この理不尽な世界を終わらすために、立ち上がりました

Ena

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12 決断、新たな聖剣士達

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あれから2年の月日がたった。アリス、いや。アリス・ツェルーク・ラティアーナは自分が普通の人間ではなくなったことを知ってから、まるで人が変わってしまったかのように強さを求め、魔物を倒していった。アリスの村に訪れたゴブリンの他にも多種多様の魔物が人界には召喚されていた。アリスはこの2年でおよそ3000にも及ぶ魔物を手にかけてきた。魔物を生み出す力を探し出そうとアリスは試行錯誤した。しかし、その強大な力の源はそうやすやすと見つかるものではなかった。仕方がなく、アリスは第2の手段へとうつった。それは自分以外の聖剣士を生み出すことだった。現状況では魔物と戦える人材が、あまりにも少なすぎる。ここ最近は魔物の中で最弱クラスのゴブリン程度なら村の傭兵でもなんとか倒せるようにはなっているが、しかし、ゴブリンよりも強力な魔物は沢山いる。オークやコボルド、時には小ドラゴンも人間が住む場所へ姿を現すことがある。このままでは確実に人は滅んでしまう。故にアリスは決断をした。自分が才能があるものを選び抜き、その者を聖剣士にすると。もちろんそれは簡単なことなどではない。才能があるものを集めてもその中から聖剣士の称号を与えられるものは半数もいない。それもそのはずである。称号を与えられる条件はアリスとの戦闘で一撃でもアリスに攻撃を当てられたもののみというものだからだ。そしてアリスは洞窟で手に入れた長剣、魔法具ではなく、世界に恐らく一つであろう。精霊自体が宿る剣、精霊具を容赦なく使うのである。剣技ではもちろんのこと、勝てるものなどまずいない。更にアリスはその長剣に魔法を宿らせ剣と魔法の攻撃をするのだ。こんな人離れした攻撃に負けず、一撃を入れるのは相当な困難である。アリスは厳しく聖剣士に相応しい者を選んでいった。聖剣士にまで至ることの出来なかったものは全て切り捨てていった。そんな厳しい審査のもと、選ばれた聖剣士たちは更なる高みへと登るべく死よりも辛い修行をさせられ、その修行をのりきったもののみにアリスとの再戦を許した。覚悟の無いもの、心が弱いものは修行の序盤で脱落して行った。もちろん。聖剣士の称号は剥奪である。
そして残った聖剣士は100名にも満たなかった。しかし、その才能と覚悟の持ち主達はこの世界を生き抜くために必要不可欠となるであろう。アリスは聖剣士達へ最後の指示を出した。自分の子供、孫、そしてその子孫達へ聖剣士の称号とその力を受け継がせろ。この世界が終わってもその力は受け継がせていけ、と。その言葉を最後にその場にいた聖剣士達は全員各地の村へと派遣された。これにより、魔物による死者が激減したのは明らかだった。アリスはこれで市民を守るという役目を一時放棄することがある程度可能になった。そしてこの新しくできた時間は修行と調査へ費やした。恐らくアリスが放った100名以下の聖剣士達が味わった苦痛よりもアリスは辛かったであろう。そんな死の間際まで心身を追い込み、掴んだ情報があった。それはこの世界の終わらせ方だった。どうやらアリスが住んでいる場所は関係していないらしいが、現在、人間界と精霊界は同じ空間に存在しているらしい。その2つの繋がるはずのなかったものが繋がったがために魔物が発生したというものだった。そして魔物には種類がある、当然の事だ。しかしひとつ、ただひとつ初めて知った魔物がいた。いや、魔物と言うべきではない生き物だ。そう、それは「ドラゴン」だったのだ。この魔物が溢れかえる世界はドラゴンを倒せば終わるらしい。この事実を知ったアリスはすぐに行動にでた。まず、自分が放った聖剣士全員にこの事実を知らせた。次にドラゴンの居場所、攻撃、弱点など調べられる限りのものは調べあげた。そうして、たくさんの情報と僅かな人材でアリスはドラゴンへと挑んだ。
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