2 / 31
マッチングアプリ1
しおりを挟む
『ユウキ、今日は何時に家につく?』
晴人は出会い系アプリで知り合ったユウキにメッセージを送る。
それほど待たずに返事が来る。
『あと10分。着いたら電話する』
約束通りきっちり10分後に掛かってきた電話。今夜も長くなるな、と思いながら晴人は通話ボタンを押した。
自分の性欲が人並み以上と気づいたのは、大学生の時だった。初めて出来た彼氏とのH。痛みよりも加奈子が感じのは、物足りなさだった。
加奈子が上り詰める前に、男は精を放つ。何度体を重ねても、加奈子は快感を感じることが出来ないため、肉体の飢えは募っていく。満足させれない加奈子に、罪滅ぼしのようにオトナのおもちゃを与えてくれたのは二人目の男だった。
体力が尽きることのない小さい道具は、加奈子に初めての快楽を与えてくれた。おもちゃの深みにハマると反するように、ますます男性のペニスで得られる快感は遠ざかる。
それでも今思い返すと学生の内はまだマシだった。
社会人になったストレスかそれとも本能か、忙しくなるに比例して性欲は昂ぶる。特に入社して3年、任される仕事が増えるほど、体の飢えはどうしようもなくなっていた。
毎日のように自慰をして、新しいおもちゃで発散させるが、そんなものではどうしようもないくらい、圧倒的な欲望だった。
彼氏も途切れたタイミングだった。興味本位で手を出したマッチングアプリ。中身はほとんど出会い系アプリだったが、その中には加奈子と同じようにどうしようもない性欲を持て余す人が大勢いた。
ハルに出会ったのもそのアプリだった。
「本能なのか…仕事をすればするほどムラムラする。同じような子いるかな?」
その一文が気になり、気付いたらメッセージを送っていた。
アプリのやり取りから、直接連絡を取り合うようになるまで、さほどの時間はかからなかった。
事前に準備するように言われていた綿棒とメンソール入りのリップクリーム。どのように使うかは薄々予想していたが、実際に使ってみると想像以上だった。
「んぁ…もっ熱いっ…ローター使いたいっ」
『ダメだよ、まだ早い』
メンソール入りのリップクリームをたっぷりつけた綿棒で自らの乳首とクリトリスを擦るように指示された。スースーする感触は一瞬で熱を持ち、加奈子の肉体を昂ぶらせる。
『鏡で自分のクリトリスが剥き出しになっているか確認して』
ハルの声は低くて心地良い。その声に導かれるように加奈子は自分のクリトリスを確認した。
赤くぷっくりしている欲望の塊は、半分皮を被ったままだった。
「まだっ皮…被っています…」
『なら、リップたっぷりつけた綿棒で皮剥こうか』
逸る気持ちを抑え、期待で震える手で綿棒を皮の付け根に当てゆっくりと動かす。
「ふぁー!っこれっ…だめぇ、スースーするのっ!イっ」
『綿棒でイったら今日は終わりな』
「っく、そん…むりぃ…あっん…」
ジンジンするクリトリスはパンパンに膨らむ。
喜ぶ声を聞き、電話の先で低く笑うハルの声。電話越しでもわかるほど、興奮しているハルの声に、加奈子はか我慢する間もなく達した。
「んぁ!!イっちゃっ…イくっぅ…あっん!!」
あっさりとイったユウキの声に釣られて、晴人も押し殺すように精を放つ。
「っく…」
荒い息のままのユウキは言葉を発する。
『我慢できなかった…お願い…まだほしい』
晴人のモノもイったばかりというのにまだ主張している。このまま続けるか、終わるか少し考えた晴人だったが、約束通り終わらせる。
『なんで!?』
「約束だろ?守れないユウキが悪い」
今にもオナニーを初めそうなユウキにクギもしっかりさしておく。
「1人でするなら、明日会うのも無しな」
明日、晴人は初めてユウキと会うことになっていた。3ヶ月程のやり取り。数え切れない程、電話でラインでやり取りをしてきたが、会うのは初めてだった。
「選んでいいよ、ユウキが好きな方を。今日するか、我慢するか」
答えを解っていて投げかけた質問に、ユウキは期待以上の言葉を返す。
『…明日寝かさないから』
翌日、晴人は急いで仕事を終わらせ、待ち合わせ場所に着いてユウキに電話をかける。ユウキが言う服装の人を見つけ、後ろから声をかけた。
「ユウキ?」
振り向いたユウキを見た瞬間、固まった。
ユウキと呼ばれた女性も驚いた顔でマジマジと晴人の顔を見上げる。
「ハルって、岩田くん…なの?」
無言で頷く晴人にユウキー結城加奈子は頭を抱える。
「まじかー」
晴人にとって、加奈子は先輩社員だった。今は隣の部署のため、直接の関わりはないが新入社員の際に加奈子にも仕事を教わっていた。
目の前で百面相をする加奈子に思わず噴き出した晴人はしばらく笑いを止めることができなかった。
晴人は出会い系アプリで知り合ったユウキにメッセージを送る。
それほど待たずに返事が来る。
『あと10分。着いたら電話する』
約束通りきっちり10分後に掛かってきた電話。今夜も長くなるな、と思いながら晴人は通話ボタンを押した。
自分の性欲が人並み以上と気づいたのは、大学生の時だった。初めて出来た彼氏とのH。痛みよりも加奈子が感じのは、物足りなさだった。
加奈子が上り詰める前に、男は精を放つ。何度体を重ねても、加奈子は快感を感じることが出来ないため、肉体の飢えは募っていく。満足させれない加奈子に、罪滅ぼしのようにオトナのおもちゃを与えてくれたのは二人目の男だった。
体力が尽きることのない小さい道具は、加奈子に初めての快楽を与えてくれた。おもちゃの深みにハマると反するように、ますます男性のペニスで得られる快感は遠ざかる。
それでも今思い返すと学生の内はまだマシだった。
社会人になったストレスかそれとも本能か、忙しくなるに比例して性欲は昂ぶる。特に入社して3年、任される仕事が増えるほど、体の飢えはどうしようもなくなっていた。
毎日のように自慰をして、新しいおもちゃで発散させるが、そんなものではどうしようもないくらい、圧倒的な欲望だった。
彼氏も途切れたタイミングだった。興味本位で手を出したマッチングアプリ。中身はほとんど出会い系アプリだったが、その中には加奈子と同じようにどうしようもない性欲を持て余す人が大勢いた。
ハルに出会ったのもそのアプリだった。
「本能なのか…仕事をすればするほどムラムラする。同じような子いるかな?」
その一文が気になり、気付いたらメッセージを送っていた。
アプリのやり取りから、直接連絡を取り合うようになるまで、さほどの時間はかからなかった。
事前に準備するように言われていた綿棒とメンソール入りのリップクリーム。どのように使うかは薄々予想していたが、実際に使ってみると想像以上だった。
「んぁ…もっ熱いっ…ローター使いたいっ」
『ダメだよ、まだ早い』
メンソール入りのリップクリームをたっぷりつけた綿棒で自らの乳首とクリトリスを擦るように指示された。スースーする感触は一瞬で熱を持ち、加奈子の肉体を昂ぶらせる。
『鏡で自分のクリトリスが剥き出しになっているか確認して』
ハルの声は低くて心地良い。その声に導かれるように加奈子は自分のクリトリスを確認した。
赤くぷっくりしている欲望の塊は、半分皮を被ったままだった。
「まだっ皮…被っています…」
『なら、リップたっぷりつけた綿棒で皮剥こうか』
逸る気持ちを抑え、期待で震える手で綿棒を皮の付け根に当てゆっくりと動かす。
「ふぁー!っこれっ…だめぇ、スースーするのっ!イっ」
『綿棒でイったら今日は終わりな』
「っく、そん…むりぃ…あっん…」
ジンジンするクリトリスはパンパンに膨らむ。
喜ぶ声を聞き、電話の先で低く笑うハルの声。電話越しでもわかるほど、興奮しているハルの声に、加奈子はか我慢する間もなく達した。
「んぁ!!イっちゃっ…イくっぅ…あっん!!」
あっさりとイったユウキの声に釣られて、晴人も押し殺すように精を放つ。
「っく…」
荒い息のままのユウキは言葉を発する。
『我慢できなかった…お願い…まだほしい』
晴人のモノもイったばかりというのにまだ主張している。このまま続けるか、終わるか少し考えた晴人だったが、約束通り終わらせる。
『なんで!?』
「約束だろ?守れないユウキが悪い」
今にもオナニーを初めそうなユウキにクギもしっかりさしておく。
「1人でするなら、明日会うのも無しな」
明日、晴人は初めてユウキと会うことになっていた。3ヶ月程のやり取り。数え切れない程、電話でラインでやり取りをしてきたが、会うのは初めてだった。
「選んでいいよ、ユウキが好きな方を。今日するか、我慢するか」
答えを解っていて投げかけた質問に、ユウキは期待以上の言葉を返す。
『…明日寝かさないから』
翌日、晴人は急いで仕事を終わらせ、待ち合わせ場所に着いてユウキに電話をかける。ユウキが言う服装の人を見つけ、後ろから声をかけた。
「ユウキ?」
振り向いたユウキを見た瞬間、固まった。
ユウキと呼ばれた女性も驚いた顔でマジマジと晴人の顔を見上げる。
「ハルって、岩田くん…なの?」
無言で頷く晴人にユウキー結城加奈子は頭を抱える。
「まじかー」
晴人にとって、加奈子は先輩社員だった。今は隣の部署のため、直接の関わりはないが新入社員の際に加奈子にも仕事を教わっていた。
目の前で百面相をする加奈子に思わず噴き出した晴人はしばらく笑いを止めることができなかった。
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる