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#3 近代 カツミ編
#3.3 越境列車 (3/3)
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作戦はプランCに移行。
次の車両に移る。今度は俺だけで通を歩く。カツミは待機だ。一人で歩くと普通に歩ける。変な視線を感じる事も無い。普通っていい。通路の終端まであと数歩という所で、後ろの扉が開く音が聞こえた。
「お兄ーちゃん! 待って!」
カツミが叫ぶように走ってくる。可愛い。俺に妹がいればこんな感じなんだろうか? 車両の真ん中当たりを過ぎた頃、カツミの足はもつれ派手に転んだ。演技としては上出来だ。乗客が一斉にカツミに注目した。その中で好奇の目を注ぐ者が、いの一番に駆けつけカツミを起こした。その時、カツミとその男は短く会話したように見えた。
「君! 彼女の兄なんだろう。これを持ちたまえ!」
その男は俺にランドセルを押しつけた。そして男は自分の隣りの席にカツミを座らせた。
俺の感じていた普通が吹っ飛んだ。全ての乗客から避難の目が俺に突き刺さる。分かってくれよ、これは作戦なんだ、演技なんだよ。そりゃあ演技にしては出来過ぎているようにも、俺も思うよ。だけどその子は、カツミは、それでも18だ。
男は自分の鞄を持ち出すと中から白いものを取り出そうとした。その時、どこから降って湧いたのか、その筋の方が突進し男の鞄を奪おうとする。抵抗する男、男に加勢するカツミ。しかし、カツミは役に立たない。俺は咄嗟に懐に手を入れた。そう、俺のM1910.9を手に…M1910.9は弾切れ、部屋で待機中だ。俺は考えた。何をすべきか、何を優先にすべきか。そして俺の脳裏に焼き付いた、あの言葉を思い出した。
”一生働いても返せません”
そこに大事なものがある。俺の人生を左右する物だ。それを何の遠慮も無く蹴っている。守らなくては。俺は、ランドセルを死守する。
「じいちゃんの大切な形見なんだ! 蹴るなー」
その筋の方に応援が現れた。多勢に無勢。力の均衡は破られた。もみ合いの中、「キャッ」と声を漏らして弾き飛ばされるカツミ。そんな、しおらしい声がだせるのか? 驚きの展開だ。必死で鞄を奪われまいと抵抗する男、X で確定だ。
この乱闘騒ぎで車内は騒然となった。見ているだけじゃ何も解決できない。加勢してくれる者はいないのか? いたいけな少女とロリのおっさん X 困っているんだ。俺も困っている。
走行する列車のガタゴトとは別に振動が伝わってくる。それも躾けのなっていない、下品な足音だ。
「「お兄ーちゃん! 待ってよー」」
車両のドアが勢いよく開きイリアとセリスが声を合わせて乱入してきた。座席の下に転がるカツミを見たセリスはハンドバッグで、その筋の方の顔面を強打。
「オレのお兄ーちゃんに、何するんだー」
お兄ちゃんは、こっちです。
顔を押さえ、もだえ苦しむ、その筋の方。それはそうだ。セリスの持っていたバッグはただのバッグでは無い。何を隠そう、無線機だ。ああ! それ、高いやつ。セリス、お前ならグーでいけただろう。
その隙にカツミの襟を掴み、物のように引きずるイリア。それ、取り扱い注意だぞ。
この混乱に乗じ鞄を抱えて逃げる X のおっさん。それを追いかける、その筋の方。勢い余ってか無視したのかイリアにボディーアタック。「キャッ」と声を漏らすことなくイリアはショルダーバッグを投げ縄のように振り回し、その筋の方の後頭部に一撃。ああ! それ、高いやつ。その筋の方は、頭をさすりながら、X のおっさんを追う。X のおっさん。これはたまらんと、三等車の方へ走り去る。取り扱い注意のカツミが「朝食は卵サンド」(全員で後を追え)と指示を出す。
※この暗号を説明しよう。カツミは”卵サンド”が大好きだ。
ここは列車の中。逃げ場など無い。それでも、逃げる。人生、逃げてナンボ。生きてこそ、花が咲く。
「狩りだー、狩りの時間だー」(仕留めて食ってやる)
楽しげなセリスが追いかける。
イリアはバッグから、俺のM1910.9を取り出す。
「浮気したら、だめよ」(ぶっ殺す)
俺の相棒は既に、裏切っている。
X のおっさんは、列車の最後尾まで足を伸ばした。もう、その先は、無い。
更にその向こうへ。ドアを開けると外が見える。僅かばかりの展望できる場所があった。そこに立つ、X おっさん。その筋の方、セリス、イリア、ランドセルを背負った俺。この順で整列した。
「来るなー、止まれー、これ以上来たら、これを捨てるぞ!」
X のおっさん。人生捨てずに鞄を捨てることを選んだ。
列車は、ドラマチックに鉄橋を渡り始めた。
俺達は立ち止まった。”止まれ”と言われたから、止まった。素直な俺達だ。そこへカツミが到着する。
「コーヒーのお替わりは自由です」(カツミ:その筋の方を倒せ)
その意味が理解出来ない、その筋の方は X に、にじり寄る。
観念したのか俺達が信頼できないのか、X おっさんは鞄の中身をぶちまけた。紙切れが風に乗り、ヒラヒラと舞い、鉄橋の下の川に流された。それはきっと流してはいけない、水に溶けないやつ。詰まりの原因になるぞ。
その筋の方は、おっさんの隣りに立ち流れゆく様を見送った。それで満足したのだろう。列車が鉄橋を渡りきると列車から飛び降りていった。エクストリーム下車か。
◇
カツミ先生は黒板の前で、反省会を始めた。
「本日の任務は失敗しましたが、成功です」
俺は手を上げて質問した。
「良く、わかりません」
「わかんねーのか? ユウキ」
少女と言い張るセリフがほざく。
「ククク」
イリアが不適に笑う。
「オホン。重要書類を受け取るという任務は失敗しましたが、敵の手に渡ることは阻止できました。また、”チーム ケンジ”が事前に重要書類を写したマイクロフィルムを入手。よって、9割、減額されましたが報酬は支払われました。報酬を得たということで、成功です」
「またケンジ? それはいいとして俺達の報酬も、もちろん、あるんですよね」
「また、その話ですか。いいですか、ユウキ。何か、壊してはいませんか?」
「まさか!」
「次の任務で挽回してください」
「ククク」
「どうしましたか? イリア」
「ククク。お兄ちゃん」
「イリア?」
「ククク。待って~」
「おー。オレも、それを聞いた時、これだーって思ったよ」
そう言うとセリスは『お兄ちゃん』と言いながら俺に抱きついきた。
「アハハー、お兄ちゃん、待って~」
イリアが腹を抱えながら笑い出した。おまけに地団駄付きだ。
「おい! こら! カツミは、あれでも真剣に…」
カツミは黒板の前の椅子から降り、俺達の前に立った。その顔は無表情だ。ただ無言で黒板を叩く棒で俺達を叩いた。そしてストレスの限界なのか、その棒は折れた。
静寂に包まれた事務所。カツミの心も折れなかったか、それが心配だ。
次の車両に移る。今度は俺だけで通を歩く。カツミは待機だ。一人で歩くと普通に歩ける。変な視線を感じる事も無い。普通っていい。通路の終端まであと数歩という所で、後ろの扉が開く音が聞こえた。
「お兄ーちゃん! 待って!」
カツミが叫ぶように走ってくる。可愛い。俺に妹がいればこんな感じなんだろうか? 車両の真ん中当たりを過ぎた頃、カツミの足はもつれ派手に転んだ。演技としては上出来だ。乗客が一斉にカツミに注目した。その中で好奇の目を注ぐ者が、いの一番に駆けつけカツミを起こした。その時、カツミとその男は短く会話したように見えた。
「君! 彼女の兄なんだろう。これを持ちたまえ!」
その男は俺にランドセルを押しつけた。そして男は自分の隣りの席にカツミを座らせた。
俺の感じていた普通が吹っ飛んだ。全ての乗客から避難の目が俺に突き刺さる。分かってくれよ、これは作戦なんだ、演技なんだよ。そりゃあ演技にしては出来過ぎているようにも、俺も思うよ。だけどその子は、カツミは、それでも18だ。
男は自分の鞄を持ち出すと中から白いものを取り出そうとした。その時、どこから降って湧いたのか、その筋の方が突進し男の鞄を奪おうとする。抵抗する男、男に加勢するカツミ。しかし、カツミは役に立たない。俺は咄嗟に懐に手を入れた。そう、俺のM1910.9を手に…M1910.9は弾切れ、部屋で待機中だ。俺は考えた。何をすべきか、何を優先にすべきか。そして俺の脳裏に焼き付いた、あの言葉を思い出した。
”一生働いても返せません”
そこに大事なものがある。俺の人生を左右する物だ。それを何の遠慮も無く蹴っている。守らなくては。俺は、ランドセルを死守する。
「じいちゃんの大切な形見なんだ! 蹴るなー」
その筋の方に応援が現れた。多勢に無勢。力の均衡は破られた。もみ合いの中、「キャッ」と声を漏らして弾き飛ばされるカツミ。そんな、しおらしい声がだせるのか? 驚きの展開だ。必死で鞄を奪われまいと抵抗する男、X で確定だ。
この乱闘騒ぎで車内は騒然となった。見ているだけじゃ何も解決できない。加勢してくれる者はいないのか? いたいけな少女とロリのおっさん X 困っているんだ。俺も困っている。
走行する列車のガタゴトとは別に振動が伝わってくる。それも躾けのなっていない、下品な足音だ。
「「お兄ーちゃん! 待ってよー」」
車両のドアが勢いよく開きイリアとセリスが声を合わせて乱入してきた。座席の下に転がるカツミを見たセリスはハンドバッグで、その筋の方の顔面を強打。
「オレのお兄ーちゃんに、何するんだー」
お兄ちゃんは、こっちです。
顔を押さえ、もだえ苦しむ、その筋の方。それはそうだ。セリスの持っていたバッグはただのバッグでは無い。何を隠そう、無線機だ。ああ! それ、高いやつ。セリス、お前ならグーでいけただろう。
その隙にカツミの襟を掴み、物のように引きずるイリア。それ、取り扱い注意だぞ。
この混乱に乗じ鞄を抱えて逃げる X のおっさん。それを追いかける、その筋の方。勢い余ってか無視したのかイリアにボディーアタック。「キャッ」と声を漏らすことなくイリアはショルダーバッグを投げ縄のように振り回し、その筋の方の後頭部に一撃。ああ! それ、高いやつ。その筋の方は、頭をさすりながら、X のおっさんを追う。X のおっさん。これはたまらんと、三等車の方へ走り去る。取り扱い注意のカツミが「朝食は卵サンド」(全員で後を追え)と指示を出す。
※この暗号を説明しよう。カツミは”卵サンド”が大好きだ。
ここは列車の中。逃げ場など無い。それでも、逃げる。人生、逃げてナンボ。生きてこそ、花が咲く。
「狩りだー、狩りの時間だー」(仕留めて食ってやる)
楽しげなセリスが追いかける。
イリアはバッグから、俺のM1910.9を取り出す。
「浮気したら、だめよ」(ぶっ殺す)
俺の相棒は既に、裏切っている。
X のおっさんは、列車の最後尾まで足を伸ばした。もう、その先は、無い。
更にその向こうへ。ドアを開けると外が見える。僅かばかりの展望できる場所があった。そこに立つ、X おっさん。その筋の方、セリス、イリア、ランドセルを背負った俺。この順で整列した。
「来るなー、止まれー、これ以上来たら、これを捨てるぞ!」
X のおっさん。人生捨てずに鞄を捨てることを選んだ。
列車は、ドラマチックに鉄橋を渡り始めた。
俺達は立ち止まった。”止まれ”と言われたから、止まった。素直な俺達だ。そこへカツミが到着する。
「コーヒーのお替わりは自由です」(カツミ:その筋の方を倒せ)
その意味が理解出来ない、その筋の方は X に、にじり寄る。
観念したのか俺達が信頼できないのか、X おっさんは鞄の中身をぶちまけた。紙切れが風に乗り、ヒラヒラと舞い、鉄橋の下の川に流された。それはきっと流してはいけない、水に溶けないやつ。詰まりの原因になるぞ。
その筋の方は、おっさんの隣りに立ち流れゆく様を見送った。それで満足したのだろう。列車が鉄橋を渡りきると列車から飛び降りていった。エクストリーム下車か。
◇
カツミ先生は黒板の前で、反省会を始めた。
「本日の任務は失敗しましたが、成功です」
俺は手を上げて質問した。
「良く、わかりません」
「わかんねーのか? ユウキ」
少女と言い張るセリフがほざく。
「ククク」
イリアが不適に笑う。
「オホン。重要書類を受け取るという任務は失敗しましたが、敵の手に渡ることは阻止できました。また、”チーム ケンジ”が事前に重要書類を写したマイクロフィルムを入手。よって、9割、減額されましたが報酬は支払われました。報酬を得たということで、成功です」
「またケンジ? それはいいとして俺達の報酬も、もちろん、あるんですよね」
「また、その話ですか。いいですか、ユウキ。何か、壊してはいませんか?」
「まさか!」
「次の任務で挽回してください」
「ククク」
「どうしましたか? イリア」
「ククク。お兄ちゃん」
「イリア?」
「ククク。待って~」
「おー。オレも、それを聞いた時、これだーって思ったよ」
そう言うとセリスは『お兄ちゃん』と言いながら俺に抱きついきた。
「アハハー、お兄ちゃん、待って~」
イリアが腹を抱えながら笑い出した。おまけに地団駄付きだ。
「おい! こら! カツミは、あれでも真剣に…」
カツミは黒板の前の椅子から降り、俺達の前に立った。その顔は無表情だ。ただ無言で黒板を叩く棒で俺達を叩いた。そしてストレスの限界なのか、その棒は折れた。
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