何言ってるんだお前。ここは夢の世界だぞ。夢の中で遠慮してどうするよ。好きにやればいいんだよ。金で買った夢だ。タダじゃないんだからな。それに見ろ! こいつらは俺に絶対服従だ。こんな娘たちが普通、服従するか? 夢だから出来るんだよ。あ?、お前。もしかしてオプションを付けなかったのか? これだから初心者は分かってないんだよな。俺はこれに150万かけてるからな。まあ、貧乏人は指を咥えて、俺のような主人公クラスを見てるんだな、平民」
「あなたって、最低ね」
イリアが感想を述べた。もっともな意見だ。親衛隊がイリアを、ついでに俺にも敵意の視線を向ける。おいおい、俺達は魔王軍じゃないし、敵でもない。ただ、羨ましく見ている者だ。
「ユウキ! 帰りましょう。ここにいたら仲間だと思われるわ。あとは、あのひと達が何とかするでしょうね」
「それもそうだ」
捨台詞の後、イリアは珍しく俺の手を引いた。何となく、それは逆じゃないかと思ったが、流れには逆らえない。その場を離れようとするとケンジが吠える。
「イリア! お前、この国を出ろ! いいな! そうしたら許してやる」
「はあ? 許す? 何言ってるか分かんない」
ここでの修羅場は勘弁願いたい。そっちは余裕でも、こっちは、ただの平民だ。いつ魔王軍の総攻撃が始まってもおかしくない。俺は渋るイリアの手を引いて強引に走りだした。これで正しい位置関係になった。と思う。
俺は走った。
イリアの手を引きながら走った。二人の手は熱く握られている。何があっても離さない。時折、小さな破片が降ってくる。その度、イリアは『キャ』と言って俺に抱き付いてくる……ということはなく、平然としている。
城の外に出ると、黒い塊が城の上部に飛んでいくのが見える。その度、ド派手な魔法で追い返され、見事な返り討ちにあっている。後のことは奴らに任せよう。任せたぜ、ケンジ。
城から離れても俺達は走り続けた。もう俺は限界だ。しかし、ここで足を緩めることはできない。俺はイリアを無事、家に連れ帰る使命がある。
こんな状況では大抵、イリアの方が先に根をあげ、もう歩けいないとか何とか言って、俺が優しく叱り、そして手を差し伸べる。もう少しだ、頑張ろうと。
俺の想定は、あっさり崩壊してしまった。体力の限界を超えた俺は、足がもつれ、倒れてしまった。イリアは優しく俺に語りかけ、手を差し伸べる…のはずが、イリアは俺の手を離さず、そのまま俺を引きずって走り続けた。
「イリア! イリア!」
応答なし。
俺達の手は、熱く握られ離れることは、なかった。痛い、痛いよー、お母ちゃん!
◇
おやっさんの店は、あえなく倒産した。売上ゼロが続けば、当然の結果である。ケンジの嫌がらせに屈したおやっさんは一晩中悔し涙を流し、うるさかった。そのケンジの評判はまちまちだ。魔王軍を返り討ちにした勇者、魔王軍の襲撃を国民に知らせず。危険な状態を招いたアホ、被害を城だけで済ました勇者、城下町も被害が被ったかもしれないアホ、国王軍に死傷者を出さなかった勇者。結果、微妙である。俺はどっちでも構わない。あんなアホには関わらないほうがいい。
一晩中泣き明かしたおやっさんは、翌朝、ケロッとして隣のミヨさんの所に入り浸っている。俺とイリヤは特にやることもなく、二人してぼーっとしていた。のどかな異世界日和だ。
「何でケンジは嫌がらせするんだろうね。そんんことしなくても、奴は順風満帆じゃないか」
俺達は魂の抜け殻のように、だるく会話をしていた。
「お姫様がね~、嫉妬深いらしいのよ~」
「それで~」
「ケンジの元カノのことがバレると、まずいですって、よ~」
「誰~、元カノって」
「私~」
「え~、そんなんだ~、ええ!」
「違うわよ~ 向こうが勝手にそう思っているだけ、よ~」
「それは良かったよ」
「何が~」
「じゃあ、あの12人の親衛隊はいいのかな。みんな女性だよ」
「あ~ あれね~ あれは数に数えないらしいわ、よ~」
「何それ。なんかすごく都合が良くない? ケンジにさ」
「いいのよ~ 所詮、従者でしょう~ 妾みたいのもの、よ~」
「それでいいのか? お姫様は」
「いいのよ~、妾の1人や12人、でなくちゃ、お姫様なんて、やってられないわ、よ~」
「でも、待ってたんだろう? ケンジのことを」
「ユウキ~ もう黙ったら~ うるさいわ」
おやっさんの店は、雑貨屋になった。おやっさんは隣のミヨさんの下僕、いや従業員になって、その肩書きで仕入れをして商売を始めた。市場の人も建前が通れば文句はない。というわけで、俺は雑貨屋の俺になった。そしてまた、忙しくなった。イリアも雑貨屋の娘になった。めでたしだ。
◇
強い! 強いぞ美少女剣士。
その華奢な体に不似合いな大剣を軽々と振っている。一進一退の攻防の末、”それ”は美少女剣士の反撃で跳ね返されるように後退した。ただ、美少女剣士の方も、ぶつかり合った衝撃で、剣を上げたままケンジにぶつかり、その剣がケンジの首筋を少し切った。刃物の扱いには気をつけよう。当然、自分を守った美少女剣士を受け止めるだろうと思っていたが、ケンジは何もせず、右手で、ぶつかった美少女剣士を邪険に振り払った。
「何やってんだよ! お前。痛いじゃないか。ほら、ここ、切れたぞ」
何怒ってんだよ、ケンジ。その子はお前を守ったんだぞ。怒っていいぞ、美少女剣士。
「申し訳ありません、ケンジ様」
美少女剣士は膝をつき、許しを請う。そして、顔をケンジに向けた時、あろうことかケンジは美少女剣士をビンタしやがった。
「お前はグズなんだから、気をつけろと、いつも言っているだろうが」
「申し訳ありません、申し訳ありません」
美少女剣士は自分の失態を詫びている。どうしてあんたが、謝る必要があるんだ!
俺のトラウマが鮮明になる。俺の親父は気分屋で、よく物に当たっていた。そして理由もなく母さんを殴っていた。俺はそれを、ただ震えて見ているしかなかった。だから、18になってすぐに家を飛び出した。
俺はケンジに殴りかかっていた。それは条件反射みたいなものだった。”それ”はまだ、後退しただけで、攻撃のチャンスを伺っている。そんな状況も関係なく俺は叫んだ。
「女を、女の子を殴るな!」
ケンジは俺の左ストレートを簡単に右手で抑えた。そりゃそうだ。ケンジは勇者様だった。あの魔王さえ倒す奴だ。非力な俺が叶うわけがない。ケンジは”ふん”と鼻で笑い、力の差を見せつける。この世は力のある奴が勝つ。気持ちだけでは勝てっこない。
でも、驕りがあれば隙がある。ケンジの左頬をイリアの右ストレートがヒットする。驚くケンジに、やったぜのイリア。その、つかの間の勝利に浸る暇もなく、光の玉が次々と部屋の隅に出現した。それは12人の美少女で結成されたケンジの親衛隊だ。その親衛隊が”それ”を認識すると、あっという間に、全員でボッコボコのケチョンケチョンにしてしまった。
「遅くなりました、ケンジ様」
「遅いぞ! お前達」
「申し訳ありません、ケンジ様。ご指示を」
「魔王軍は俺だけを狙ってくる。俺を守れ」
「イエッサー」
壮観だ。
美少女系の全種類が揃っているように見える、大変贅沢な光景だ。
「どうだ、お前。これがフルオプションの力だ。貧乏人には真似ができないだろう」
この状況で自慢がしたいのか? 確かに、誰かに言いたくはなるな。
「だからって、好き勝手にすること、ないだろう!」
「何? 何言ってるんだお前。ここは夢の世界だぞ。夢の中で遠慮してどうするよ。好きにやればいいんだよ。金で買った夢だ。タダじゃないんだからな。それに見ろ! こいつらは俺に絶対服従だ。こんな娘たちが普通、服従するか? 夢だから出来るんだよ。あ?、お前。もしかしてオプションを付けなかったのか? これだから初心者は分かってないんだよな。俺はこれに150万かけてるからな。まあ、貧乏人は指を咥えて、俺のような主人公クラスを見てるんだな、平民」
「あなたって、最低ね」
イリアが感想を述べた。もっともな意見だ。親衛隊がイリアを、ついでに俺にも敵意の視線を向ける。おいおい、俺達は魔王軍じゃないし、敵でもない。ただ、羨ましく見ている者だ。
「ユウキ! 帰りましょう。ここにいたら仲間だと思われるわ。あとは、あのひと達が何とかするでしょうね」
「それもそうだ」
捨台詞の後、イリアは珍しく俺の手を引いた。何となく、それは逆じゃないかと思ったが、流れには逆らえない。その場を離れようとするとケンジが吠える。
「イリア! お前、この国を出ろ! いいな! そうしたら許してやる」
「はあ? 許す? 何言ってるか分かんない」
ここでの修羅場は勘弁願いたい。そっちは余裕でも、こっちは、ただの平民だ。いつ魔王軍の総攻撃が始まってもおかしくない。俺は渋るイリアの手を引いて強引に走りだした。これで正しい位置関係になった。と思う。
俺は走った。
イリアの手を引きながら走った。二人の手は熱く握られている。何があっても離さない。時折、小さな破片が降ってくる。その度、イリアは『キャ』と言って俺に抱き付いてくる……ということはなく、平然としている。
城の外に出ると、黒い塊が城の上部に飛んでいくのが見える。その度、ド派手な魔法で追い返され、見事な返り討ちにあっている。後のことは奴らに任せよう。任せたぜ、ケンジ。
城から離れても俺達は走り続けた。もう俺は限界だ。しかし、ここで足を緩めることはできない。俺はイリアを無事、家に連れ帰る使命がある。
こんな状況では大抵、イリアの方が先に根をあげ、もう歩けいないとか何とか言って、俺が優しく叱り、そして手を差し伸べる。もう少しだ、頑張ろうと。
俺の想定は、あっさり崩壊してしまった。体力の限界を超えた俺は、足がもつれ、倒れてしまった。イリアは優しく俺に語りかけ、手を差し伸べる…のはずが、イリアは俺の手を離さず、そのまま俺を引きずって走り続けた。
「イリア! イリア!」
応答なし。
俺達の手は、熱く握られ離れることは、なかった。痛い、痛いよー、お母ちゃん!
◇
おやっさんの店は、あえなく倒産した。売上ゼロが続けば、当然の結果である。ケンジの嫌がらせに屈したおやっさんは一晩中悔し涙を流し、うるさかった。そのケンジの評判はまちまちだ。魔王軍を返り討ちにした勇者、魔王軍の襲撃を国民に知らせず。危険な状態を招いたアホ、被害を城だけで済ました勇者、城下町も被害が被ったかもしれないアホ、国王軍に死傷者を出さなかった勇者。結果、微妙である。俺はどっちでも構わない。あんなアホには関わらないほうがいい。
一晩中泣き明かしたおやっさんは、翌朝、ケロッとして隣のミヨさんの所に入り浸っている。俺とイリヤは特にやることもなく、二人してぼーっとしていた。のどかな異世界日和だ。
「何でケンジは嫌がらせするんだろうね。そんんことしなくても、奴は順風満帆じゃないか」
俺達は魂の抜け殻のように、だるく会話をしていた。
「お姫様がね~、嫉妬深いらしいのよ~」
「それで~」
「ケンジの元カノのことがバレると、まずいですって、よ~」
「誰~、元カノって」
「私~」
「え~、そんなんだ~、ええ!」
「違うわよ~ 向こうが勝手にそう思っているだけ、よ~」
「それは良かったよ」
「何が~」
「じゃあ、あの12人の親衛隊はいいのかな。みんな女性だよ」
「あ~ あれね~ あれは数に数えないらしいわ、よ~」
「何それ。なんかすごく都合が良くない? ケンジにさ」
「いいのよ~ 所詮、従者でしょう~ 妾みたいのもの、よ~」
「それでいいのか? お姫様は」
「いいのよ~、妾の1人や12人、でなくちゃ、お姫様なんて、やってられないわ、よ~」
「でも、待ってたんだろう? ケンジのことを」
「ユウキ~ もう黙ったら~ うるさいわ」
おやっさんの店は、雑貨屋になった。おやっさんは隣のミヨさんの下僕、いや従業員になって、その肩書きで仕入れをして商売を始めた。市場の人も建前が通れば文句はない。というわけで、俺は雑貨屋の俺になった。そしてまた、忙しくなった。イリアも雑貨屋の娘になった。めでたしだ。
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