4 / 5
その頃・・・
しおりを挟む
美しい木々が生え、清廉な空気が場を満たす
ここは天界。
神が住まう場。
「アレイドーク」
「おぉこれはジェネシス様。この儂になにか御用で?」
「お前、異世界の人間を使い勇者召喚を行ったそうだな」
アレイドーク神
アーガランドで崇拝される神、白い髪と髭を蓄えた彼は仙人のような容姿である。
その神が、目の前に現れた青年に礼をもって敬意を表す。
ジェネシス神。彼は白髪に碧眼の華奢な男だが、放つ威圧はアレイドークさえも震え上がらせる。
「そ、それは・・・しかし我ら神に逆らう魔族を討つためには必要なことです・・・!」
「その結果がこれとは・・・お前は事の重大さがわかっているのか?」
「はひ・・・?」
ジェネシスはアレイドークを睨みつけ
「お前は異世界の神を召喚し、しかもその者を死の地インフィへと送り込んだ。その結果が我が世界の歴史上、類を見ない災害を生み出したのだ」
「はっ・・・異世界の・・・神ですと・・!?」
アレイドークはあまりの事実に目を白黒させる。
―――・・・己は能力のある者を選別したつもりだ・・・
―――・・・・そういえば、人間かどうかは確かめて・・・いなかったような・・・
サッと、アレイドークの顔が一瞬のうちに青ざめる。
「た、直ちにその異世界の神を保護してまいります!!!」
「バカか、我ら神は地上に降臨できない。お前が介入し召喚した勇者たちに異世界の神を保護させよ」
「了解いたしましたぁぁああああ!!!」
「よりにもよって、災厄の神を召喚するとはな」
「おのれぇ・・・なぜ儂が叱責されねばならぬ・・・!こうなったら多少痛めつけた上でジェネシス神に引き渡す、そうだ、そうしよう」
アーがランド王国、王城の王の間
茶髪に染めた髪そしてピアス・・・日本では不良と呼ばれていた加賀屋久彦は此度の勇者召喚にて召喚された異世界人である。
久彦は今回の出来事に辟易していた。
―――なんでこんなめんどくさいことに・・・
めんどくさがりな彼は遠目に見える神子である少女ファシスタをにらみつける。
ファシスタはそれに気づくが不気味なほど整った笑顔を貼り付けたまま29人の勇者の資格を持った人間たちに神託を告げる
「神からのお告げです。『この世界に迷い込んだ汝らの世界の神を捕らえよ。なお抵抗するなら力を持って捕縛せよ』・・・とのことです。」
「神?」「俺らの世界の神って・・・」「スサノオノミコトとかかな?」「それはないわー」ざわざわとざわつく人々。
久彦は「神様同士のいざこざは神様同士で解決しろよな」と毒をつく
すると、隣りに座っていたいかにも真面目そうな学生が立ち上がり
「お任せください神子様!この大田太一!必ずしもその神を捕縛してみせます!」
「わたしもわたしも!その代わり捕まえたら報酬もたんまりちょうだい!」
「あ、私喜多あかりっていうのよろしく!」という男女二人。まわりの人間も「神子様の頼みなら・・・」と乗り気である。
久彦のスキルは耐性。
能力としては弱い気もするが、この能力があるからこそ自分は『自分だけが』あの神子の能力の影響を受けていないのだと自負している。
あの神子に会ってからというもの、反抗的な態度をとっていた奴らが一気に神子派へとなり言いなりになっているのだ。
「・・・」
だが、あのファシスタという女に歯向かう力も根性も己にはない。
「・・・帰りてぇ・・・」
久彦は切実にそう願った。
ここは天界。
神が住まう場。
「アレイドーク」
「おぉこれはジェネシス様。この儂になにか御用で?」
「お前、異世界の人間を使い勇者召喚を行ったそうだな」
アレイドーク神
アーガランドで崇拝される神、白い髪と髭を蓄えた彼は仙人のような容姿である。
その神が、目の前に現れた青年に礼をもって敬意を表す。
ジェネシス神。彼は白髪に碧眼の華奢な男だが、放つ威圧はアレイドークさえも震え上がらせる。
「そ、それは・・・しかし我ら神に逆らう魔族を討つためには必要なことです・・・!」
「その結果がこれとは・・・お前は事の重大さがわかっているのか?」
「はひ・・・?」
ジェネシスはアレイドークを睨みつけ
「お前は異世界の神を召喚し、しかもその者を死の地インフィへと送り込んだ。その結果が我が世界の歴史上、類を見ない災害を生み出したのだ」
「はっ・・・異世界の・・・神ですと・・!?」
アレイドークはあまりの事実に目を白黒させる。
―――・・・己は能力のある者を選別したつもりだ・・・
―――・・・・そういえば、人間かどうかは確かめて・・・いなかったような・・・
サッと、アレイドークの顔が一瞬のうちに青ざめる。
「た、直ちにその異世界の神を保護してまいります!!!」
「バカか、我ら神は地上に降臨できない。お前が介入し召喚した勇者たちに異世界の神を保護させよ」
「了解いたしましたぁぁああああ!!!」
「よりにもよって、災厄の神を召喚するとはな」
「おのれぇ・・・なぜ儂が叱責されねばならぬ・・・!こうなったら多少痛めつけた上でジェネシス神に引き渡す、そうだ、そうしよう」
アーがランド王国、王城の王の間
茶髪に染めた髪そしてピアス・・・日本では不良と呼ばれていた加賀屋久彦は此度の勇者召喚にて召喚された異世界人である。
久彦は今回の出来事に辟易していた。
―――なんでこんなめんどくさいことに・・・
めんどくさがりな彼は遠目に見える神子である少女ファシスタをにらみつける。
ファシスタはそれに気づくが不気味なほど整った笑顔を貼り付けたまま29人の勇者の資格を持った人間たちに神託を告げる
「神からのお告げです。『この世界に迷い込んだ汝らの世界の神を捕らえよ。なお抵抗するなら力を持って捕縛せよ』・・・とのことです。」
「神?」「俺らの世界の神って・・・」「スサノオノミコトとかかな?」「それはないわー」ざわざわとざわつく人々。
久彦は「神様同士のいざこざは神様同士で解決しろよな」と毒をつく
すると、隣りに座っていたいかにも真面目そうな学生が立ち上がり
「お任せください神子様!この大田太一!必ずしもその神を捕縛してみせます!」
「わたしもわたしも!その代わり捕まえたら報酬もたんまりちょうだい!」
「あ、私喜多あかりっていうのよろしく!」という男女二人。まわりの人間も「神子様の頼みなら・・・」と乗り気である。
久彦のスキルは耐性。
能力としては弱い気もするが、この能力があるからこそ自分は『自分だけが』あの神子の能力の影響を受けていないのだと自負している。
あの神子に会ってからというもの、反抗的な態度をとっていた奴らが一気に神子派へとなり言いなりになっているのだ。
「・・・」
だが、あのファシスタという女に歯向かう力も根性も己にはない。
「・・・帰りてぇ・・・」
久彦は切実にそう願った。
0
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる