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動き出した影と光
仲間入り
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「ここが…?」
「そーそー俺の仕事場兼………家?」
「へー……………人間多い…」
「あ、気配とか分かる?」
「うん」
目に見える範囲では誰もいないがさすが獣人の第六感凄すぎる。
「怖いか?」
「…………怖い…………けどソウイがいるから………」
「そっか、じゃあ中入るか」
「うん」
俺から離れようとしないがなんとか周りに慣れようとしている。
そうだよな、俺と来たんだからここがお前の家にもなるんだから。
でも安心しろ。起こるとめちゃ怖い奴いるけど根はいい奴だからね、うん。
起こるとめちゃ怖いけど。
てかあんなに怒って血管切れないか心配になるよね。俺とセトルイスのせいだけど…………
中に入ってアナラスがいるであろう部屋へと向かう。
「ただいまーーーー」
バンっと扉を開けるとそこにはアナラスとセトルイスが、二人揃っていた。
ラッキー。
「あ、帰ってきた団長」
「随分とごゆっくりとしたご帰宅ですね、唐突にお出かけになられて」
「うっ………………ちょ、お怒りオーラやめて!!!今はダメ!!怯えてる奴いるから!!落ち着いて!」
「ん?………なんだ団長?人攫いでもしてきたのか?」
俺の後ろに隠れてたソラを見つけたセトルイスは面白そうにニヤニヤしてくる。
なんだコイツはっ倒すぞ。
「団長…………………」
「え、まって俺が人攫いすると思ってんの?え、嘘でしょそんな疑いの目向けないで」
部下からの塩対応辛い。
「ソウイ……………」
「大丈夫だから………」
「で?その子供はなんなんだ??」
「説明お願いしますよ?」
面白そうに説明を求めるセトルイスと疲れたようにため息をつきながら説明を求めるアナラス。
ほんと正反対だなこいつら。
「とりあえず座ろ?疲れた」
「……ダンジョンなんて行くから………」
「俺も誘って欲しかったなぁ」
「お、じゃあセトルイス、また今度一緒に行くか?」
「おー!いくい……………」
「お二人共…?」
「ごめんなさいごめんなさい説明するので落ち着いてください」
怖がるソラを俺の隣に座らせながらゆっくりと初めから説明する。
「…………………ということは……その獣人の子供を拾ってきたわけですか…?」
「そゆこと!」
ハァーーーーーーと幸せが全て零れ落ちたのではないかというくらいデカいため息をついてこめかみを抑えるアナラスに若干同情する。
面倒事ばかり持ってきてすんまそん。
「へぇーーじゃあそいつ獣人かぁ!」
セトルイスが立ち上がってソラに近づく。
ビクッ、と反射的に逃げようとするソラに大丈夫だから、と頭を撫でてやれば少し落ち着く。
「んー…俺たちと見た目大差ねえなぁ…」
「あぁ、耳とか隠してるからだろ」
帽子取れるか?と促せば躊躇いながら帽子を取ってくれる。
「おーーー…耳だ」
「耳ですね」
「もふもふだろ?」
あーーほんともふもふして気持ちいい。いいな俺もこの耳欲しい羨ましい気持ちいい。
「いいなーボウズ、じゃあ遠くの音とか聞こえんのか??」
「え…………あ、………うん」
「俺さぁ、最近耳が遠くなった気がしてよォ」
「それ歳じゃね?」
「うるせぇ団長」
歳だ歳だ、とバカにする俺を1発殴ろうと襲いかかってくるセトルイス、そしてそれを止めるアナラスにそれらを眺めるソラ。なんというカオスな光景でしょう。
「…………変なやつら…………」
「お????ガキにバカにされたぞ団長ざまあみろ」
「は??お前に決まってんだろソラは俺の事バカになんかしない」
ん……?最初されたかも…………。いや、気のせい気のせい。
「いいだろ?アナラス。鍛えればこいつ相当強くなるぞ」
「………まあダメと言って聞いて下さる耳をお持ちでしたら早かったのですが…………」
「アナラスって割と毒舌だよな」
「私には決定権はありません。あなたが団長なのですから…………あなたの決定に私は従いますよ」
「諦めモードだよね完璧」
まあいいや。
「じゃあソラ、これからここがお前の家だからな!」
「………うん」
まだ躊躇いや抵抗、恐怖なんか色々あるけどこれから慣れていってくれればいい。
少なくともセトルイスとアナラスが村を襲った人間みたいな奴らとは違うと認識してくれた様子だし。
この2人は獣人になにも抵抗などなかったが他の団員達はどうだろう、とやはり少し不安になる。
みんな優しく接してくれるといいが、と少しあとの未来に願いを込めた。
「そーそー俺の仕事場兼………家?」
「へー……………人間多い…」
「あ、気配とか分かる?」
「うん」
目に見える範囲では誰もいないがさすが獣人の第六感凄すぎる。
「怖いか?」
「…………怖い…………けどソウイがいるから………」
「そっか、じゃあ中入るか」
「うん」
俺から離れようとしないがなんとか周りに慣れようとしている。
そうだよな、俺と来たんだからここがお前の家にもなるんだから。
でも安心しろ。起こるとめちゃ怖い奴いるけど根はいい奴だからね、うん。
起こるとめちゃ怖いけど。
てかあんなに怒って血管切れないか心配になるよね。俺とセトルイスのせいだけど…………
中に入ってアナラスがいるであろう部屋へと向かう。
「ただいまーーーー」
バンっと扉を開けるとそこにはアナラスとセトルイスが、二人揃っていた。
ラッキー。
「あ、帰ってきた団長」
「随分とごゆっくりとしたご帰宅ですね、唐突にお出かけになられて」
「うっ………………ちょ、お怒りオーラやめて!!!今はダメ!!怯えてる奴いるから!!落ち着いて!」
「ん?………なんだ団長?人攫いでもしてきたのか?」
俺の後ろに隠れてたソラを見つけたセトルイスは面白そうにニヤニヤしてくる。
なんだコイツはっ倒すぞ。
「団長…………………」
「え、まって俺が人攫いすると思ってんの?え、嘘でしょそんな疑いの目向けないで」
部下からの塩対応辛い。
「ソウイ……………」
「大丈夫だから………」
「で?その子供はなんなんだ??」
「説明お願いしますよ?」
面白そうに説明を求めるセトルイスと疲れたようにため息をつきながら説明を求めるアナラス。
ほんと正反対だなこいつら。
「とりあえず座ろ?疲れた」
「……ダンジョンなんて行くから………」
「俺も誘って欲しかったなぁ」
「お、じゃあセトルイス、また今度一緒に行くか?」
「おー!いくい……………」
「お二人共…?」
「ごめんなさいごめんなさい説明するので落ち着いてください」
怖がるソラを俺の隣に座らせながらゆっくりと初めから説明する。
「…………………ということは……その獣人の子供を拾ってきたわけですか…?」
「そゆこと!」
ハァーーーーーーと幸せが全て零れ落ちたのではないかというくらいデカいため息をついてこめかみを抑えるアナラスに若干同情する。
面倒事ばかり持ってきてすんまそん。
「へぇーーじゃあそいつ獣人かぁ!」
セトルイスが立ち上がってソラに近づく。
ビクッ、と反射的に逃げようとするソラに大丈夫だから、と頭を撫でてやれば少し落ち着く。
「んー…俺たちと見た目大差ねえなぁ…」
「あぁ、耳とか隠してるからだろ」
帽子取れるか?と促せば躊躇いながら帽子を取ってくれる。
「おーーー…耳だ」
「耳ですね」
「もふもふだろ?」
あーーほんともふもふして気持ちいい。いいな俺もこの耳欲しい羨ましい気持ちいい。
「いいなーボウズ、じゃあ遠くの音とか聞こえんのか??」
「え…………あ、………うん」
「俺さぁ、最近耳が遠くなった気がしてよォ」
「それ歳じゃね?」
「うるせぇ団長」
歳だ歳だ、とバカにする俺を1発殴ろうと襲いかかってくるセトルイス、そしてそれを止めるアナラスにそれらを眺めるソラ。なんというカオスな光景でしょう。
「…………変なやつら…………」
「お????ガキにバカにされたぞ団長ざまあみろ」
「は??お前に決まってんだろソラは俺の事バカになんかしない」
ん……?最初されたかも…………。いや、気のせい気のせい。
「いいだろ?アナラス。鍛えればこいつ相当強くなるぞ」
「………まあダメと言って聞いて下さる耳をお持ちでしたら早かったのですが…………」
「アナラスって割と毒舌だよな」
「私には決定権はありません。あなたが団長なのですから…………あなたの決定に私は従いますよ」
「諦めモードだよね完璧」
まあいいや。
「じゃあソラ、これからここがお前の家だからな!」
「………うん」
まだ躊躇いや抵抗、恐怖なんか色々あるけどこれから慣れていってくれればいい。
少なくともセトルイスとアナラスが村を襲った人間みたいな奴らとは違うと認識してくれた様子だし。
この2人は獣人になにも抵抗などなかったが他の団員達はどうだろう、とやはり少し不安になる。
みんな優しく接してくれるといいが、と少しあとの未来に願いを込めた。
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