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3 お披露目パーティー
しおりを挟む「皆さま、本日は我が娘エミリア・ミア・シュトワールのお披露目パーティーにお越しいただきありがとうございます。」
お父様が始まりの挨拶をした。
次は、主役である私の挨拶だ。
「本日はお忙しい中、わたくしのお披露目パーティーにお越しいただきありがとうございます。
どうぞ最後までお楽しみください。」
会場がシーンとなった。
私、何か失敗しちゃった?!
しばらく経つと、盛大な拍手が送られた。
よかった~失敗はしてない?よね。
私や、パーティーに来ていたお偉いさん達が挨拶を済ませると、その後立食パーティーのような感じになった。
私は、パーティーに来てくれた人達に挨拶を済ませた。
さっきは、なんだか、シーンとしちゃったけど今度はそんなことにはならなかった。
挨拶を済ませ、親戚の優しいおばさま達と話していると、エル兄様がこちらへ近づいてきた。
あれ?後ろに、なんだかキラキラしたオーラを放っている美少年がいる。
髪は金色、目は澄んだ青色の、まんま王子さまみたいな人だ。
誰だ?あのキラキラ?
あれっ?私と話していたおばさま達が、エル兄様とその後ろのキラキラが私へ近づいて来たのに気がついて、私から離れて静かに道を開ける。
あれ、なぜに離れていく?
「エル兄様。どうされたんです?」
エル兄様は、確か他のお客様達の相手をしていたはず。
「いや、僕の親友がエミと話しがしてみたいっていっているから、連れて来んだ。」
なぬ?なぬ?話しとはなんぞや?
「あっ、ちなみに彼はロイこの国の王子だよ。」
?!!!
お、お、王子??
おーい。今、エル兄様サラッとすごいこと言ってましたよ~~
王子さまとオトモダチなのですか・・・・・・(苦笑)
「はじめまして。エミちゃん、僕はアイデス王国、第二王子のロイ。第一王子は僕の双子の兄だよ。よろしくね。」
そんな、キラキラの笑顔を向けないでください。
わ、私の目が・・・・・・
というか、マジモンの王子さまだーーー
なんとなく、さっきおばさま達が静かに道を開けた理由がわかった。
で、ワタシハドウスレバイイノデスカ?
だってだって、王族だよ!
何か私知らず知らずのうちに失礼なこと言っちゃいそうで怖くてよ!
どうすればいいのかわからず、固まっていると王子さまが言った。
「ぜひ僕とお付き合いしてはくれないだろうか?」
はい?お付き合い?
??????
頭の中ハテナマークでいっぱいだ。
「エルからいろいろと聞いてはいたけど、ここまでとはね。エミちゃんは、とても綺麗で美しい。その上、5歳であのような挨拶ができるほどの頭の良さ、ぜひ僕と付き合ってはくれないだろうか?」
要するに、自分ではたいして意識したことがなかった容姿の良さと、頭の良さを買われてお付き合いを申しこまれた、と。
ん?よく見ると後ろのエル兄様、口は笑っているけど、目が笑ってない・・・・・・
なんだか、イヤな予感が・・・・・・
これは、家族のカンだ。
私いったいどうすればいいのーーーー!!!
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