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18 新しい仲間
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矢を放った本人、この声の持ち主は、紛れもないななせさんだ。
「な、ななせさん...?何故...?」
私は驚きのあまり上手く言葉を発することができなかった。私に向かって矢を放ったことも勿論衝撃的ではあったが、1番の驚きは私のことを「聖剣士」と呼んだことである。ななせさんにその手の話は一切していない。
「ふふ。どうして?という顔をしていますね。安心してください。私はあなたがたに危害を加えようとは思っていません。先程のはほんの挨拶だと思ってください。」
人に矢を放つことを挨拶にするとはなんとも恐ろしい人である。しかし危害を加えないというのであれば対等な話し合いもできそうだ。
「矢を私に撃ったことは何もなかったから攻めないようにしましょう。でも何故私が聖剣士と知っているのですか。」
私は厳しい顔をしてそう言った。するとななせさんは空気を読まない、いや、わざとこうしたかのような軽い口調で言った。
「あなたのことは何年も前から知っているからですよ。だってナチさん、一時期すごいニュースになってましたから。そんなすごい聖剣士と1度手合わせしてみたいと思いましたが、その必要はもうなくなりました。」
何を言っているのかよく分からないが、やはり悪い人ではないようだ。すると今まで沈黙していたえなが質問を投げかけた。
「その必要がなくなったとはどういうことかな?」
「はい。要するに私の負けです。私の予想では2本の矢は斬り伏せられても1本はかするというものでしたので。」
なるほど。確かにななせさんの矢はあのままだと確実に私の顔面を貫いていた。剣を鞘から抜く時、私の顔は少し横にズレるため、矢がかするということはよくわかる。そこまでの計算をしていたとはいったい脳の中でどんな計算をしていたのか...。
「あの、それでですね。ひとつ提案がありまして...。」
ななせさんはなにかモノ欲しげな目線をこちらにむけながら言った。
「わ、私をお仲間に入れてもらえませんか」
予想を遥かに上回る話に驚き、しばらく私は呆然としていた。のだがえなは意外と冷静な対応をとった。
「いいんじゃない?そもそもこれも僕らの目的のいっかんだし。」
私達の目的...?それはボスモンスターを全部倒して世界を救う事なのでは...。
「ナチに言ってなかったっけ。大精霊は僕とナチが仲間になったあと別の強い仲間を探せっていう命令をだしたんだ。」
え。そんなの聞いてない。そう思いながらも心の別の方では少しホッとした。仲間が多ければ多いほど安全度は高まるからだ。
あれ。私いつからこんなに仲間意識が高くなったのだろう。少し前までは仲間という存在すらうっとおしいものだと思っていたのに。
「で、ナチはどうしたいの?ななせさんを仲間にするのかしないのか。」
えなは私にそう問いかけたが、結局選択はひとつしかないようだ。
「あーはいはいわかったよ。別に好き好んでえなの仲間になったわけでもないし、私が決める必要ないでしょ。なりたいならなっていいよ。」
半ば諦めた感じではあったが、私はななせなんと仲間?になることが決まった。
「ありがとうございます!きっとおふたりならそう言ってくださると思っていました!」
私が一緒に旅をすることを許可したと同時に、いままで不安そうな顔をしていたななせさんの顔がぱぁっと明るくなった。
「せっかくお仲間になれたので、私に『さん』をつけるのはやめていただいて構いませんよ。」
ななせさんはとても嬉しそうにそういった。まあ、別に呼び方のひとつやふたつなんでもいいのだが。
「うん!わかった!なら今日から僕は君のことななせちゃんって呼ぶね!」
どうやら新しい仲間ができて嬉しそうなえなもその話にそって、呼び方を変えたらしい。...私もそうしようかな。まあ、とりあえず私達の旅はまた少し賑やかになりそうだ。
「な、ななせさん...?何故...?」
私は驚きのあまり上手く言葉を発することができなかった。私に向かって矢を放ったことも勿論衝撃的ではあったが、1番の驚きは私のことを「聖剣士」と呼んだことである。ななせさんにその手の話は一切していない。
「ふふ。どうして?という顔をしていますね。安心してください。私はあなたがたに危害を加えようとは思っていません。先程のはほんの挨拶だと思ってください。」
人に矢を放つことを挨拶にするとはなんとも恐ろしい人である。しかし危害を加えないというのであれば対等な話し合いもできそうだ。
「矢を私に撃ったことは何もなかったから攻めないようにしましょう。でも何故私が聖剣士と知っているのですか。」
私は厳しい顔をしてそう言った。するとななせさんは空気を読まない、いや、わざとこうしたかのような軽い口調で言った。
「あなたのことは何年も前から知っているからですよ。だってナチさん、一時期すごいニュースになってましたから。そんなすごい聖剣士と1度手合わせしてみたいと思いましたが、その必要はもうなくなりました。」
何を言っているのかよく分からないが、やはり悪い人ではないようだ。すると今まで沈黙していたえなが質問を投げかけた。
「その必要がなくなったとはどういうことかな?」
「はい。要するに私の負けです。私の予想では2本の矢は斬り伏せられても1本はかするというものでしたので。」
なるほど。確かにななせさんの矢はあのままだと確実に私の顔面を貫いていた。剣を鞘から抜く時、私の顔は少し横にズレるため、矢がかするということはよくわかる。そこまでの計算をしていたとはいったい脳の中でどんな計算をしていたのか...。
「あの、それでですね。ひとつ提案がありまして...。」
ななせさんはなにかモノ欲しげな目線をこちらにむけながら言った。
「わ、私をお仲間に入れてもらえませんか」
予想を遥かに上回る話に驚き、しばらく私は呆然としていた。のだがえなは意外と冷静な対応をとった。
「いいんじゃない?そもそもこれも僕らの目的のいっかんだし。」
私達の目的...?それはボスモンスターを全部倒して世界を救う事なのでは...。
「ナチに言ってなかったっけ。大精霊は僕とナチが仲間になったあと別の強い仲間を探せっていう命令をだしたんだ。」
え。そんなの聞いてない。そう思いながらも心の別の方では少しホッとした。仲間が多ければ多いほど安全度は高まるからだ。
あれ。私いつからこんなに仲間意識が高くなったのだろう。少し前までは仲間という存在すらうっとおしいものだと思っていたのに。
「で、ナチはどうしたいの?ななせさんを仲間にするのかしないのか。」
えなは私にそう問いかけたが、結局選択はひとつしかないようだ。
「あーはいはいわかったよ。別に好き好んでえなの仲間になったわけでもないし、私が決める必要ないでしょ。なりたいならなっていいよ。」
半ば諦めた感じではあったが、私はななせなんと仲間?になることが決まった。
「ありがとうございます!きっとおふたりならそう言ってくださると思っていました!」
私が一緒に旅をすることを許可したと同時に、いままで不安そうな顔をしていたななせさんの顔がぱぁっと明るくなった。
「せっかくお仲間になれたので、私に『さん』をつけるのはやめていただいて構いませんよ。」
ななせさんはとても嬉しそうにそういった。まあ、別に呼び方のひとつやふたつなんでもいいのだが。
「うん!わかった!なら今日から僕は君のことななせちゃんって呼ぶね!」
どうやら新しい仲間ができて嬉しそうなえなもその話にそって、呼び方を変えたらしい。...私もそうしようかな。まあ、とりあえず私達の旅はまた少し賑やかになりそうだ。
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