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5 ナチの傷
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私はやっとの思いで結界の入口へ辿り着いた。
そこはなんと結界が破られ、モンスターの姿があったのだ。...。そして、犠牲者の姿も。
村の剣士達が住民を守るために戦ったのだろう。
どこからともなく「逃げろー!」という声が聞こえてきた。私は頭が真っ白になり、立ち尽くしていた。こんなに多くの犠牲者をみるのは初めてだったのだ。私は無意識のうちに後ずさりしていた。
するといきなり誰かから手を掴まれた。びっくりして振り向くと村の住民であろう大人の男性がいた。その男性は私に「何をもたもたしている!子供は逃げるんだ!」と怒鳴った。...。子供?そうか。私は子供か。今まで正直この強さゆえ子供扱いされたことはなかった。そうか。私は今自分が出来ることをすればいい。怖がらなくても恐れなくても。今までしてきたことと変わらないのだから。
「大丈夫ですよ。私はここに残ります。ほかの人の避難をお願いします。」と、私は言った。
男性はとてもびっくりしていた。あわてて止めに入ろうとしてきた男性をよそに私は背中の剣を抜いた。今村の中にいるモンスターは6体。入口付近に5体。よし。これくらいなら余裕で勝てる。
私は剣を構え、一気に走った。一番近くにいたモンスターへ向かい、弱点の首を流れるように刺す。するとモンスターは鈍いうめき声と共に消えた。私は次々にモンスターを倒していく。
よし。最後の1匹だ。これで終わりだ!!
そう思い剣を振り下ろそうとした瞬間泣きながら助けを乞う少女が目に入った。少女は座りこみ、泣きじゃくりながら親をよんでいた。その少女の背後にはなんと、いないと思われたモンスターの姿があったのだ。しかもそのモンスターは今戦っていた普通のモンスターではなく、少しランクが高めの中強と呼ばれる種族のものだった。あんなやつに一撃でもくらえば体を鍛えているものでも重症を負うだろう。ましてやまだ小さい少女などでは、ひとたまりもない。私は振りかざした剣をしまい、少女の元へと走った。
「間に合えッッ!!」
中強モンスターが装備しているオノを一気に振り下ろされ...
ザシュッ...。
生き物を切る鈍い音と、血の匂いが充満する。
私はぅあッ...。と声をあげた。腕の中には確かに少女の姿がある。「よかった...。間に合って。さぁ、今のうちに逃げな。」少女にそう言うと心配そうな顔をしながらこくりと頷き、安全な方向へ走っていった。しかしながらにやらかした。肩からお腹付近までを深めに切られた。傷口に激痛が走る。
しかし痛がっているほど時間はない。中強モンスターはまってはくれないのだ。今のうちに倒しておかなければ取り返しのつかないことになる。
私は切られた左の横腹を抱えながら剣を杖にし、なんとかたちあがった。傷口からは大量に出血した血液がどろどろと流れ出ている。はやく処置をしなければ死んでしまうだろう。
ちっ...。と舌打ちをし、モンスターを睨む。モンスターは次の攻撃体制に入っていた。いつもならなんてこともなく交わしてしまうだろうこの攻撃も恐らく今となっては交わすことも防ぐことも不可能だろう。戦うにしても1発の攻撃程度では倒せない。
そんなことを考えてる間にまたもあのオノが襲いかかってきた。私はせめてもと思い剣を盾にし、目を瞑った。グサッ...。と音が響いた。不思議なことに痛みは感じない。ゆっくり目を開けるとそこには見慣れた背中があった。
そこはなんと結界が破られ、モンスターの姿があったのだ。...。そして、犠牲者の姿も。
村の剣士達が住民を守るために戦ったのだろう。
どこからともなく「逃げろー!」という声が聞こえてきた。私は頭が真っ白になり、立ち尽くしていた。こんなに多くの犠牲者をみるのは初めてだったのだ。私は無意識のうちに後ずさりしていた。
するといきなり誰かから手を掴まれた。びっくりして振り向くと村の住民であろう大人の男性がいた。その男性は私に「何をもたもたしている!子供は逃げるんだ!」と怒鳴った。...。子供?そうか。私は子供か。今まで正直この強さゆえ子供扱いされたことはなかった。そうか。私は今自分が出来ることをすればいい。怖がらなくても恐れなくても。今までしてきたことと変わらないのだから。
「大丈夫ですよ。私はここに残ります。ほかの人の避難をお願いします。」と、私は言った。
男性はとてもびっくりしていた。あわてて止めに入ろうとしてきた男性をよそに私は背中の剣を抜いた。今村の中にいるモンスターは6体。入口付近に5体。よし。これくらいなら余裕で勝てる。
私は剣を構え、一気に走った。一番近くにいたモンスターへ向かい、弱点の首を流れるように刺す。するとモンスターは鈍いうめき声と共に消えた。私は次々にモンスターを倒していく。
よし。最後の1匹だ。これで終わりだ!!
そう思い剣を振り下ろそうとした瞬間泣きながら助けを乞う少女が目に入った。少女は座りこみ、泣きじゃくりながら親をよんでいた。その少女の背後にはなんと、いないと思われたモンスターの姿があったのだ。しかもそのモンスターは今戦っていた普通のモンスターではなく、少しランクが高めの中強と呼ばれる種族のものだった。あんなやつに一撃でもくらえば体を鍛えているものでも重症を負うだろう。ましてやまだ小さい少女などでは、ひとたまりもない。私は振りかざした剣をしまい、少女の元へと走った。
「間に合えッッ!!」
中強モンスターが装備しているオノを一気に振り下ろされ...
ザシュッ...。
生き物を切る鈍い音と、血の匂いが充満する。
私はぅあッ...。と声をあげた。腕の中には確かに少女の姿がある。「よかった...。間に合って。さぁ、今のうちに逃げな。」少女にそう言うと心配そうな顔をしながらこくりと頷き、安全な方向へ走っていった。しかしながらにやらかした。肩からお腹付近までを深めに切られた。傷口に激痛が走る。
しかし痛がっているほど時間はない。中強モンスターはまってはくれないのだ。今のうちに倒しておかなければ取り返しのつかないことになる。
私は切られた左の横腹を抱えながら剣を杖にし、なんとかたちあがった。傷口からは大量に出血した血液がどろどろと流れ出ている。はやく処置をしなければ死んでしまうだろう。
ちっ...。と舌打ちをし、モンスターを睨む。モンスターは次の攻撃体制に入っていた。いつもならなんてこともなく交わしてしまうだろうこの攻撃も恐らく今となっては交わすことも防ぐことも不可能だろう。戦うにしても1発の攻撃程度では倒せない。
そんなことを考えてる間にまたもあのオノが襲いかかってきた。私はせめてもと思い剣を盾にし、目を瞑った。グサッ...。と音が響いた。不思議なことに痛みは感じない。ゆっくり目を開けるとそこには見慣れた背中があった。
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