日ノ本の神、異世界へ

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災いの神、災害を起こす

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ブレクレナスの東に位置するアーガランド王国の王城。
学生からサラリーマン、様々な年代の老若男女がそこにいた。

正しき神、この国を守る聖なる大神「アレイドーク神」の導きによって異世界から勇者として召喚された彼ら、総勢29人。

本当ならばもうひとり召喚される手はずであったが神の怒りに触れた不届き者がおり、不毛の大地・・・魔族と人との戦争の真っ只中である死の地インフィに送られた・と神子が国王に告げる。


「ふん、我らが神に背くとは・・・馬鹿な人間がいたものだ」
「まったくでございます」


国王が傲慢に言い放ち、神子はそれに同意する。

この王国が召喚・・・正確には「勇者召喚」を行ったのには神に逆らう悪逆の徒「魔族」に鉄槌を下すためである。
そしてゆくゆくは・・・と裏の思惑もあるのだが、とにかく今は勢力を伸ばしつつある魔族の国・魔国エルバレイスを倒すため素質のある人間の召喚を行ったのだが・・・うまくいったようである。


「異世界人たちにはただちにジョブ適正を受けさせよ、鍛え、憎き魔族に打ち勝つのだ」
「かしこまりました」



国王とその臣下たちは思いもしなかった・・・
神の怒りに触れたものがまさか異世界の神・・・しかも災いを司る災厄神だということに



「国王!!」

「何だ騒がしい・・・どうした」

「インフィの地が・・・崩落いたしました!!!」

「・・・はっ?」


















「条件1・戦争して爆撃やらなにやらで地盤が緩んでいて地下に大きな空洞。条件2・俺が現れる。もともと災いが起こっているところに俺が現れた相乗効果ってことで・・・いやぁこのタイミングで崩落する?まあするか・・・だって災厄を招く神だもの」

災いの神は中空に浮きながら眼下を見る。
人と思っていたものは、どうやら人と異種族との戦争だったようで、しかし今は崩落したことで争いから災害へと転じている。


「日本では対の神がいたからたいして俺という存在は目立たなくなっていたけれども、いないとこんなにひどいのか。我ながらひくわー・・・」


禍津日神はそういうと遠く地平線へと視線を移す


「俺をこの世界に喚んだ犯人。まあこっちの神なんだけど・・・そいつを見つけるためにちょっくらこの世界の大きな街に行って情報収集してみるか・・・」

サービスに、完全ではないが力を抑えて動いてやろう。
全開だと国一つが滅びに傾いてしまいかねないので。

「あっち側から人の気配を感じるな」


ひとっ飛びだ。
そう言って、禍津日神は超高速に飛んでいく。

それを見ていたものがいた。


その者はニヤリと笑い

「面白いやつがいたものだ」


そう言い、突然の災害に揺れる陣へと戻っていった。












飛んで20分ほど都市と呼ぶにはと己が祀られる日本の都市部と比べてしまい、なんだか寂れているな・・・と思ってしまう禍津日神。

街にいる人はだいたい質が悪そうな布の生地を服にしていて、街を走る乗り物といえば馬車・・・今の日本にもこんな暮らしする人はいないぞ・・・と思う
だが驚いた点もある、この世界に持ってきていた座布団と引き換えに商人から得た情報によれば・・・この世界には生まれ持ったジョブ・・・適正職というものがあり、職によって魔法が使えたりモンスターと呼ばれる獣を従えることができるという。

ちなみに余談だが座布団はいい金になったとだけ言っておこう。
・・・あれ、クッションじゃないんだけどな



「ジョブとスキルはギルドで診てもらう・・・金を稼ぐには冒険者が一番手っ取り早い。お金の単位はディラ。1ディラは1円・・・あとは国によって信仰する神が違う・・・宗教の派閥みたいなものだなこれは・・・」


座布団を売って得た情報とお金。
手持ちは1万ディラ。

・・・座布団ってすごい


座布団へ畏敬の念を込めつつ、とりあえず情報収集の方法を考える。

だがふと思う。

・・・神の適正職ってなんだ・・・神は神以外に他になにかあるのか?

手っ取り早くお金を稼ぐ方法は確かにギルドかもしれない、しかし変な職を割り当てられるのもなんだか嫌だ・・・

「しかしお金を稼ぎながら情報収集が最も効率がいいしな」



「・・・行ってみるか、ギルドとやらに」


しぶしぶ、行ってみることにした

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