2回目チート人生、まじですか

ゆめ

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冒険者になりました

依頼開始です

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「わしが依頼人のブラッドじゃ。よろしくな、若いの」
「あ、俺はソウイです。よろしうお願いします」
 
 依頼人は五十代前半のおっさんでっす☆
 俺は大量の食料を準備し1週間の長期依頼に望んだ。

「そういえば盗賊って出るんですか?」
「そんなん出るのは稀だよ」

 どうやら盗賊に出くわした商人は500人に1人くらいの割合らしい。
 冒険者を雇うのはその1人にならないため、だそうだ。

「俺も30年この仕事やってるがー盗賊なんか見たことねぇな」
「へぇー長いんですねぇー」

 30年も同じ仕事なんてよく飽きないものだ。
 俺なんかアルバイトでさえ半年もったかもってないかくらいだというのに…

「因みに今一番有名な盗賊ってなんですか?」
「あ?…ってお前さんやけに盗賊に興味あるんだな」
「あはは、もしもの為ですよ」

 運が良ければ俺のランク上げに協力してもらえる。
 どうせ盗賊なんて名ばかりで弱いのがお決まりだよね!

「そうだなぁ…黒雲の嵐がさいきん有名だろうなぁ」
「黒雲の嵐?」

 んじゃその厨二病の匂いをぷんぷん巻き散らかしている名前は。

「あぁ。構成人数は少ないが実力派揃いらしい」
「ほほぅ、そりゃ怖いですねー」

 それを捕まえればランク1個上がるかなぁ…などと考えてみる。
 国に差し出せば報奨金とか…って今は別に金に困ってねーわ。

 ってきたきたきた!!生きてる間に言ってみたかった台詞第2位!『金に困ってない』
 この前まで金欠金欠騒いでたもんなぁ…あ、召喚される前ね。
 今は…ビックリするくらいの大金持ってるし…

「そうそう、お前さんたちに例えると…そうだなぁ…最低でもCランク以上の人間で構成されるてるってとこかー…」

 えっと、俺がFだから…
 おおぅ!!!!俺より優秀!

「リーダーはAランクはあるって話だなぁ」

 It’s ワンダフォー!

 おっと、英語で赤点取るくらい英語がダメなのについ英語を使ってしまったぜ…

 じゃなくて強くない?
 とうさ、盗賊なんかやってないで普通に冒険者やった方が稼げるって…それ…

「そんなのが道中出たら最悪ですね」

 商人にとって…

「そうだな。そんなのに会ったらそいつは果てしなくツイてないな。一生分の不幸使い切ってんじゃないか?」

 笑い事かよ……でも…なんかアレだなぁ…これ…なんだろ…えっとー…

「おい、そこの商人さんよぉ~荷物、全部置いてきな」

 あ、そうか。フラグだ。これ。
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