２回目チート人生、まじですか

動き出した影と光

通路

 １週間という期間に俺は魔力上げと装備支度を整えた。
 魔力は少しでもあった方がいいし武器も多少欲しい。
 だからこの1週間でできる限りの事はした。

「や、昨日１日寝てたじゃろ」

 うるさいわい。休まなきゃ体持たんわバーカ。

「実質６日間ですね」

 一日減らされた…で、でも魔力は増えたから問題ないないし！

「あ、もうすぐ時間ですよ」
「ほんとじゃな」

 ふと時計を見ると予定の時間となっていた。

「じゃあ行くか」

 そして俺達はエリサティカ様の案内で地下通路を歩き出した。


「しかし、ほんとにこんな場所があったとはの………かなり城ここにいるが…初めて知った」
「信用無かったんじゃね？」
「煩いわ！！！！」
「あ、あの、少し静かにした方が…」

「うっ、わ。なんかカエルみたいなのいた、キモ」
「あ、それはきっとハツネリトですね」
「正式名称とかどうでもいいー」

「腹減ったなぁ…」
「そこらにおる虫でも口に含んでおけ」
「まずお前にぶち込んでやるよ」

 これから死闘に行く者の会話ではない気がする。どっちかと言うと遠足に行っている小学4年生男子の会話のような気がする。
 ………平均年齢何歳だ？このメンツ。

「…………」 
「どうしたのじゃ？」

 20分近く歩いた所で俺が急に止まり爺さんが首をかしげた。

「足音を殺せ、気配を消せ、殺気を悟られるな」
「まだ城までありますけど…」
「だめだ、ここからだ･････」

 そう。これ以上この調子で進んだらやつらに感ずかれる。
 ここがギリギリの所だ。

「油断せず周囲の警戒を怠るな」