日ノ本の神、異世界へ

とっと

文字の大きさ
3 / 5

禍津日神、その名もマガ

しおりを挟む
「こんにちは!冒険者ギルドにようこそ!」

猫耳の女性が朗らかに出迎えてくれた。
おそらく受付と書かれているであろう異国語で書かれた看板の下、禍津日神は「冒険者になりたいんだが」と言葉にする。


「冒険者登録ですね!ジョブとそれとスキルの検査はお済みですか?」
「いや、まだだ」
「では検査の後、冒険者登録を行いますね!」


「奥へお進みください」との受付嬢の言葉に禍津日神は奥へと進む
奥、突きあたりに部屋がありノックをする
「どうぞ」という声とともに部屋へと入れば黒いロープをまとった魔女のような姿の女性がソファーに座っていた。

「おや、検査を済ませていないと連絡が入ったからどんなガキだろうと思ったらいい大人じゃないかい」
「・・・諸事情で受けれなかっただけだ」
「そうかいそうかい。適性検査はかんたん、私のスキル「鑑定」でスキルを自覚させ、開花させる。その後そのスキルをもとにジョブを決める」
「なるほど・・・」

思っていたよりこの世界のスキルとやらは便利である。

向かいのソファーを進められ腰をかける
すると、女性は手を掲げ


「じゃあやるよ・・・スキル発動『鑑定』」
「・・・・」
「ぬ・・・・ぬあぁっ!?」


女性は素っ頓狂な声を上げソファーから転げ落ちる。
口をパクパクとさせ、腰を抜かしている。


「あ、あんた何者なんだい!?こ、こんなスキル・・・」
「?」


「狂化付与なんて聞いたことないよ!!」
「あー・・・」


禍津日神には心当たりがあった
己は災いを招く神、災いは人の心を狂わせる。
つまり狂化付与は災厄の神として当たり前の能力である。


「こ、こんな危険な能力・・・!」


これは話が長くなる予感を察知・・・


と禍津日神は直感で思い、「とにかく次は冒険者登録だろ。どうすればいいんだ?」といえば魔女は頭をかきむしり「あー!!!」と喚く。

「いいかい!この事は私とあんたとでの秘密だよ!!下手をすればお上から捕縛されかねない!」

といった後に、「あんたの適正ジョブは・・・狂戦士、呪術師、なんていうのはどうだい?」に「ちょっと考える」と禍津日神は悩む

剣は刀なら、魔法は使ったことがないし、だが身体能力は普通の人間以上だとは自負している。

禍津日神は検査を終え、女性からもらった書類を片手に次の冒険者登録へと向かう。




「おかえりなさい、検査は終えたようですね。ミヒナさんから書類は受け取りましたか?」
「あ?ああ。これか?」



・・・ミヒナ、ミヒナ・・・あの魔女のことか


「・・・はい、おっけいです。ではこれから冒険者登録へと移りますので、こちらの書類に記入をお願いします」
「・・・すまん、俺は文字がかけない」
「えっ、貴族様ではないんですか?」
「ちょっと訳アリなんだ」


貴族、どうやら服の仕立ての良さからそう思ったようだが、残念ながら禍津日神は貴族ではなく神である。
まあ元の世界で貴族であろうと神であろうとこっちの文字は知らないため読みも書けもしないのだが・・・


「そ、そうなんですね。では代筆いたします。お名前は?」


・・・禍津日神って名乗ったら・・・あとが面倒くさそうだな。

「・・・?お名前をどうぞ」



「・・・マガ、ジョブは狂戦士だ」


正しくいうと狂化付与戦士である
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした

藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると 土地を蝕む邪気となって現れる。 それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。 派手な奇跡は起こらない。 けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。 ――その役目を、誰一人として理解しないまま。 奇跡が少なくなった。 役に立たない聖女はいらない。 そう言われ、私は静かに国を追放された。 もう、祈る理由はない。 邪気を生み出す原因に目を向けず、 後始末だけを押し付ける国を守る理由も。 聖女がいなくなった国で、 少しずつ異変が起こり始める。 けれど彼らは、最後まで気づかなかった。 私がなぜ祈らなくなったのかを。

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです

ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。 転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。 前世の記憶を頼りに善悪等を判断。 貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。 2人の兄と、私と、弟と母。 母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。 ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。 前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

泥まみれの英雄譚 〜その手が掴んだ温もりは〜

夢見中
ファンタジー
彼は異世界召喚に巻き込まれるが、そこで待っていたのは「ハズレ」の烙印と、城からの追放だった。

処理中です...