75 / 91
#9 未来 リリス編
#9.1 お前達の愛で、世界を救ってこい! (3/3)
しおりを挟む
俺達は、住宅街で車から降ろされた。見るからに、普通の住宅街だ。未来といっても1年後くらいなのか。
早速、隊長よりスマホのような支給品が手渡された。
「それは、地球防衛軍が開発した異星人語の翻訳機だ。これで奴らの会話を確認するんだ」
「他に武器なんかは無いんですか?」
「新米のお前達が扱える武器は無い。今日は偵察と訓練を兼ねた作戦だ」
俺達は住宅街を練り歩いた。
「いつまで歩くのだ。責任を取れ」
クミコが俺を虐める。いつか虐め返してやると心に誓った。
「隊長! あそこに敵が!」
「あれは、地球の猫だ。見極めろ」
「どうやるのですか?」
「奴らの目付きを見れば分かる。奴ら特有の目付きだ。地球のものとは全然違う」
俺は、喧嘩をしている数匹の敵を発見した。
「隊長! あそこで戦闘が始まっています!」
「あれは、地球の猫だ。ちょうどいい。翻訳機の使い方を、あれで練習するんだ」
俺は、紛争地帯に近づき、翻訳機のスイッチを入れた。
ネコ語0 > ニャーニャニャ。
日本語0 > よう、若いの。何のようじゃ。
ネコ語1 > ニャーニャ。
日本語1 > お前の時代は、終わったんだよ。
ネコ語0 > ニャニーニャニャ。
日本語0 > 何を! 若造が!
ネコ語2 > ニャーニャ。
日本語2 > おいおい、何事だ。
ネコ語3 > ニャニャニャ。
日本語3 > 喧嘩は良くないわ。
ネコ語1 > ニャーニャニャーニャニャ。
日本語1 > 今から俺様が、ここを仕切るぜ。
ネコ語0 > ニャーニ。
日本語0 > 俺も舐められたもんだぜ。
ネコ語3 > ニャニャニ。
日本語3 > 止めて! 二猫とも。
ネコ語0 > ニャニーニニニニニニニニニャニニャ。
日本語0 > 止めねえでくれ。オサトちゃん。これはメンツの問題なんだ。
ネコ語1 > ニャーニャニャニャニャニャニャー。
日本語1 > フン。俺がお前に引導を渡してやらー。
「おい! 貴様。隊長殿のお呼びだ。遊んでないで早く来い」
「渡してやらー」
俺達は、公園に向かった隊長を追いかけた。その途中、公園の入り口付近で敵に遭遇。クミコが目を丸くした。
「クミコ! そいつは敵かもしれないぞ。隊長に報告だ」
「貴様、何を言っている。こんな可愛い目をした子猫が、敵であろうはずが無い。さあ、オイデ~」
「よせ! クミコ」
「大きな声を出すな。逃げてしまうではないか。さあ、オイデ~、こっちよ~」
クミコは、その子猫を抱き上げると、至極満足そうな笑みを浮かべた。
「クミコ! その敵を離せ! そいつは敵だ!」
隊長が銃を構える。その射線は子猫を狙っている。
「隊長殿。何をなさる!」
「ユウキ! 翻訳しろ!」
「イエス・マム」
ネコ語0 > ニャー。
日本語0 > 勘のいい奴がいるな。
「隊長! 敵です!」
「やはりな。その目付き。間違いなかったか」
「隊長殿。この子が敵なわけがない。こんなに可愛いのに。何かの間違いだ」
「それが、奴らの手口だ。気をつけろ。人に抱かれた奴らは、自爆するかもしれん」
「隊長殿。気は確かか!」
ネコ語0 > ニャーニャー!。
日本語0 > おい女。俺を抱いたまま走れ!
「仕方ない、クミコ。覚悟しろ。お前ごと、撃つ!」
ネコ語0 > ニャー!。
日本語0 > 早くしろ。撃たれるぞ!
「隊長殿。済まぬ!」
クミコは、敵を抱いたまま走りだした。
「クミコ! 止まれ! 止まらんと撃つぞ!」
クミコは、それでも止まらない。頑固な奴だ。
「隊長! 背後から撃つんですか!?」
「やむを得ん。人類のためだ!」
俺は、クミコと隊長の間に、両手を広げて割り込んだ。
「ユウキ! お前も撃つぞ! どけー」
「どきません! 女の子を傷つけてはダメです。絶対!」
「ユウキ!」
「キャー」
クミコの悲鳴が聞こえた。振り返ると、クミコの脇を、先程の敵が逃走している。俺と隊長はクミコのところに走りより、膝を付いているクミコを立たせた。
「奴め、自爆したな」
「自爆?」
「クミコをよく見てみろ」
敵はクミコの腕の中で、ウンチを漏らしていた!
「おまえら! そこに整列しろ! 命令違反で銃殺する」
「すまぬ。きさ……ユウキ」
「これで、責任はとれたか?」
「死んだら責任は果たせぬだろうが」
「それもそうだ」
「すまぬ。ユウキ」
「お前達! 歯を食いしばれ!」
隊長が俺達に銃口を向ける。そしてなんの躊躇もなく引き金を何度も引き、顔に水しぶきを何度も浴びた。
「隊長! それは?」
「これは、奴らの最大の弱点を突く武器、ウォーター・ガンだ。二度は無いぞ!」
「イエス・マム」x 2
早速、隊長よりスマホのような支給品が手渡された。
「それは、地球防衛軍が開発した異星人語の翻訳機だ。これで奴らの会話を確認するんだ」
「他に武器なんかは無いんですか?」
「新米のお前達が扱える武器は無い。今日は偵察と訓練を兼ねた作戦だ」
俺達は住宅街を練り歩いた。
「いつまで歩くのだ。責任を取れ」
クミコが俺を虐める。いつか虐め返してやると心に誓った。
「隊長! あそこに敵が!」
「あれは、地球の猫だ。見極めろ」
「どうやるのですか?」
「奴らの目付きを見れば分かる。奴ら特有の目付きだ。地球のものとは全然違う」
俺は、喧嘩をしている数匹の敵を発見した。
「隊長! あそこで戦闘が始まっています!」
「あれは、地球の猫だ。ちょうどいい。翻訳機の使い方を、あれで練習するんだ」
俺は、紛争地帯に近づき、翻訳機のスイッチを入れた。
ネコ語0 > ニャーニャニャ。
日本語0 > よう、若いの。何のようじゃ。
ネコ語1 > ニャーニャ。
日本語1 > お前の時代は、終わったんだよ。
ネコ語0 > ニャニーニャニャ。
日本語0 > 何を! 若造が!
ネコ語2 > ニャーニャ。
日本語2 > おいおい、何事だ。
ネコ語3 > ニャニャニャ。
日本語3 > 喧嘩は良くないわ。
ネコ語1 > ニャーニャニャーニャニャ。
日本語1 > 今から俺様が、ここを仕切るぜ。
ネコ語0 > ニャーニ。
日本語0 > 俺も舐められたもんだぜ。
ネコ語3 > ニャニャニ。
日本語3 > 止めて! 二猫とも。
ネコ語0 > ニャニーニニニニニニニニニャニニャ。
日本語0 > 止めねえでくれ。オサトちゃん。これはメンツの問題なんだ。
ネコ語1 > ニャーニャニャニャニャニャニャー。
日本語1 > フン。俺がお前に引導を渡してやらー。
「おい! 貴様。隊長殿のお呼びだ。遊んでないで早く来い」
「渡してやらー」
俺達は、公園に向かった隊長を追いかけた。その途中、公園の入り口付近で敵に遭遇。クミコが目を丸くした。
「クミコ! そいつは敵かもしれないぞ。隊長に報告だ」
「貴様、何を言っている。こんな可愛い目をした子猫が、敵であろうはずが無い。さあ、オイデ~」
「よせ! クミコ」
「大きな声を出すな。逃げてしまうではないか。さあ、オイデ~、こっちよ~」
クミコは、その子猫を抱き上げると、至極満足そうな笑みを浮かべた。
「クミコ! その敵を離せ! そいつは敵だ!」
隊長が銃を構える。その射線は子猫を狙っている。
「隊長殿。何をなさる!」
「ユウキ! 翻訳しろ!」
「イエス・マム」
ネコ語0 > ニャー。
日本語0 > 勘のいい奴がいるな。
「隊長! 敵です!」
「やはりな。その目付き。間違いなかったか」
「隊長殿。この子が敵なわけがない。こんなに可愛いのに。何かの間違いだ」
「それが、奴らの手口だ。気をつけろ。人に抱かれた奴らは、自爆するかもしれん」
「隊長殿。気は確かか!」
ネコ語0 > ニャーニャー!。
日本語0 > おい女。俺を抱いたまま走れ!
「仕方ない、クミコ。覚悟しろ。お前ごと、撃つ!」
ネコ語0 > ニャー!。
日本語0 > 早くしろ。撃たれるぞ!
「隊長殿。済まぬ!」
クミコは、敵を抱いたまま走りだした。
「クミコ! 止まれ! 止まらんと撃つぞ!」
クミコは、それでも止まらない。頑固な奴だ。
「隊長! 背後から撃つんですか!?」
「やむを得ん。人類のためだ!」
俺は、クミコと隊長の間に、両手を広げて割り込んだ。
「ユウキ! お前も撃つぞ! どけー」
「どきません! 女の子を傷つけてはダメです。絶対!」
「ユウキ!」
「キャー」
クミコの悲鳴が聞こえた。振り返ると、クミコの脇を、先程の敵が逃走している。俺と隊長はクミコのところに走りより、膝を付いているクミコを立たせた。
「奴め、自爆したな」
「自爆?」
「クミコをよく見てみろ」
敵はクミコの腕の中で、ウンチを漏らしていた!
「おまえら! そこに整列しろ! 命令違反で銃殺する」
「すまぬ。きさ……ユウキ」
「これで、責任はとれたか?」
「死んだら責任は果たせぬだろうが」
「それもそうだ」
「すまぬ。ユウキ」
「お前達! 歯を食いしばれ!」
隊長が俺達に銃口を向ける。そしてなんの躊躇もなく引き金を何度も引き、顔に水しぶきを何度も浴びた。
「隊長! それは?」
「これは、奴らの最大の弱点を突く武器、ウォーター・ガンだ。二度は無いぞ!」
「イエス・マム」x 2
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる