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#8 近世 クミコ編
#8.3 修羅場 (2/2)
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迷子になりそうな住宅街。
「お姉さん。その格好、気に入ったんですか?」
「これか。何かとこの方が都合がよいのだ」
巫女姿のお姉さんと住宅街を歩く。誰もいない、ゴーストタウンの様相。例の家の前を通ったが、今日は大人しくしているようだ。
少し歩くと、家からおばさんが出てきた。ここで何か聞きたいところだが、何を聞けばいいだろう。
「たのもー」
お姉さんが、いきなりおばさんに声掛けをした。
「おや、巫女さん」
「この辺で騒ぎが有ったと聞いて、来てみたのですが」
「騒ぎ? うーん、あれのことかね」
「お聞かせ願いますか?」
「多分、クミちゃんの所の事だと思うけどね」
「クミちゃん?」
「あ、いや、あそこの家のクミコさんなんだけれど、お父さんが、ね。立派な方なんだけどね」
「詳しくお聞きしても宜しいですか?」
「おたくは?」
「私は、住職様の方からの依頼で来た者です」
「まあ、住職様から。それはそれは。では、ここだけの話ということで」
「構いません。他言は致しませんから」
「それなら、まあ。実はね、あそこの方。かなり地位のある方らしんだけど、ここ最近、お役目を外されたとからしくて、大変らしいのよ。それだから、たまに昼間からねえ、ちょっと声を出してしまうこともあるらしいの。まあ、そんなんでも、クミコさんがね、何かのお役目に就いて頑張ってるってのは聞いたことがあるのよ。まあ、私もね、ご近所なんだけど、良く知らないものだから、この辺で」
「有り難う御座いました。行きましょう、ハチ」
「へい」
俺は付き人になって、お姉さんに続いた。
「君。情報が得られた。下手人の名前はクミコ。一応、名のある家の者らしい」
「ここで、ふん縛ってやりますか?」
「君。クミコとやり合って勝てるのかね?」
「それは」
「まあ、様子を見ようじゃないか」
「へい」
暫く偵察していると、家から下手人の父親らしき人物が出てきた。想像と違って、身なりがしっかりしている。お出かけか?
その下手人の父親を見送っていると、こんどは巫女姿の女の子が、周りを気にしながら出てきた。クミコに間違いない、と思う。
クミコは、先に出ていった父親の後を追うように、小走りで行ってしまった。
「君。私達も後を追うぞ」
「へい」
俺達は、クミコに気が付かれないように尾行。俺は時折、お姉さんの陰に隠れて進む。考えてみれば、俺だけ隠れてどうする? と思ったが、尾行は順調に進んだ。
「お前達、なんで付いてくる?」
さすがはブラック・ドッグの一員だけのことはある。いきなり後ろから声を掛けられた。
「クミコ。君は何処へ行く?」
お姉さんの切り返しが早い。
「何故、私の名前を! 怪しい奴」
「イオナを返せ!」
「また、お前達か。何故、私の邪魔ばかりする」
「クミコ。ここで言い争っていて良いのか? 君は行くところが有るのだろう?」
「私に何のようだ!」
「君に、彼の彼女を返して欲しいだけだ」
「何を言っているのか、見当が付かない」
「彼は、彼女が君の術で捕らわれたと主張している。身に覚えがないかね」
「無い! 私は先を急ぐ。付いてくるな」
クミコのダッシュは速い。よっぽど父親が大事らしい。
「君、追いかけるぞ」
「身に覚えがないとは、どういうことだ」
「それは後回しだ。とにかく情報収集が優先だ。急ごう」
俺達もダッシュしてクミコを追いかける。何故か俺は、お姉さんに追いつかない。その先に、神社に続くであろう長い階段が、見えてきた。クミコは、その階段の遙か先を登っている。俺達も続いて階段を上るが、1/3程のところで、息が切れる。
「お姉さん、先に、ハアハア、行って、ハアハア、ください」
すると、お姉さんは立ち止まり、俺の手を引き始めた。
「君が頑張らないで、どうする」
お姉さんのどこに、そんなパワーが隠されているのだろうか?
やっとこさ神社の境内に入ると、右手奥の方にある建物に、父親らしき人物、それを、建物に隠れるようにして近づくクミコの姿が見えた。父親を尾行するその娘。もしや逢い引きの現場を押さえるつもりか。その先に待つのは、修羅場か破局か。どっちだ?
俺達は、そっとクミコに近づく。それに気が付くクミコ。フフ。この状況では声も足もでまい。
「何だ、お前達。また邪魔をするのか?」
フフ。そんな小さい声では聞こえぬ。もっと大きい声で言えぬのか。
「君。誰か来たようだ。静かにしておくのがお互いのためだ」
不満が爆発しそうなクミコの顔に、何か勝ったような気になった俺。
『これはこれは、ケンジ様。お呼び頂き、恐縮で御座います』
『……』
父親らしい声は聞こえるが、肝心の、相手の声が聞こえない。クミコが這うようにして、更に現場に近づく。それに続く俺達。
『主の娘の件は、承知した』
『誠にご尽力頂き、何とお礼を申して良いやら』
「良い。主の復職に口添えをするのに、手ぶらという訳には行かぬでな』
『何卒宜しくお願い致します』
『主の娘は、なかなかの器量好しと聞いておるぞ』
『恐れ入ります』
『手放す前に、わしも味わっておこうかの。そのまま渡すのも、勿体ないでな」
『御意に』
「お姉さん、これはもしや」
「いつの世も、こんなものだ」
「父上、父上、父上」
クミコが肩を震わせながら呟く。そんな未来が待っているとは。イオナを返してから存分に泣いてくれ。
「おい。話は終わったようだ。隠れないと見つかるぞ」
「うるさい! 父上!」
クミコは叫びながら、取引現場に踏み込んだ。
『私は嫌です。何てことを』
『クミコ! 何故ここに』
『私は、嫌です。私に何の落ち度が有ったのでしょうか』
『お前のためなんだぞ。御代官様の前だ。控えるんだ』
『嫌です。このような男の物になるなど、嫌です』
取引現場が修羅場と化してしまった。まあ、普通、嫌だろうなとは思うが。
『なかなか生きが良いではないか。これは早速、その体に教えねばならんな』
砂利を踏むような足音が聞こえたあと、パシーンと音が聞こえた。その音、多分、顔を叩いたのだろう。
『御代官様! お許しを。しかと言い聞かせますので』
『何だ! その目は。一度では足りぬか。なら』
「止めろー」
「待て! 君」
気が付けば俺も修羅場に飛び込んでいた。
まさしく、男がクミコに手を上げている。嫌な光景だ。
「誰だ! 小僧」
男は怒鳴りながらも、上げた手を振り落とそうとする。その時、男の顔に石がぶつかった。
「痛っ」
「君! クミコを連れて逃げろ!」
俺はクミコの腕を掴んだが拒否されてしまった。
「どうするんだよ!」
「うるさい! お前なんかに」
「なら、どうするんだ! ここにいるのか? そんなの、全部あとだ!」
俺はもう一度クミコの腕を掴んで、重い体を引きずるように走った。お姉さんは既に、俺達の前を走っている。修羅場からの逃走。それも、イオナをさらったクミコを連れて。せめて、泣いてないで自分で走ってくれないかな。
前を走るお姉さんが、何だか霞んで見えてきた。急に、濃い霧の中に入った感じだ。これなら、走らなくても見つからないかもしれない。
「君! ユウキ!」
お姉さんの声だ。初めて、名前で呼ばれたような気がする。何で知っているんだろう。そういえば、あの時か。
そのお姉さんの声も聞こえなくなった。俺達は走るのを止め、立ち止まった。
ここは、何処なんだ?
「お姉さん。その格好、気に入ったんですか?」
「これか。何かとこの方が都合がよいのだ」
巫女姿のお姉さんと住宅街を歩く。誰もいない、ゴーストタウンの様相。例の家の前を通ったが、今日は大人しくしているようだ。
少し歩くと、家からおばさんが出てきた。ここで何か聞きたいところだが、何を聞けばいいだろう。
「たのもー」
お姉さんが、いきなりおばさんに声掛けをした。
「おや、巫女さん」
「この辺で騒ぎが有ったと聞いて、来てみたのですが」
「騒ぎ? うーん、あれのことかね」
「お聞かせ願いますか?」
「多分、クミちゃんの所の事だと思うけどね」
「クミちゃん?」
「あ、いや、あそこの家のクミコさんなんだけれど、お父さんが、ね。立派な方なんだけどね」
「詳しくお聞きしても宜しいですか?」
「おたくは?」
「私は、住職様の方からの依頼で来た者です」
「まあ、住職様から。それはそれは。では、ここだけの話ということで」
「構いません。他言は致しませんから」
「それなら、まあ。実はね、あそこの方。かなり地位のある方らしんだけど、ここ最近、お役目を外されたとからしくて、大変らしいのよ。それだから、たまに昼間からねえ、ちょっと声を出してしまうこともあるらしいの。まあ、そんなんでも、クミコさんがね、何かのお役目に就いて頑張ってるってのは聞いたことがあるのよ。まあ、私もね、ご近所なんだけど、良く知らないものだから、この辺で」
「有り難う御座いました。行きましょう、ハチ」
「へい」
俺は付き人になって、お姉さんに続いた。
「君。情報が得られた。下手人の名前はクミコ。一応、名のある家の者らしい」
「ここで、ふん縛ってやりますか?」
「君。クミコとやり合って勝てるのかね?」
「それは」
「まあ、様子を見ようじゃないか」
「へい」
暫く偵察していると、家から下手人の父親らしき人物が出てきた。想像と違って、身なりがしっかりしている。お出かけか?
その下手人の父親を見送っていると、こんどは巫女姿の女の子が、周りを気にしながら出てきた。クミコに間違いない、と思う。
クミコは、先に出ていった父親の後を追うように、小走りで行ってしまった。
「君。私達も後を追うぞ」
「へい」
俺達は、クミコに気が付かれないように尾行。俺は時折、お姉さんの陰に隠れて進む。考えてみれば、俺だけ隠れてどうする? と思ったが、尾行は順調に進んだ。
「お前達、なんで付いてくる?」
さすがはブラック・ドッグの一員だけのことはある。いきなり後ろから声を掛けられた。
「クミコ。君は何処へ行く?」
お姉さんの切り返しが早い。
「何故、私の名前を! 怪しい奴」
「イオナを返せ!」
「また、お前達か。何故、私の邪魔ばかりする」
「クミコ。ここで言い争っていて良いのか? 君は行くところが有るのだろう?」
「私に何のようだ!」
「君に、彼の彼女を返して欲しいだけだ」
「何を言っているのか、見当が付かない」
「彼は、彼女が君の術で捕らわれたと主張している。身に覚えがないかね」
「無い! 私は先を急ぐ。付いてくるな」
クミコのダッシュは速い。よっぽど父親が大事らしい。
「君、追いかけるぞ」
「身に覚えがないとは、どういうことだ」
「それは後回しだ。とにかく情報収集が優先だ。急ごう」
俺達もダッシュしてクミコを追いかける。何故か俺は、お姉さんに追いつかない。その先に、神社に続くであろう長い階段が、見えてきた。クミコは、その階段の遙か先を登っている。俺達も続いて階段を上るが、1/3程のところで、息が切れる。
「お姉さん、先に、ハアハア、行って、ハアハア、ください」
すると、お姉さんは立ち止まり、俺の手を引き始めた。
「君が頑張らないで、どうする」
お姉さんのどこに、そんなパワーが隠されているのだろうか?
やっとこさ神社の境内に入ると、右手奥の方にある建物に、父親らしき人物、それを、建物に隠れるようにして近づくクミコの姿が見えた。父親を尾行するその娘。もしや逢い引きの現場を押さえるつもりか。その先に待つのは、修羅場か破局か。どっちだ?
俺達は、そっとクミコに近づく。それに気が付くクミコ。フフ。この状況では声も足もでまい。
「何だ、お前達。また邪魔をするのか?」
フフ。そんな小さい声では聞こえぬ。もっと大きい声で言えぬのか。
「君。誰か来たようだ。静かにしておくのがお互いのためだ」
不満が爆発しそうなクミコの顔に、何か勝ったような気になった俺。
『これはこれは、ケンジ様。お呼び頂き、恐縮で御座います』
『……』
父親らしい声は聞こえるが、肝心の、相手の声が聞こえない。クミコが這うようにして、更に現場に近づく。それに続く俺達。
『主の娘の件は、承知した』
『誠にご尽力頂き、何とお礼を申して良いやら』
「良い。主の復職に口添えをするのに、手ぶらという訳には行かぬでな』
『何卒宜しくお願い致します』
『主の娘は、なかなかの器量好しと聞いておるぞ』
『恐れ入ります』
『手放す前に、わしも味わっておこうかの。そのまま渡すのも、勿体ないでな」
『御意に』
「お姉さん、これはもしや」
「いつの世も、こんなものだ」
「父上、父上、父上」
クミコが肩を震わせながら呟く。そんな未来が待っているとは。イオナを返してから存分に泣いてくれ。
「おい。話は終わったようだ。隠れないと見つかるぞ」
「うるさい! 父上!」
クミコは叫びながら、取引現場に踏み込んだ。
『私は嫌です。何てことを』
『クミコ! 何故ここに』
『私は、嫌です。私に何の落ち度が有ったのでしょうか』
『お前のためなんだぞ。御代官様の前だ。控えるんだ』
『嫌です。このような男の物になるなど、嫌です』
取引現場が修羅場と化してしまった。まあ、普通、嫌だろうなとは思うが。
『なかなか生きが良いではないか。これは早速、その体に教えねばならんな』
砂利を踏むような足音が聞こえたあと、パシーンと音が聞こえた。その音、多分、顔を叩いたのだろう。
『御代官様! お許しを。しかと言い聞かせますので』
『何だ! その目は。一度では足りぬか。なら』
「止めろー」
「待て! 君」
気が付けば俺も修羅場に飛び込んでいた。
まさしく、男がクミコに手を上げている。嫌な光景だ。
「誰だ! 小僧」
男は怒鳴りながらも、上げた手を振り落とそうとする。その時、男の顔に石がぶつかった。
「痛っ」
「君! クミコを連れて逃げろ!」
俺はクミコの腕を掴んだが拒否されてしまった。
「どうするんだよ!」
「うるさい! お前なんかに」
「なら、どうするんだ! ここにいるのか? そんなの、全部あとだ!」
俺はもう一度クミコの腕を掴んで、重い体を引きずるように走った。お姉さんは既に、俺達の前を走っている。修羅場からの逃走。それも、イオナをさらったクミコを連れて。せめて、泣いてないで自分で走ってくれないかな。
前を走るお姉さんが、何だか霞んで見えてきた。急に、濃い霧の中に入った感じだ。これなら、走らなくても見つからないかもしれない。
「君! ユウキ!」
お姉さんの声だ。初めて、名前で呼ばれたような気がする。何で知っているんだろう。そういえば、あの時か。
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ここは、何処なんだ?
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