ざまぁに失敗したけど辺境伯に溺愛されています

木漏れ日

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ナオとローズマリー

 ナオがスケッチブックを見せながら、次々と衣装の話を嬉しそうにするのを、ロビンはいかにもわかったような顔をして頷いて聞いています。

 そんな楽しそうなナオの顔が、ふっと真顔になると、諦めた顔をしてロビンを促しました。

「ロビン、お仕事みたいだね。私は自分の部屋に戻っているね」
 
 ナオは、魔法の特訓のおかげで、ロビンの影の気配を察知してしまいます。
 ナオに気づかれた影をしかりつけたい気分のロビンですが、こればっかりはナオの成長を喜ぶべきところでしょう。
 けれどもロビンは、ナオには何も知らないで守られていて欲しかったのです。

「大丈夫だよ。ナオ。すぐに済むから、先に食堂に行っていてくれるかな。夕食は一緒に食べよう」

 そうロビンが言えば、すぐにナオの血色がよくなりました。
 きっとナオは、ロビンがこのまま仕事に行って、帰ってこないと思っていたのでしょう。
 ナオが楽しそうに出て行くと、ロビンの機嫌は急降下しました。

「それで? やはり先読みの巫女には何かあったのか?」

「先読みの巫女の昼の間で、ほんの一瞬ではありましたが、膨大な魔力の気配を感じました。しかし先読みの巫女が部屋に入ると、すぐにその魔力の気配は消えてしまったのです」

 なるほど。
 どうやら面倒なことに、先読みの巫女は誰かをかばっているようです。
 そう言えば先読みの巫女も、そろそろお年頃だったなとロビンは思いました。

「害虫が入り込んだか?」

「御意」

「詳しく調べろ。その害虫、いったいどこから迷い込んだものか。しかし巫女の周りに害虫の住処などあってはならない事だがな」

「消しますか?」

「まだよい。明日、ナオを先読みの巫女と引き合わせる。それでも隠すようなら……」

 ロビンはナオのことを思い出しました。
 ナオも敵にいいように利用されたのでした。

 けれども今回入り込んだ害虫は男だろうと、ロビンは見抜いていました。
 王家に忠実なアイザック家の娘が、長である父親にもプレシュス家にも内緒にするとなれば、先ずは男がらみでしょう。
 いくらなんでもぬいぐるみとは、さすがのロビンにもわかりませんでした。

 ロビンはナオと同じように純真な、ローズマリーの顔を思い浮かべました。
 前に会った時はまだ5歳で、自分の見る夢の重大さもよくわかっていないのじゃないかと思えるくらいに、無邪気な娘でした。

 可哀そうだがその男が大人しくシルフィードベル王国に仕えるようならよし、他国に先読みの巫女を連れ出そうとしているなら排除するしかありません。

「もしも初恋というなら気の毒なことだが……」

 それでも先読みの姫の能力を他国にくれてやる訳にはいかないのです。
 まだ淡い恋であればいい。
 ロビンはそう願っていました。

 昔のロビンなら、先読みの巫女に害虫が飛び回ったと聞いただけで、即座に排除したことでしょう。
 けれどもナオを知ったロビンは、何とか男を取り込めないかと考えています。
 それに気づいてロビンは思わず苦笑してしまいました。

「オレも甘くなったものだな」

 けれどもありがたいことに、そのおかげでカイトの命が助かったのです。
 そんな事とは露知らぬカイトたちではありましたが……


 翌朝上機嫌のナオを乗せて、船はまっすぐに薔薇の街を目指しています。

「うわぁ。風が気持ちいい。もう春なのね。ロビン、私の国では春になると川べりに桜の花が咲くのよ。満開の桜の花から風が吹くたびに花びらが舞ってそれは綺麗なの。川面もピンクに染まるんだから」

 ナオのそんな声を聞いて、なんとしてもその桜に似た木を、運河に沿って植えてやろうとロビンが決意したことなんてナオは知りませんでした。

 そのロビンの執念はいずれ実を結び、ナオは桜吹雪の舟遊びを楽しむことになりますが、それはもっと先のことです。

「ほう、それはいいね。そのうちそんな木がないか、探させてみようかな」

「まぁ、ロビン。そんなつもりで言ったんじゃないのよ。ただの思い出話なんだから」

「ナオ、君の思い出を、全部僕で埋め尽くしたいものだね。大丈夫だよ。今度その桜を思い出す時には、きっとその思い出の中に僕がいるからね」

「ちょ、ちょっとロビン。まさか思い出にまで嫉妬している訳じゃないよね。そうだよね」

 ナオの声はそのまま聞こえなくなりましたから、きっとロビンが何かしたんでしょうね。

 

「あっ、薔薇の街に着いたよ」

 ナオがようやく到着したかと、ホッっとしたころ、星巡りの塔にはロビン到着の先ぶれが着いたので大騒ぎになっていました。

 前回ロビンとナオが星巡りの塔に行った時には完全なお忍びでしたから、占星術師の塔としてもせいぜい密かに警備を強化するぐらいのことしかしていません。

 しかし先ぶれを寄越すということは、正式にプレシュス辺境伯夫妻としての訪問となるので、占星術師の塔としてもそれなりの準備を整えなければならないというのに、到着の寸前での先ぶれです。

「いったいどうしたというのだ。我らは何かプレシュス辺境伯の意に染まぬことでもしたというのだろうか?」

 アイザック家の長は、何が起きたのか全くわかりません。
 それでも大慌てで、旧王家の長を迎える準備をするのでした。
 その父親のかたわらで、先読みの巫女は不安で胸が締め付けられそうでした。

 なんとかこっそりその場を抜け出すと、慌てて2階の自室に飛び込みました。

「カイト! 大変なの。プレシュス辺境伯がいらっしゃるわ。いいこと。じっとしてぬいぐるみの振りをしていてね。あぁどうしましょう。もしかしたらもうバレているのかも」

「ちょっと落ち着けよ。ローズ。一体どうしたと言うんだ、少しはわかるように説明してくれ」

 カイトの声はローズには聞こえませんでした。
 だって塔の前に人々が集まっている気配がします。
 すぐにお出迎えをしなくては!
 
 ローズは言うだけ言って、飛び出していってしまいましたから、とりあえずカイトは隠れてしまうことにしました。
 
 しかし、困ったことにこの熊のぬいぐるみは、人間の子供位の大きさはありましたから、どっかの隅っこに潜りこむこともできません。

 ええい、ままよ。
 カイトは覚悟を決めました。

 どうせ動きさえしなければ、ぬいぐるみにしか見えないのです。
 カイトはとうとう、椅子にどっかりと座り込んで運を天に任せたのでした。


「これはこれは、プレシュス辺境伯閣下、並びに奥方さま。本日は占星術師の塔にようこそおいでいただきました。随分と急な来訪でございますが、何かございましたでしょうか?」

「これは長殿。私の妻を先読みの巫女殿に紹介しようと思ってな。確かローズマリー殿と妻は同じ年齢の筈なのだよ。妻には友だちも少なくてなぁ。ローズマリー、妻と友達になってはくれぬかな」

 それを聞いてローズマリーは目に見えてほっとした顔になりました。

「もちろんですとも。奥方様、よろしければ私の部屋にいらっしゃいませんか?」

「ナオと呼んで頂戴。友達になってくださるんでしょう」

「ええ、ナオ。私の事はローズと呼んで下さいね。さぁ、すぐ上に昼間使っている部屋があるの」

 ローズマリーは、いそいそとナオを自室に案内しました。

 それを見たロビンは、すっかり安堵した長と奥方とともに、来客の間へと入っていきます。


 
 ナオを部屋に案内したローズは、カイトが堂々と椅子に座っているのを見て悲鳴をあげそうになりました。

「あの、ナオ。この部屋はプレシュス辺境伯夫人をお迎えするには質素すぎるわ。良ければ10階にも、私の部屋があるから……」

「ねぇ、ローズ。あなたが気にしているのは、あの熊のぬいぐるみでしょう。あれからは人の気配がしているわ。どういうことか説明してくれる。大丈夫よ。悪いようにはしないわ。ロビンは私の頼みなら聞いてくれるの」

 ナオにすればローズマリーは、わかりやす過ぎました。
 何しろ全部顔に出てしまうのです。

 ローズマリーは、先読みの巫女として塔で育つために、貴族子女としての教育は受けてきませんでした。
 先読みの巫女が社交界に出ることも、もっと言えば正式な場所にでることもありません。
 この薔薇の街全てが、先読みの巫女を守る砦であり牢獄なのです。

 よそ者が薔薇の街に入れば、そのすべては監視されます。
 薔薇の街に住むのは、ルッツの母親にいたるまで、全てロビンの影たちなのです。

 そうまでして守ってきた先読みの巫女。
 その監視の目をかいくぐって、このぬいぐるみはこの場所にいるのです。
 ロビンが警戒する理由はそこにありました。


「やぁ、お嬢さん。なかなか話がわかりそうじゃないか。ローズがすっかりうろたえているようだが、その理由を教えてくれるかな。此処に占星術師がいることや、どうやらローズに予知能力があるってことは聞いたけどさ。オレがいることがどうしてそんなに大事になるんだよ」

 ナオはため息をつきました。
 このぬいぐるみは予知能力という言葉を使いました。
 ということは、このぬいぐるみの中身はナオと同じ日本人なのでしょう。

「だからね、それが問題なのよ。この街全部が先読みの巫女を守るための砦なの。よそ者なんかひとりも入り込めない仕様なのに、よそ者の気配がするから、あなたは敵だと思われているのよ」

「おい、待てってば。オレだって好きでこんなぬいぐるみに入り込んだわけじゃねえんだぞ」

 カイトはナオの言葉で、自分がかなりヤバイ立場にいる事を理解しました。
 確かに予知能力者が自由に街中を歩き回れるなんて、随分警備が甘いんだなと思いましたが、甘いどころか街全体がローズマリーを守っていた訳です。

「じゃぁ、あなたの本体はどこにあるのよ。そこにいるのは精神体でしょ? 本体はどうしたの?」

 ナオに突っ込まれて、カイトはここに来る前のことを思い出そうとしました。
 今朝は仕事に行こうとして、えっと、電車に乗った? いや電車には乗っていない。
 駅前の歩道橋で老人がころんで、助けようとしたカイトも一緒に転がり落ちた。

 だとしたら身体は病院だろうか?
 それとも死んだのか?

 カイトの説明を聞いてナオも頭を抱えました。
 とにかくまだ身体が向うに残っているのなら、セディならカイトを戻せるかも知れません。
 そう言われてカイトもセディと会ってみることにしました。

 ぬいぐるみでは食事もできませんが、腹も減らないし眠くもなりません。
 やっぱりカイトは精神体のようです。
 カイトが王都に行ってしまうと聞いて、ローズマリーは悲しそうな顔になりました。

「よし、俺は王都にいってセディに会う。魔法も勉強する。けれど、毎日この薔薇の街から王都まで通うからな。これは譲れない」

 ぬいぐるみは何故か大威張りでそう言いました。
 まぁ、それぐらいなら転移を使えばすむことです。

 ナオはロビンをカイトに引き合わせました。
 てっきり男だろうと思ったのが、まさかのぬいぐるみという事態に、さすがのロビンも度肝をぬかれたようです。

「まぁ、いいさ。とりあえずカイト。この薔薇の街からローズマリーを連れ出そうとするな。それから身体を取り戻さない限り、恋愛はご法度だ。もう遅いのかも知れないがな」

 ロビンが意味ありげにローズマリーを見ると、ローズマリーは真っ赤になりました。
 それを見て長は苦虫を噛み潰したような顔をします。

「プレシュス辺境伯閣下。こんな気味の悪いぬいぐるみなど、焼いてしまえばよろしいのではありませんかな」

 ローズは悲鳴をあげ、カイトは怒り、ロビンは大笑いをしました。
 
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