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#2 原始 セリス編
#2.5 神々の降臨 (1/3)
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モリモリの森。洞窟近くの端っこ。
この辺でモリモリ族の女達(セリスを除く)は、木の実を採取している。
そこにイリアがいるはずだ。
俺は草陰に隠れて匍匐前進。
時々、首を伸ばし辺りを伺う。イリア発見。
偉そうに指示を飛ばしている。さすがは女神様。仕事が捗っているようだ。
イリアに接近。どことなく神々しい。
「おーい、イリア」
小声で言って見たが、耳が遠いのか気が付かない。
「おーい、イリア、おーい」
無視しているのか、全く反応が無い。
「おーい、イリア。イリア様。女神イリア様!」
「誰じゃ。わらわを呼ぶ者は」
「俺だ! ユウキだ」
もし、イリアが俺に気づいて泣きながら抱きついてきたら、どうしよう?
「なんだ。ユウキじゃない」
冷たい反応だ。想定内だから許してやろう。
「声が大きい。相談に来たんだ」
「相談?」
「そうだ。いいから、イリアも しゃがめ」
「なに? 何かするつもり?」
そんなつもりがあったら、もっと早く何かしてるよ。
「何もしないから、しゃがめ」
「何もしないの?」
「ふざけてる場合じゃないだろう」
女神様はワガママだ。
「明日、モリモリとハラッパの戦闘が有るだろう」
「そこでユウキをぶっ飛ばせば、いいんでしょう」
「そうじゃない。戦場で俺達が対面したら、手を上げろ」
「いいの?」
「いいよ。わかったな?」
「それだけで、いいの? その後にユウキをぶっ飛すの?」
「後は好きにしてくれ。わかったな?」
「分かったわよ。ところでユウキ。あなたの帰る場所、無いわよ。どうするの?」
アイツが言っていたのは本当だったのか。
「マジかよ」
「だって、しょうがないじゃない。帰ってこないって思ったら、ちゃっかりハラッパ族に寝返るんだもん。もう、みんなカンカンよ。オマケに向こうの邪神に担ぎ上げられて、いい気になってるって。不潔よね、裏切り者よね、ユウキって」
誰も俺が生き延びたことを喜んではくれないのか?
「セリスは? あいつは何て言ってた?」
「セリスはユウキの斧を研いでいたわ。これでちょん切ってやるって。お仕置きだーって言ってたわよ」
絶望だ。この世界に絶望した!
◇
モリモリの森と草原の中間。旅行社のピラミッドがある所。そのピラミッド前は広い空き地になっている。まあ、どこもかしこも空き地であることには変わりないが。
日は昇り、ピラミッドの影が、空き地を二分するかのように線を引く。その境界線を挟んで対峙する人々。何の因縁か。イリアを先頭にモリモリ族。俺の率いるハラッパ族。この二つの部族が、お互いの利益のために争う。
ああ、なんという無情。
愛し合う二人を引き裂く、運命の悪戯なのか。それとも、これが二人に課せられた試練とでもいうのか。神がいるのなら応えて欲しい。これは、あなたの意思なのですか?
俺とイリアは群衆から離れ、お互いの顔がよく見える距離まで近づいた。それを、固唾を呑むように見つめる二つの部族は、戦闘開始の合図を待ちわびている。伝統と仕来りに則り、最初に神々が戦い、それが合戦の合図となる。
神と神、俺とイリアは見つめ合う。思えば、ろくな事が無かった。でも今思えば、懐かしい。これも運命、あれも運命。俺達の未来は俺達で掴む。
イリアが一歩、前に出る。ああ、分かっているとも。分かっているよな?
イリアが俺の頬に平手打ちをした。パチーンと、その乾いた音は広場に響き、群衆の不安と怒りを呼んだ。
「なにするんだ! イリア」
「なにって?! 言われた通りしただけじゃないの! 手を上げろって」
『合図だ!やっちまえ、かかれー』
群衆が騒ぎ出す。それぞれが持つ武器を掲げ、相手側に突進する。俺はありったけの大声で叫んだ。
「待て! まだ勝負は付いてないぞー」
その声で群衆の動きが、少しだけ鈍った。
俺は、両手を天に向けて挙げた。
「イリア! 真似しろ! 万歳みたいに!」
「万歳? こう?」
俺達の奇妙な姿に群衆の目が集まる。
「いいかー、お前達! この戦いは、神が許さないぞー。今すぐ止めないと、天罰を下す!」
俺は演出効果を高めるため、イリアと背中合わせに立った。
「なにしてんの? ユウキ」
「女神様だろう。だったら、そのまま立って」
演出効果が切れたのか、血気盛んな者達が小競り合いを始めた。
「いつまでやるの? ユウキ!」
「天罰が下るまでー」
「本当?」
「俺を信じろ!」
「不潔で、裏切り者なのに?」
「そうだ!」
穏やかに吹く風が、少しだけ冷たくなった。そして、大きな雲が太陽を遮り、広場に影を落とす。その影はどんどん大きく、濃くなっていった。
『太陽が、太陽が、欠けたーーーー』
誰かの叫び声で、殺し合っていた者達が一斉に空を見上げる。それに乗じて俺も叫んだ。
「天罰だ! お前達のせいで、天罰が下ったぞー」
イベント表の活用、その2。
今日は皆既日食の日だ。アリガトウ、俺の太陽と月。
イベント表には注意書きもあった。
”日食が起こると現地人は魂を抜かれる事を恐れ、自分を抱くように腕組みをし、地面にひれ伏します。この時は絶対、現地人に触れないでください。彼らは触れられることによって、大神様に生命を吸い取らたと勘違い致します。そうしますと彼らは発狂したように暴れますので、ご注意ください。”
まさしくこれが、至る所で再現されている。
阿鼻叫喚、戦どころの話では無い。みな、自分の魂を守るので精一杯だ。神の怒りをかった者達の、この世の終わりを迎えたようだ。
もうじき、日食が終わりそうだ。
イリアを見ると、頭を抱えて、うずくまっている。
「持って行かないでー、お願いします。まだ、お嫁に行ってないよー」
お前もか。
「イリア、起きろ!」
「ヤダー、死ぬー」
「日食が終わる。立ってないと、まずいんだ。神の威厳を見せろ」
「ヤダー、アホー」
「大丈夫だ。イリアの魂は俺が掴んでるから、大丈夫だ。起きろ」
「本当? 離したら、一生、恨んでやるかね」
死んだら恨めないぞ。
大泣きしたイリアがやっと立ち上がった。余計なお世話だが、漏らしてないだろうな。
「お前達! 聞け~。戦いを止めたら、俺が大神様に頼んでやるー。どうだー、止めるかー」
返事が無い。
「応えないと、後はしらないぞー」
返事が無い。
「ハラッパ族のリーダーはどこだー。モリモリ族のリーダーはどこだー。いいのかー、この世界が終わるぞー」
返事が無い。
「もう、知らねー」
『わかったー、やめるー』
『こっちもだー』
「お前達ー、もう喧嘩しないって、いえー」
返事が無い。
「もう、知らねー」
『しないー、しないー』
『こっちもだー』
「じゃあ、大神様に頼むからなー、約束は守れよー」
返事が無い。
「返事は!」
『はーい』
『はい! はい!』
準備は整った。早くしないと日食が終わる。
「イリア。さっきみたいに万歳するんだ。ほれ」
イリアは涙と泥と、あと、何か…鼻水でグシャグシャな顔をしていた。
「ううう」
「大丈夫だ。イリアの魂は、まだ掴んでるぞ」
イリアは、”まだ”という言葉に反応して、嗚咽混じりで泣き出した。
仕方ない。
俺はイリアの右手をとって、二人で勝利のポーズをとった。
「大神様~こいつらを~ゆるしてやってくれ~」
日食が終わるまで、あと僅か。
「大神様~ゆるしてくれ~俺からのお願い~だ~」
日食は終わり、あっという間に世界が明るくなった。
「お前達ー、これに懲りたら、もう争うんじゃないぞー。わかったら、さっさと帰れー」
そう言うと、みんな、魂が抜けたようにヨロヨロと歩き出した。イリアは力尽きたのか、その場に倒れるように座り込んでしまった。
◇
この辺でモリモリ族の女達(セリスを除く)は、木の実を採取している。
そこにイリアがいるはずだ。
俺は草陰に隠れて匍匐前進。
時々、首を伸ばし辺りを伺う。イリア発見。
偉そうに指示を飛ばしている。さすがは女神様。仕事が捗っているようだ。
イリアに接近。どことなく神々しい。
「おーい、イリア」
小声で言って見たが、耳が遠いのか気が付かない。
「おーい、イリア、おーい」
無視しているのか、全く反応が無い。
「おーい、イリア。イリア様。女神イリア様!」
「誰じゃ。わらわを呼ぶ者は」
「俺だ! ユウキだ」
もし、イリアが俺に気づいて泣きながら抱きついてきたら、どうしよう?
「なんだ。ユウキじゃない」
冷たい反応だ。想定内だから許してやろう。
「声が大きい。相談に来たんだ」
「相談?」
「そうだ。いいから、イリアも しゃがめ」
「なに? 何かするつもり?」
そんなつもりがあったら、もっと早く何かしてるよ。
「何もしないから、しゃがめ」
「何もしないの?」
「ふざけてる場合じゃないだろう」
女神様はワガママだ。
「明日、モリモリとハラッパの戦闘が有るだろう」
「そこでユウキをぶっ飛ばせば、いいんでしょう」
「そうじゃない。戦場で俺達が対面したら、手を上げろ」
「いいの?」
「いいよ。わかったな?」
「それだけで、いいの? その後にユウキをぶっ飛すの?」
「後は好きにしてくれ。わかったな?」
「分かったわよ。ところでユウキ。あなたの帰る場所、無いわよ。どうするの?」
アイツが言っていたのは本当だったのか。
「マジかよ」
「だって、しょうがないじゃない。帰ってこないって思ったら、ちゃっかりハラッパ族に寝返るんだもん。もう、みんなカンカンよ。オマケに向こうの邪神に担ぎ上げられて、いい気になってるって。不潔よね、裏切り者よね、ユウキって」
誰も俺が生き延びたことを喜んではくれないのか?
「セリスは? あいつは何て言ってた?」
「セリスはユウキの斧を研いでいたわ。これでちょん切ってやるって。お仕置きだーって言ってたわよ」
絶望だ。この世界に絶望した!
◇
モリモリの森と草原の中間。旅行社のピラミッドがある所。そのピラミッド前は広い空き地になっている。まあ、どこもかしこも空き地であることには変わりないが。
日は昇り、ピラミッドの影が、空き地を二分するかのように線を引く。その境界線を挟んで対峙する人々。何の因縁か。イリアを先頭にモリモリ族。俺の率いるハラッパ族。この二つの部族が、お互いの利益のために争う。
ああ、なんという無情。
愛し合う二人を引き裂く、運命の悪戯なのか。それとも、これが二人に課せられた試練とでもいうのか。神がいるのなら応えて欲しい。これは、あなたの意思なのですか?
俺とイリアは群衆から離れ、お互いの顔がよく見える距離まで近づいた。それを、固唾を呑むように見つめる二つの部族は、戦闘開始の合図を待ちわびている。伝統と仕来りに則り、最初に神々が戦い、それが合戦の合図となる。
神と神、俺とイリアは見つめ合う。思えば、ろくな事が無かった。でも今思えば、懐かしい。これも運命、あれも運命。俺達の未来は俺達で掴む。
イリアが一歩、前に出る。ああ、分かっているとも。分かっているよな?
イリアが俺の頬に平手打ちをした。パチーンと、その乾いた音は広場に響き、群衆の不安と怒りを呼んだ。
「なにするんだ! イリア」
「なにって?! 言われた通りしただけじゃないの! 手を上げろって」
『合図だ!やっちまえ、かかれー』
群衆が騒ぎ出す。それぞれが持つ武器を掲げ、相手側に突進する。俺はありったけの大声で叫んだ。
「待て! まだ勝負は付いてないぞー」
その声で群衆の動きが、少しだけ鈍った。
俺は、両手を天に向けて挙げた。
「イリア! 真似しろ! 万歳みたいに!」
「万歳? こう?」
俺達の奇妙な姿に群衆の目が集まる。
「いいかー、お前達! この戦いは、神が許さないぞー。今すぐ止めないと、天罰を下す!」
俺は演出効果を高めるため、イリアと背中合わせに立った。
「なにしてんの? ユウキ」
「女神様だろう。だったら、そのまま立って」
演出効果が切れたのか、血気盛んな者達が小競り合いを始めた。
「いつまでやるの? ユウキ!」
「天罰が下るまでー」
「本当?」
「俺を信じろ!」
「不潔で、裏切り者なのに?」
「そうだ!」
穏やかに吹く風が、少しだけ冷たくなった。そして、大きな雲が太陽を遮り、広場に影を落とす。その影はどんどん大きく、濃くなっていった。
『太陽が、太陽が、欠けたーーーー』
誰かの叫び声で、殺し合っていた者達が一斉に空を見上げる。それに乗じて俺も叫んだ。
「天罰だ! お前達のせいで、天罰が下ったぞー」
イベント表の活用、その2。
今日は皆既日食の日だ。アリガトウ、俺の太陽と月。
イベント表には注意書きもあった。
”日食が起こると現地人は魂を抜かれる事を恐れ、自分を抱くように腕組みをし、地面にひれ伏します。この時は絶対、現地人に触れないでください。彼らは触れられることによって、大神様に生命を吸い取らたと勘違い致します。そうしますと彼らは発狂したように暴れますので、ご注意ください。”
まさしくこれが、至る所で再現されている。
阿鼻叫喚、戦どころの話では無い。みな、自分の魂を守るので精一杯だ。神の怒りをかった者達の、この世の終わりを迎えたようだ。
もうじき、日食が終わりそうだ。
イリアを見ると、頭を抱えて、うずくまっている。
「持って行かないでー、お願いします。まだ、お嫁に行ってないよー」
お前もか。
「イリア、起きろ!」
「ヤダー、死ぬー」
「日食が終わる。立ってないと、まずいんだ。神の威厳を見せろ」
「ヤダー、アホー」
「大丈夫だ。イリアの魂は俺が掴んでるから、大丈夫だ。起きろ」
「本当? 離したら、一生、恨んでやるかね」
死んだら恨めないぞ。
大泣きしたイリアがやっと立ち上がった。余計なお世話だが、漏らしてないだろうな。
「お前達! 聞け~。戦いを止めたら、俺が大神様に頼んでやるー。どうだー、止めるかー」
返事が無い。
「応えないと、後はしらないぞー」
返事が無い。
「ハラッパ族のリーダーはどこだー。モリモリ族のリーダーはどこだー。いいのかー、この世界が終わるぞー」
返事が無い。
「もう、知らねー」
『わかったー、やめるー』
『こっちもだー』
「お前達ー、もう喧嘩しないって、いえー」
返事が無い。
「もう、知らねー」
『しないー、しないー』
『こっちもだー』
「じゃあ、大神様に頼むからなー、約束は守れよー」
返事が無い。
「返事は!」
『はーい』
『はい! はい!』
準備は整った。早くしないと日食が終わる。
「イリア。さっきみたいに万歳するんだ。ほれ」
イリアは涙と泥と、あと、何か…鼻水でグシャグシャな顔をしていた。
「ううう」
「大丈夫だ。イリアの魂は、まだ掴んでるぞ」
イリアは、”まだ”という言葉に反応して、嗚咽混じりで泣き出した。
仕方ない。
俺はイリアの右手をとって、二人で勝利のポーズをとった。
「大神様~こいつらを~ゆるしてやってくれ~」
日食が終わるまで、あと僅か。
「大神様~ゆるしてくれ~俺からのお願い~だ~」
日食は終わり、あっという間に世界が明るくなった。
「お前達ー、これに懲りたら、もう争うんじゃないぞー。わかったら、さっさと帰れー」
そう言うと、みんな、魂が抜けたようにヨロヨロと歩き出した。イリアは力尽きたのか、その場に倒れるように座り込んでしまった。
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