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第55話 正式な依頼?僕9歳なんだけど…
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ウェレッタ先生に連れられたどり着いた学園長の部屋。
先生の後に続き、僕とティアは部屋の中へと歩を進めた。
中で待ち受ける老紳士。
入学式の時に『長々とあいさつ』をしていた学園長先生だ。
既にローテーブルには湯気を出し、かぐわしい香りの紅茶が用意されていた。
「すまないねライト君。いや、ライト伯爵様、かな?」
ニコリと人懐っこい笑顔を向ける学園長。
「ハハハ、ハ。ここは学園です。『ライト』でお願いします」
「ふむ。とんでもない力を保持しながら謙虚な姿勢…素晴らしい」
そして感嘆の表情を浮かべた。
ティアも何故かどや顔?
ハハハ、ハ。
「それで、どういったお話なのですか?」
「…ウェレッタ先生、どこまで話したのかね」
取り敢えずソファーに座る僕とティア。
横の席に着いたウェレッタ先生が小さくため息をつく。
「一応ダンジョンの事は話しましたが…今更ですが本当にライトに依頼されるおつもりですか?」
そんな問いかけに、何故か呆れた顔をする学園長先生。
ん?
この人…
あれっ?
式典にいた?!
「何を言っているのだウェレッタ先生は。彼はあのライト伯爵だぞ?確かに秘匿されているのだろうが…情報の精査、少しずさんではないのかね?」
「情報?…すみません。…確かに収集、少し滞っています」
「まあいい。…それにそちらにいらっしゃる従者…」
そう口にし、いきなりソファーから立ち上がり跪く学園長先生。
そして驚愕の事実を口にした。
「私は学園長ですが…モザーク地方の女神教の司教でもあります。…女神ティアリーナ様…あなた様の復活、心より祝福申し上げる」
「なあっ?!!…め、女神様?!!…」
いきなり立ち上がり、床にめり込ませるほど頭を下げるウェレッタ先生。
あー。
うん。
…この人とんでもないことしてくれたね。
僕は少しだけ魔力を込め、学園長先生を睨み付けた。
「うぐっ?!…た、確かにライト様が秘匿している事、勝手に打ち明けたことには謝罪する。だが…これは国王も認めたこと。何より――すまないがもう時間が残されておらんのだ」
国王がらみ。
じゃあ。
僕は魔力を霧散させる。
「…ふう。分かりました。…ですが僕は通常の学園での暮らし、手放したくありません。…ウェレッタ先生?」
「は、はい」
「…あとで少し記憶…いじります。…許可を」
「っ!?……影響はあるのでしょうか。そ、その…生活とか私の能力とか…」
冷や汗を流すウェレッタ先生。
確かに精神や記憶に対する干渉、この世界の常識では多くの後遺症が残るまさに“禁呪”だ。
「ああ。問題ありません。…その前に…『完全封鎖』…これで外部には漏れません。…えっと」
僕はこの空間を完全に掌握。
情報の漏洩を防ぎ、ちらと学園長先生に視線を投げる。
実は僕、この人の名前とか知らないんだよね。
どうやら僕の意図を認識したようで。
学園長先生は恭しく膝を折り、僕に対し深々と頭を下げた。
「っ!?そう言えば自己紹介がまだでしたな。私はこの学園の学園長でありモザーク地方の司教、レイダニースと申します。以後お見知りおきを」
「レイダニースさん、とお呼びしても?」
「ええ。ご随意に」
改めて僕はソファーに腰を掛け、それに促されるように座るレイダニースとウェレッタ。
僕はゆっくりと視線をウェレッタ先生に向けた。
「僕のその記憶への干渉、全く後遺症とかはありません。正直国王からの情報を得ているレイダニースさんがいる今、僕が行わなくてもきっと魔術師団長からの調整対象になるでしょう」
時計の音がやけに響く。
一瞬の静寂。
『…そちらだと少しばかりの後遺症、残るかも、ですね」
ごくりとつばを飲み込むウェレッタ先生。
すでにその表情には諦めを含んだ後悔が浮かんでいた。
「それにしても…この対応酷すぎませんか?ウェレッタ先生、可哀そう過ぎでしょ?」
そもそも『僕のクラスの担任』という時点で彼は大きなリスクを得てしまっている。
まあリターンは…
うん?
待てよ。
僕が入学することはそれこそ3年前から確定していたんだ。
あの頭の回る陛下とロキラス殿下の事。
何かしらの対策は立てていたはずだ。
っ!?
もしかして…
「…あの。ちなみになんですが…ウェレッタ先生、あなたもしかして――元犯罪人だったりします?」
「っ!?」
恐らく核心なのだろう。
突然顔を青ざめさせ、目を泳がせる先生。
そして大きくため息をつくレイダニースさん。
「…さすがはライト様…今のこのやり取りでそれに気づく、か。…末恐ろしいな」
そんなことを零し、彼は机の引き出しから一枚の契約書を取り出し僕に差し出す。
なぜかウェレッタ先生、涙目だけど?
「…罪状と契約です。…どうぞご覧ください」
そこに記されている内容。
彼、ウェレッタは…
秘宝を探すことを生業としていたトレジャーハンター、そして。
禁忌地や学園への不法侵入、そしてその時に守衛に大けがを負わせ…
禁固5年の実刑を課せられていた人物だった。
その対価としての僕の居る『特殊クラス』3年間での奉公。
…なるほどね。
そういう事か。
だから『そこそこ』の強さを保持していたということか。
「で?…そのお宝とやらは手に入れたのですか?」
「っ!?…い、いや。…私だけ弾き飛ばされたのだ…許可のない私と許可のあるイスルダム。数か月前に私と彼は――ダンジョンの術式により別れさせられたんだよ…」
僕は大きく息をつき、天を見上げた。
確かにこの人は犯罪者なのだろう。
でも僕はこの内容、特に問題はないように思えるのだけれど。
何しろ彼はトレジャーハンター。
まあ、不法侵入。
確かに問題だろうけど…
どうやらこの学園にある『異次元ダンジョン』
多くの謎がありそうだ。
「それで?僕の魔道具を頼りたい、と?」
「ええ。まあ。…ですがライト様…あなたメチャクチャ強いのでしょ?」
目を細め僕を見つめるレイダニース。
「…それこそ隠蔽されておりますが…コホン」
…ああ。
「…鑑定…しかも通常よりの上の鑑定…全く。…分かりました。その依頼引き受けましょう」
僕は紅茶を口に含み、ゆっくり息を吐き出す。
「ですが今ここで話したこと、あなたがたどり着いた事…秘匿することが条件です。…先ほども言いましたが僕はまだ9歳ですし、この学園での生活、手放したくありません」
「…承知いたしました。…それから…ありがとうございます」
※※※※※
こうして学園の七不思議のひとつ『熱血教師の捜索』と言う依頼を正式に受けることになった。
ついでにこの学園の秘密、解明しますかね。
色々言ったけど。
僕はこの時、実はワクワクしていたんだよね。
さあ。
楽しくなってきた!
先生の後に続き、僕とティアは部屋の中へと歩を進めた。
中で待ち受ける老紳士。
入学式の時に『長々とあいさつ』をしていた学園長先生だ。
既にローテーブルには湯気を出し、かぐわしい香りの紅茶が用意されていた。
「すまないねライト君。いや、ライト伯爵様、かな?」
ニコリと人懐っこい笑顔を向ける学園長。
「ハハハ、ハ。ここは学園です。『ライト』でお願いします」
「ふむ。とんでもない力を保持しながら謙虚な姿勢…素晴らしい」
そして感嘆の表情を浮かべた。
ティアも何故かどや顔?
ハハハ、ハ。
「それで、どういったお話なのですか?」
「…ウェレッタ先生、どこまで話したのかね」
取り敢えずソファーに座る僕とティア。
横の席に着いたウェレッタ先生が小さくため息をつく。
「一応ダンジョンの事は話しましたが…今更ですが本当にライトに依頼されるおつもりですか?」
そんな問いかけに、何故か呆れた顔をする学園長先生。
ん?
この人…
あれっ?
式典にいた?!
「何を言っているのだウェレッタ先生は。彼はあのライト伯爵だぞ?確かに秘匿されているのだろうが…情報の精査、少しずさんではないのかね?」
「情報?…すみません。…確かに収集、少し滞っています」
「まあいい。…それにそちらにいらっしゃる従者…」
そう口にし、いきなりソファーから立ち上がり跪く学園長先生。
そして驚愕の事実を口にした。
「私は学園長ですが…モザーク地方の女神教の司教でもあります。…女神ティアリーナ様…あなた様の復活、心より祝福申し上げる」
「なあっ?!!…め、女神様?!!…」
いきなり立ち上がり、床にめり込ませるほど頭を下げるウェレッタ先生。
あー。
うん。
…この人とんでもないことしてくれたね。
僕は少しだけ魔力を込め、学園長先生を睨み付けた。
「うぐっ?!…た、確かにライト様が秘匿している事、勝手に打ち明けたことには謝罪する。だが…これは国王も認めたこと。何より――すまないがもう時間が残されておらんのだ」
国王がらみ。
じゃあ。
僕は魔力を霧散させる。
「…ふう。分かりました。…ですが僕は通常の学園での暮らし、手放したくありません。…ウェレッタ先生?」
「は、はい」
「…あとで少し記憶…いじります。…許可を」
「っ!?……影響はあるのでしょうか。そ、その…生活とか私の能力とか…」
冷や汗を流すウェレッタ先生。
確かに精神や記憶に対する干渉、この世界の常識では多くの後遺症が残るまさに“禁呪”だ。
「ああ。問題ありません。…その前に…『完全封鎖』…これで外部には漏れません。…えっと」
僕はこの空間を完全に掌握。
情報の漏洩を防ぎ、ちらと学園長先生に視線を投げる。
実は僕、この人の名前とか知らないんだよね。
どうやら僕の意図を認識したようで。
学園長先生は恭しく膝を折り、僕に対し深々と頭を下げた。
「っ!?そう言えば自己紹介がまだでしたな。私はこの学園の学園長でありモザーク地方の司教、レイダニースと申します。以後お見知りおきを」
「レイダニースさん、とお呼びしても?」
「ええ。ご随意に」
改めて僕はソファーに腰を掛け、それに促されるように座るレイダニースとウェレッタ。
僕はゆっくりと視線をウェレッタ先生に向けた。
「僕のその記憶への干渉、全く後遺症とかはありません。正直国王からの情報を得ているレイダニースさんがいる今、僕が行わなくてもきっと魔術師団長からの調整対象になるでしょう」
時計の音がやけに響く。
一瞬の静寂。
『…そちらだと少しばかりの後遺症、残るかも、ですね」
ごくりとつばを飲み込むウェレッタ先生。
すでにその表情には諦めを含んだ後悔が浮かんでいた。
「それにしても…この対応酷すぎませんか?ウェレッタ先生、可哀そう過ぎでしょ?」
そもそも『僕のクラスの担任』という時点で彼は大きなリスクを得てしまっている。
まあリターンは…
うん?
待てよ。
僕が入学することはそれこそ3年前から確定していたんだ。
あの頭の回る陛下とロキラス殿下の事。
何かしらの対策は立てていたはずだ。
っ!?
もしかして…
「…あの。ちなみになんですが…ウェレッタ先生、あなたもしかして――元犯罪人だったりします?」
「っ!?」
恐らく核心なのだろう。
突然顔を青ざめさせ、目を泳がせる先生。
そして大きくため息をつくレイダニースさん。
「…さすがはライト様…今のこのやり取りでそれに気づく、か。…末恐ろしいな」
そんなことを零し、彼は机の引き出しから一枚の契約書を取り出し僕に差し出す。
なぜかウェレッタ先生、涙目だけど?
「…罪状と契約です。…どうぞご覧ください」
そこに記されている内容。
彼、ウェレッタは…
秘宝を探すことを生業としていたトレジャーハンター、そして。
禁忌地や学園への不法侵入、そしてその時に守衛に大けがを負わせ…
禁固5年の実刑を課せられていた人物だった。
その対価としての僕の居る『特殊クラス』3年間での奉公。
…なるほどね。
そういう事か。
だから『そこそこ』の強さを保持していたということか。
「で?…そのお宝とやらは手に入れたのですか?」
「っ!?…い、いや。…私だけ弾き飛ばされたのだ…許可のない私と許可のあるイスルダム。数か月前に私と彼は――ダンジョンの術式により別れさせられたんだよ…」
僕は大きく息をつき、天を見上げた。
確かにこの人は犯罪者なのだろう。
でも僕はこの内容、特に問題はないように思えるのだけれど。
何しろ彼はトレジャーハンター。
まあ、不法侵入。
確かに問題だろうけど…
どうやらこの学園にある『異次元ダンジョン』
多くの謎がありそうだ。
「それで?僕の魔道具を頼りたい、と?」
「ええ。まあ。…ですがライト様…あなたメチャクチャ強いのでしょ?」
目を細め僕を見つめるレイダニース。
「…それこそ隠蔽されておりますが…コホン」
…ああ。
「…鑑定…しかも通常よりの上の鑑定…全く。…分かりました。その依頼引き受けましょう」
僕は紅茶を口に含み、ゆっくり息を吐き出す。
「ですが今ここで話したこと、あなたがたどり着いた事…秘匿することが条件です。…先ほども言いましたが僕はまだ9歳ですし、この学園での生活、手放したくありません」
「…承知いたしました。…それから…ありがとうございます」
※※※※※
こうして学園の七不思議のひとつ『熱血教師の捜索』と言う依頼を正式に受けることになった。
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さあ。
楽しくなってきた!
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