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幽霊のお部屋
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私の部屋ができると聞いてから、6階への人の出入りは面白い程ありました。
多くの品物が次々と運びだされたり、運びこまれたりしていますし、商人らしい人がお伴を引き連れて部屋に入ってきたかと思ったら、侍女らしいお仕着せをした人も出入りしています。
そうやって昼間は騒々しいくらいだったのに、閉館のチャイムが鳴り、勤務していた人々が帰ってしまうと、図書館には静けさが帰ってきました。
ワクワクして待ち構えていた私は、さっそく準備されている部屋を覗いてみることにします。
今度はライトの魔法をしっかり練習していたので、足先に光度をなるべく絞った灯りを浮かべて、用心ぶかく進みます。
これならよほど近づかない限りみつからないでしょう。
6階の人々が出入りしていた部屋の前には、立て札が置かれています。
『幽霊の間につき立ち入り禁止』
素敵です。
これなら巡回の兵士もここには入らないでしょう。
重厚な扉を押してみると、思いがけないくらいスムーズに開きました。
「まぁ!」
そう言ったまま、私は立ち尽くしてしまいました。
だってどうせ小さな物置場所みたいなところに、貢ぎものをおく台座でもこしらえたんだろうと思っていたのに、この部屋は全く予想を覆してしまいました。
まるでおとぎ話のお姫さまのお部屋のように豪華だったのです。
部屋の中は隅々まで灯りで照らされているので、広さが一目でわかりました。
これだと多分70㎡ぐらいありそうです。
扉の近くにはソファーや、坐り心地のよさそうな椅子などが配置されており、マントルピースが設置されています。
暖炉の火を見つめながら、お茶を飲むなんて生活に憧れていましたけれど、本物の暖炉は初めてみました。
ゆっくりと部屋の中ほどに進んでいくと、そこには落ち着いた両袖机があって、机の上にはペンやインクそれに紙類が置かれていて、すぐにも書きものができそうです。
机はマントルピースとは反対側になります。
マントルピースの横は書棚になっていて、ぎっしりと本も詰められているのです。
そしてこの部屋の突き当りには美しい彫り物を施された間仕切りがあり、天蓋つきのベッドまでおかれているではありませんか!
突き当りには3つの扉がありました。
1つ目を開けると、そこは洗面室になっていて化粧室とトイレもありました。
2つ目にはお風呂があり、3つ目はウォーキングクローゼットになっています。
私はウォーキングクローゼットの中をじっくりと見て廻りました。
大人用のワンピースタイプのドレスが大量に用意されています。
大鏡があったので、その中の1つを手にとって身体にあててみますと、さらに驚くべきことにどうやら私のサイズにピッタリみたいです。
新しい洋服を贈られて試着しないで我慢できる女なんているでしょうか。
私はさっそく着替えてみることにしました。
私が選んだのはごく薄いモスグリーンのドレスで袖はパブスリーブの長袖、襟部分には白いレースの縁取りがあり、腰の後ろに大き目のリボンが結ばれています。
鏡に映った私は、まるで西洋の婦人のように慎ましやかな感じです。
せっかくなので、靴もスニーカーから柔らかい皮でできた靴に履き替えてしまいました。
すっかり満足した私は、もう一度マントルピースのある場所までやってきました。
最初に入って来た時には気が付かなかったのですが、マントルピースの上にはいくつものプレゼントが置かれています。
『シャルロットの命の恩人さまへ』
そう書かれたカードには、お礼の言葉が丁寧に書かれています。
プレゼントを開いてみると、あのシャルロットとお揃いのルビーのペンダントが入っていました。
「ほんとうにシャルロットちゃんが好きなんだなぁ。それにしても綺麗なペンダント。」
私はそれを首にかけてみました。
モスグリーンの飾りけのないドレスにその赤い瞬きは、彩を添えてくれます。
「ありがとうございます。伯爵夫人。大切にしますね。」
わたしがそうつぶやいた時、いきなり声がしました。
「お前はそんな飾り気のない服が好みなのか?髪色も瞳も黒とはずいぶんかわった色を持つものだなぁ。」
驚いて振り返った私の前には、亜麻色の髪に緑の瞳の貴公子がたっています。
「エルグラント卿!」
思わずそう叫んで逃げ出そうとした私の手を、エルグラント卿はしっかりと捉えました。
「おやおや、せっかく部屋まで用意して待っていたというのに、かわいい幽霊さんは挨拶もなしに逃げ出すというのかい?」
言葉こそ非難がましいものですが、その目は好奇心でキラキラと輝いています。
これじゃぁまるでのこのこと罠にかかりに来たようなものだ。
そう思うと自分の愚かさが悔しくてなりませんでした。
幽霊と間違えられているこの図書館に住み着こうとした女が珍しいだけだ。
どうせただの退屈しのぎにすぎない。
捕まえた相手がつまらない小娘だと思えば、すぐに興味なんて失うに決まっています。
私は腹をきめました。
見つかった以上私は不法侵入者です。
「失礼いたしました閣下。」
私は見様見真似で礼をとり、下賤なものに相応しいように目線を床に落としました。
「フン。」
いかにも詰まらなそうに卿は鼻をならしました。
それはそうでしょう。
貴族はこのように畏まられるのに慣れ切っています。
今の私はいかにも貴族におそれおののく小娘にしか見えないはずです。
「つまらぬ。捉えたのはただの石ころか。せっかくの罠が無駄になったわ。」
私は何もいわずに、いかにも恐れ入ったかのように身を縮めてみせました。
これで終わりです。
興味を失った女など警邏に突き出すか、さもなければこのまま外に放りだすだけでしょう。
いきなり頤に手がかかり私は上を向かされました。
エルグラント卿がにやにやと嫌な笑い方をしています。
「つまらぬ小娘でも、私がわざわざ出てきてやったのだ。相応の礼はしてもらおう。」
そういうなりいきなりキスしてきたではありませんか!
「無礼者!」
私はそう叫ぶなり思いっきり卿の頬にビンタを食らわせていました。
「冗談じゃないわよ!いいこと。人を娼婦扱いしてこのぐらいですんだことに感謝するのね。この痴漢!」
私は怒りに燃えて卿を睨みつけると、ドスドスとその場を後にしました。
パチパチパチパチと拍手をする音がしますが、知ったことじゃありません。
私が部屋をでるのを、今度はエルグラント卿は止めませんでした。
とはいえ他に行くあてもなく、私は梁に引っかかっている私の部屋に戻りました。
少なくともここは私が自分名義で借りているマンションの一室です。
ここに住む権利は私にある筈なんです。
まだ怒りのおさまらない私はプリプリとそんなことを考えていました。
まぁ、この場所は王立図書館の中にあるので、その分で言えば不法入国ってことになるのかもしれませんが、こっちは帰る方法がわからないだけですからね。
あんな風にごきぶりホイホイみたいに、幽霊ホイホイで捕まえようとするなんて失礼なのは絶対に何が何でもあの男に決まっています。
大体女性の了解もなくキスするなんて、完全に痴漢です。
痴漢は犯罪です。
私は犯罪者をぶん殴っただけです。
私は悪くないもん。
そんな風に言い訳したところで、この国随一の術者の男をひっぱたいたのです。
しかもどう考えても相手は上位貴族です。
「はぁ~。ヤバイよねぇ。きっと死刑だよ。」
そうやって落ち込んでいると、ドンドン、ドンドン、と扉をたたく音がします。
早い!
もう兵隊が捕まえにやってきた!
どうせ扉ぐらいけ破って入ってくるでしょう。
私はわざわざ扉を開けるために立ち上げることすらもうどうでもよくなって、ぼんやりと扉を見つめていました。
「開けて下さいレディ。さっきのは確かに私が悪かった。謝罪をさせて欲しい。どうか顔を見せてくれ。」
エルグラント卿の声がしました。
卿は私を警邏に引き渡しだ訳ではなさそうです。
私はのろのろと立ち上がり扉をあけました。
エルグラント卿の頬には真っ赤な手形が残っています。
それをみると私もバツが悪くなりました。
「すまない。レディの部屋に入るわけにはいかないだろう。よければ先ほどの部屋で少し話せないだろうか?
決して君には手をださないと名誉にかけて誓う。」
私は深々とため息をつきました。
どっちにしろこのままで済む訳はありません。
話し合う必要があるのは私の方も同じです。
これはチャンスでもあります。
しかも貴族の男が自分の名誉にかけた誓いを破るはずもありません。
そう思いましたが、そのときふっとイギリスの小話を思い出しました。
女性の頬を殴った男が、それはレディに対して失礼だとなじられたときに、帽子を取らずに殴った失礼を詫びたというお話です。
お貴族さまには女の頬を叩く行為よりも帽子を取らないという行為の方が非礼だというのですから、この異世界の常識を知らない私には、この男を信頼する根拠などなにもないのです。
それでもこの異世界で自分の居場所を作るために、私はこの男に対峙する必要があります。
大丈夫です。
心さえ折られなければ怖いことなどなにもない。
シリアルキラーと相対する時には決して恐怖を見せないこと。
私が目の前の紳士をシリアルキラーと同程度の男だと評価したとも知らず、私の応諾を聞いたエルグラント卿はほっとした顔をしていました。
多くの品物が次々と運びだされたり、運びこまれたりしていますし、商人らしい人がお伴を引き連れて部屋に入ってきたかと思ったら、侍女らしいお仕着せをした人も出入りしています。
そうやって昼間は騒々しいくらいだったのに、閉館のチャイムが鳴り、勤務していた人々が帰ってしまうと、図書館には静けさが帰ってきました。
ワクワクして待ち構えていた私は、さっそく準備されている部屋を覗いてみることにします。
今度はライトの魔法をしっかり練習していたので、足先に光度をなるべく絞った灯りを浮かべて、用心ぶかく進みます。
これならよほど近づかない限りみつからないでしょう。
6階の人々が出入りしていた部屋の前には、立て札が置かれています。
『幽霊の間につき立ち入り禁止』
素敵です。
これなら巡回の兵士もここには入らないでしょう。
重厚な扉を押してみると、思いがけないくらいスムーズに開きました。
「まぁ!」
そう言ったまま、私は立ち尽くしてしまいました。
だってどうせ小さな物置場所みたいなところに、貢ぎものをおく台座でもこしらえたんだろうと思っていたのに、この部屋は全く予想を覆してしまいました。
まるでおとぎ話のお姫さまのお部屋のように豪華だったのです。
部屋の中は隅々まで灯りで照らされているので、広さが一目でわかりました。
これだと多分70㎡ぐらいありそうです。
扉の近くにはソファーや、坐り心地のよさそうな椅子などが配置されており、マントルピースが設置されています。
暖炉の火を見つめながら、お茶を飲むなんて生活に憧れていましたけれど、本物の暖炉は初めてみました。
ゆっくりと部屋の中ほどに進んでいくと、そこには落ち着いた両袖机があって、机の上にはペンやインクそれに紙類が置かれていて、すぐにも書きものができそうです。
机はマントルピースとは反対側になります。
マントルピースの横は書棚になっていて、ぎっしりと本も詰められているのです。
そしてこの部屋の突き当りには美しい彫り物を施された間仕切りがあり、天蓋つきのベッドまでおかれているではありませんか!
突き当りには3つの扉がありました。
1つ目を開けると、そこは洗面室になっていて化粧室とトイレもありました。
2つ目にはお風呂があり、3つ目はウォーキングクローゼットになっています。
私はウォーキングクローゼットの中をじっくりと見て廻りました。
大人用のワンピースタイプのドレスが大量に用意されています。
大鏡があったので、その中の1つを手にとって身体にあててみますと、さらに驚くべきことにどうやら私のサイズにピッタリみたいです。
新しい洋服を贈られて試着しないで我慢できる女なんているでしょうか。
私はさっそく着替えてみることにしました。
私が選んだのはごく薄いモスグリーンのドレスで袖はパブスリーブの長袖、襟部分には白いレースの縁取りがあり、腰の後ろに大き目のリボンが結ばれています。
鏡に映った私は、まるで西洋の婦人のように慎ましやかな感じです。
せっかくなので、靴もスニーカーから柔らかい皮でできた靴に履き替えてしまいました。
すっかり満足した私は、もう一度マントルピースのある場所までやってきました。
最初に入って来た時には気が付かなかったのですが、マントルピースの上にはいくつものプレゼントが置かれています。
『シャルロットの命の恩人さまへ』
そう書かれたカードには、お礼の言葉が丁寧に書かれています。
プレゼントを開いてみると、あのシャルロットとお揃いのルビーのペンダントが入っていました。
「ほんとうにシャルロットちゃんが好きなんだなぁ。それにしても綺麗なペンダント。」
私はそれを首にかけてみました。
モスグリーンの飾りけのないドレスにその赤い瞬きは、彩を添えてくれます。
「ありがとうございます。伯爵夫人。大切にしますね。」
わたしがそうつぶやいた時、いきなり声がしました。
「お前はそんな飾り気のない服が好みなのか?髪色も瞳も黒とはずいぶんかわった色を持つものだなぁ。」
驚いて振り返った私の前には、亜麻色の髪に緑の瞳の貴公子がたっています。
「エルグラント卿!」
思わずそう叫んで逃げ出そうとした私の手を、エルグラント卿はしっかりと捉えました。
「おやおや、せっかく部屋まで用意して待っていたというのに、かわいい幽霊さんは挨拶もなしに逃げ出すというのかい?」
言葉こそ非難がましいものですが、その目は好奇心でキラキラと輝いています。
これじゃぁまるでのこのこと罠にかかりに来たようなものだ。
そう思うと自分の愚かさが悔しくてなりませんでした。
幽霊と間違えられているこの図書館に住み着こうとした女が珍しいだけだ。
どうせただの退屈しのぎにすぎない。
捕まえた相手がつまらない小娘だと思えば、すぐに興味なんて失うに決まっています。
私は腹をきめました。
見つかった以上私は不法侵入者です。
「失礼いたしました閣下。」
私は見様見真似で礼をとり、下賤なものに相応しいように目線を床に落としました。
「フン。」
いかにも詰まらなそうに卿は鼻をならしました。
それはそうでしょう。
貴族はこのように畏まられるのに慣れ切っています。
今の私はいかにも貴族におそれおののく小娘にしか見えないはずです。
「つまらぬ。捉えたのはただの石ころか。せっかくの罠が無駄になったわ。」
私は何もいわずに、いかにも恐れ入ったかのように身を縮めてみせました。
これで終わりです。
興味を失った女など警邏に突き出すか、さもなければこのまま外に放りだすだけでしょう。
いきなり頤に手がかかり私は上を向かされました。
エルグラント卿がにやにやと嫌な笑い方をしています。
「つまらぬ小娘でも、私がわざわざ出てきてやったのだ。相応の礼はしてもらおう。」
そういうなりいきなりキスしてきたではありませんか!
「無礼者!」
私はそう叫ぶなり思いっきり卿の頬にビンタを食らわせていました。
「冗談じゃないわよ!いいこと。人を娼婦扱いしてこのぐらいですんだことに感謝するのね。この痴漢!」
私は怒りに燃えて卿を睨みつけると、ドスドスとその場を後にしました。
パチパチパチパチと拍手をする音がしますが、知ったことじゃありません。
私が部屋をでるのを、今度はエルグラント卿は止めませんでした。
とはいえ他に行くあてもなく、私は梁に引っかかっている私の部屋に戻りました。
少なくともここは私が自分名義で借りているマンションの一室です。
ここに住む権利は私にある筈なんです。
まだ怒りのおさまらない私はプリプリとそんなことを考えていました。
まぁ、この場所は王立図書館の中にあるので、その分で言えば不法入国ってことになるのかもしれませんが、こっちは帰る方法がわからないだけですからね。
あんな風にごきぶりホイホイみたいに、幽霊ホイホイで捕まえようとするなんて失礼なのは絶対に何が何でもあの男に決まっています。
大体女性の了解もなくキスするなんて、完全に痴漢です。
痴漢は犯罪です。
私は犯罪者をぶん殴っただけです。
私は悪くないもん。
そんな風に言い訳したところで、この国随一の術者の男をひっぱたいたのです。
しかもどう考えても相手は上位貴族です。
「はぁ~。ヤバイよねぇ。きっと死刑だよ。」
そうやって落ち込んでいると、ドンドン、ドンドン、と扉をたたく音がします。
早い!
もう兵隊が捕まえにやってきた!
どうせ扉ぐらいけ破って入ってくるでしょう。
私はわざわざ扉を開けるために立ち上げることすらもうどうでもよくなって、ぼんやりと扉を見つめていました。
「開けて下さいレディ。さっきのは確かに私が悪かった。謝罪をさせて欲しい。どうか顔を見せてくれ。」
エルグラント卿の声がしました。
卿は私を警邏に引き渡しだ訳ではなさそうです。
私はのろのろと立ち上がり扉をあけました。
エルグラント卿の頬には真っ赤な手形が残っています。
それをみると私もバツが悪くなりました。
「すまない。レディの部屋に入るわけにはいかないだろう。よければ先ほどの部屋で少し話せないだろうか?
決して君には手をださないと名誉にかけて誓う。」
私は深々とため息をつきました。
どっちにしろこのままで済む訳はありません。
話し合う必要があるのは私の方も同じです。
これはチャンスでもあります。
しかも貴族の男が自分の名誉にかけた誓いを破るはずもありません。
そう思いましたが、そのときふっとイギリスの小話を思い出しました。
女性の頬を殴った男が、それはレディに対して失礼だとなじられたときに、帽子を取らずに殴った失礼を詫びたというお話です。
お貴族さまには女の頬を叩く行為よりも帽子を取らないという行為の方が非礼だというのですから、この異世界の常識を知らない私には、この男を信頼する根拠などなにもないのです。
それでもこの異世界で自分の居場所を作るために、私はこの男に対峙する必要があります。
大丈夫です。
心さえ折られなければ怖いことなどなにもない。
シリアルキラーと相対する時には決して恐怖を見せないこと。
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