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第2章 再臨編
第154話 兄と弟の悪と善
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「兄貴ってどういうことだよ、柊。そもそも、意識戻ったのかッ!!よかったよぉ」
「ご心配をおかけしました、優牙さん。クロの本名は赤石 硝、俺の実の兄です。優牙さん、まだ余力があるなら、雷翔さんを連れて上へ向かってください。この先にあるはずのない階段があるでしょ?恐らく、あれを登れば、天降りの門内に続いているはずです」
「柊は?」
「もちろん、俺はここで兄貴を足止めします!!」
「分かった、あとは任せたよ、柊」
優牙さんは雷翔さんの方に駆け寄った。
「雷翔、立てるか?」
「あぁ、ちょっと寝てたら、立てる程度までには回復したよ。柊、死ぬなよ?」
「それはお互い様ですよ。優牙さん、雷翔さん、上は任せましたよッ」
優牙さんと雷翔さんは上へ続く階段を上がっていった。
「俺に弟はいない。この前、あれだけボコボコにしたのに生きているとは大したものだ。それだけは褒めてやろう」
「兄貴、いつからそんなに偉くなったんだ
?俺は兄貴に謝らないといけない、だから、再び兄貴の前に現れたんだ」
「俺のことをいつまで兄貴と呼ぶつもりだ?ナメた真似も大概にしろッ!!次こそは屍にしてやる。水術・水氷ッ」
「チッ、話が無理なら、水術・水化化水」
「何ッ!?貴様、水術を使えるのかッ!?この前は使っていなかったはず」
「思い出したんだよ、俺の身体に刻まれた元々の術をッ」
「赤石 柊、ますます嫌いだよ」
「兄貴が失った記憶、取り戻させてやるよッ」
「そんなもの取り戻す前にお前を殺すッ、水術・水竜神ッ」
「化身・水竜神か。ならば、こちらは兄貴が見た事無いもので攻める!!赤水術・赤水竜神ッ」
赤水術。柊の体内で、柊に元々刻まれていた水術と柊が自ら刻んだ赤輪術が混ざり合うことで生まれた特殊な術。化身・赤水竜神は、水竜神の4倍の力を持ち、術による攻撃対象を必ず自身に向けるという能力を持つ。これは赤輪術・吸の効果を引き継いだ能力で、例えば、相手が術を柊に向かって使用しても、その術は必ず赤水竜神に当たる。
これより、2体の化身による激戦が始まる。
「ご心配をおかけしました、優牙さん。クロの本名は赤石 硝、俺の実の兄です。優牙さん、まだ余力があるなら、雷翔さんを連れて上へ向かってください。この先にあるはずのない階段があるでしょ?恐らく、あれを登れば、天降りの門内に続いているはずです」
「柊は?」
「もちろん、俺はここで兄貴を足止めします!!」
「分かった、あとは任せたよ、柊」
優牙さんは雷翔さんの方に駆け寄った。
「雷翔、立てるか?」
「あぁ、ちょっと寝てたら、立てる程度までには回復したよ。柊、死ぬなよ?」
「それはお互い様ですよ。優牙さん、雷翔さん、上は任せましたよッ」
優牙さんと雷翔さんは上へ続く階段を上がっていった。
「俺に弟はいない。この前、あれだけボコボコにしたのに生きているとは大したものだ。それだけは褒めてやろう」
「兄貴、いつからそんなに偉くなったんだ
?俺は兄貴に謝らないといけない、だから、再び兄貴の前に現れたんだ」
「俺のことをいつまで兄貴と呼ぶつもりだ?ナメた真似も大概にしろッ!!次こそは屍にしてやる。水術・水氷ッ」
「チッ、話が無理なら、水術・水化化水」
「何ッ!?貴様、水術を使えるのかッ!?この前は使っていなかったはず」
「思い出したんだよ、俺の身体に刻まれた元々の術をッ」
「赤石 柊、ますます嫌いだよ」
「兄貴が失った記憶、取り戻させてやるよッ」
「そんなもの取り戻す前にお前を殺すッ、水術・水竜神ッ」
「化身・水竜神か。ならば、こちらは兄貴が見た事無いもので攻める!!赤水術・赤水竜神ッ」
赤水術。柊の体内で、柊に元々刻まれていた水術と柊が自ら刻んだ赤輪術が混ざり合うことで生まれた特殊な術。化身・赤水竜神は、水竜神の4倍の力を持ち、術による攻撃対象を必ず自身に向けるという能力を持つ。これは赤輪術・吸の効果を引き継いだ能力で、例えば、相手が術を柊に向かって使用しても、その術は必ず赤水竜神に当たる。
これより、2体の化身による激戦が始まる。
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