異世界図書館の幽霊って私のことですか?

木漏れ日

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幽霊っていいかも

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 階段どー考えても10階分以上ありますよ。
 せっせと安全な家を目指しているんですが、最初に急いだせいで息が切れてしまいました。

 下ではなんだか大騒ぎをしている様子が伝わってきます。
 こういう建物だと音は下から上にあがるんですよ。

 まるですぐ近くで話しているみたいにクリアに聞こえてきます。

「どうしたんだぁ。」

「なに騒いでんだ! それでも兵士か?」

「だって幽霊ですよ! 幽霊。オレ初めて幽霊に遭遇しちゃって。」

「幽霊だぁ? 何言ってんだ。お前酒でも飲んだか?」

「正気ですよ。明かりも普通じゃねぇ灯りだったんすよ! こう全体を照らすってよりは、真っすぐこっちに光が向かってくるような。」

「そうすよ。おれも見たんですから。しかもあれは女ですぜ。こうか黒い髪がばぁ~って広がって。」

「いや、あれは子供の幽霊ですって! ワンピースみたいなのを着てるんですが膝丈くらいなんですよ。大人なら足はださねぇからな。」

「あぁ、女の子の幽霊だった。5歳ぐらいですかね。ぼんやりと白っぽい影がこう浮かんでるんです。」

「虐待されて殺された幽霊じゃないですかね。髪が肩くらいまでしかなかったんで最初は男かと思ったんですから。」

「そうそう、俺もびっくりした。肩までの黒髪で足を丸出しにした女の子から、すっげぇ眩しい光が……。そのくせ本人の周りはぼんやりと暗いんですぜ。」

「それが本当なら確かに幽霊かも知れねぇなぁ。そんな光なんて聞いたことないぞ!」

「天使さまじゃないんですかね。パァーと光ってたんだろ?」

「しかし、翼はなかったからな。やっぱり幽霊だろ。」

 ガヤガヤと大騒ぎをしているところに突然場違いな声がした。


「にぁ~。みぁ~。」

 猫の鳴き声に一瞬兵士たちは飛びあがった。

「脅かしやがって! 猫ですぜ。紐でしばられてやがる。」

「おい。灯りをもっと近づけろ。こいつは例の伯爵夫人の猫じゃねえのか?」

「間違いない。白い巻き毛・金の瞳・ルビーのペンダント。これは探してた猫だぞ!」

「いったいだれがこんなところに?」

「幽霊だ! 幽霊さまが連れてきたんだ!」

「なんで幽霊がそんなことするんだよ。」

「知るか! 俺は幽霊なんて初めてなんだ。何考えてんのかわかるもんか。」

「いやいや、ラークの旦那。どう考えても幽霊の知り合いがいる奴なんておらんでしょうが。」

 誰かがちゃかすと、どっと笑い声があがった。

 結局のところ幽霊じゃしかたないと、猫を連れてひとまず帰ることにしたようだ。

 わたしはようやく扉の前までたどり着くと、帰っていく兵士たちの姿を見つめていた。

 しかしその時、誰かが私を見つめている気配がして、あわてて廻りをきょろきょろと見回した。

 もちろん誰もいる様子はないが、私にはその視線がなんだかおもしろがっているように思えてしかたがなかった。


 とりあえず安全な家にたどり着いて、ヘッドライトを頭から外すと、スイッチをつけたり消したりしてみる。

 どー考えてもあの兵士がいう灯りってこのヘッドライトのことみたいなんだよねぇ。

 私はラフなパフスリーブのワンピースを着ています。
 膝丈ですよ。
 だってくるぶしまでのマキシワンピースなんて、持ってませんしね。

 髪は黒で、肩より少し下、肩甲骨あたりまでのセミロングです。
 やっぱり私が幽霊に間違えられてたんですよね。

 しかしいくら服装がこっちの幼女と同じだからって、10歳に間違えますかねぇ。
 日本人は骨格が華奢だからそんなこともあるのかも知れませんね。

 とりあえず今日は多くの情報が手に入りましたよ。

 この図書館には幽霊はいない。

 当たり前だって言わないでくださいね。
 夜ひとりになる私にとって重大なことなんですから。
 
 でも少なくともあの兵士たちは、今まで幽霊を見たことがないって言ってましたからね。
 そ~ゆ~意味ではここは安全なんです。

 次にここでは女の人の髪は長いのが当たり前みたいですね。
 これからは髪を伸ばしましょう。

 それから私が持っている服はここでは子供用で、大人になると足を出しちゃいけないらしい。
 これは無理ですよねぇ。

 図書館でどーやったら服を手に入れられるっていうんです。
 はしたなかろうが子供だとおもわれようが、これはもうあきらめるしかありません。

 それよりヘッドランプはもう使わない方がいいみたいです。
 確かにこっちの灯りはもっとやわらかい光ですから目立ちすぎます。

 そこまで考えて私は眠ってしまった。


 翌朝、図書館はなんだか大騒ぎになっています。
 なんだろうと外に出てみると、伯爵夫人が来てるみたいなんですね。

「いいですか。幽霊だろうとこのシャルロットちゃんを見つけて保護してくれたんですから、お礼をしない訳にはいきませんのよ。」

「しかしレディ。どうやって幽霊にその品々を渡せとおっしゃるんですか?」

「そんなのはあなた方のお仕事でしょ。いいですか。必ずこのシャルロットちゃんの命の恩人に渡して下さいよ。」

 いうだけ言うと伯爵夫人は颯爽と帰ってしまったみたいです。
 一緒に取り巻きもぞろぞろついていったので図書館は少し静かになりました。


「どーすんですかラーク副長。」

「だよなぁ。」

 そう言って頭をかいているのは、あの猫を探していた男のひとりだ。
 次期隊長候補って言ってたのは本当みたいですね。

 そこにクスクスと笑いながらやって来た人物がいます。

「これは筆頭魔術師のセドリック・エルグランド殿。何か妙案でもございますか?」

「いやね。妙案というほどのことでもないが……。どうだろうここの6階には空き部屋があったろう?その一室を幽霊殿の部屋にしてしまうというのは。」

「何ですって!幽霊に部屋を与えるというのですか!」

「だってどうやらここに住み着いているらしいからね。部屋がなきゃ不便だろう。あぁ費用なら私が持つから請求書は私の元に回していいよ。」

「エルグラント卿、どうしてたかが幽霊にそこまでなさるんです。」

「まぁちょっと興味がわいてね。あぁ部屋ができたら幽霊の貢物はその部屋に置いとくといい。それから幽霊は小さな女の子なんだって?脅かしちゃ可哀そうだ。その部屋は出入り禁止にしておくんだね。」

 そんなことを言う男は、魔術師らしく肩にだらしなくローブをかけてはいるが、服装は随分と瀟洒でかなり品質のよいものに見える。

 まぁ卿と呼ばれていたからには上位貴族の次男坊以下というところなんだろう。

 本人は貴族であっても子孫はいずれ平民になるんでしょうね。
 ここが長子相続の規定があればだけれど。

 筆頭魔術師かぁ。
 相当頭が切れそうですよねぇ。

 でも随分幽霊に親切なんですね。
 自腹で部屋を作ってくれるなんて!

 待った!
 幽霊って私ですよ。
 つまり6階にできる部屋は、私の部屋ってことでいいんですよね。

 すごい! 本当に図書館に住み着いてしまえます。
 図書館の幽霊。
 いい響きです。

 今日から私は異世界図書館の幽霊になります。
 貢物って言ってたから、食べ物も貢いでくれるといいんだけど。

 まだしばらくは大丈夫だけれど、いずれ保存食は尽きてしまいますからね。
 そうだ! 私の部屋ができたら看板を掛けましょう。

『よろず相談承ります。』
 
 それで成功報酬に食べ物を貢いでもらいます。
 いいですねぇ。

 図書館に住めて、しかもお仕事までゲットできそうです。
 働かざる者食うべからず。

 これって不労所得のあるお金持ち以外には、厳しい事実なんです。
 なのに私はたった数日で、なんとかお仕事を見つけられそうです。

 う~ん。ちょっと無理がありますよ。
 図書館の忘れ物ってそんなにあるかしら?

 失せ物探しは図書館から出るつもりがない私にはハードルが高いかも……。
 猫なんてそうそう迷い込んできませんよね。

 大丈夫です。
 いいこと考えました。
 看板を書き換えます。

『術式の書写承ります』

 これってけっこう需要がありそうじゃありませんか?

 必要なら本の書写だってかまいませんよ。
 なんといったって私には、スキャナーとプリンターという強い味方があるんですからね。

 フフフ、大儲けの予感すらしますよ。
 あ~早く私のお部屋が完成しないかしら。

 私はウキウキしながら、私の部屋を作るために走り回る職人さんたちの姿を眺めていました。
 それがとんでもない罠だとも気がつかないで……。

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