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静かな夜に 3
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酷い目を見た一日が終わり、今夜はお茶を淹れて啜っていた。
あいつらに関わるとろくな事がない、いや自業自得だけど責任の半分ぐらいはあいつらにあると思っている。
だけど流石に今夜ぐらいは肝臓の為にも休ませないとねと、嘘です。一日中ゲロってたら流石に飲む気になれませんでしたので部屋に籠りPCを起動させます。
三台のPCを使って黙々と仕事の日でもないのに情報を集める。
今日一日ずっと横になってずっと一日ウトウトと過ごしたので眠気のやってこない夜にするにはちょうどいいかと三台のモニターを駆使してこの田舎にはないペースの世界へと飛び込んだ。
そんな中でこの国の言葉ではない国の情報を拾い上げた。
「あ……」
懐かしい想いが溢れだすような文字の羅列に思いとは裏腹に目は情報を拾い上げ、いつの間にか過ぎてしまった時間を悔しく思い唇を強く噛んでページを閉ざす。
諦めるにはまだ生々しい傷痕で、だけど選んだのは俺だ。後悔はしないとやりたいと思う事はやって来たと自負して居る。だけど焦がれた想いはまだ燻っていて、こんな日には再び見つけた偶然の幸運を喜ぶよりもダメージとなって返ってくる。
払拭するように何か映画でも見ようかと思うもそんな気分にはなれず、思い出したかのように今日一日シャットダウンしていたスマホを起動する。
うん。さすがにまずった。
山のように既読がついてないLIMEと返事をして放置した相手。圭斗からも意味のないメッセージから始まった読まれないメッセージに起きやがれと叱咤する物からやがて心配する内容。
この国の大半どこかにいれば電波を拾い上げてくれるが。でも裏山になるともう完全に届かなくなる。流石にこんな山の中の一軒家の為に設備投資はしてもらえなかった。なので山に登るときは必ず誰かに伝えてから登ることにしている。なので予告なく連絡がつかないと言う事はまずない。
主に遭難か熊に遭遇した時の為に。
遭難した事はないが、宮下商店に行く為の近道を探してかなり遠回りした事は何度かあるが、おかげでうちから下の様子は手にとるように理解した。勿論我が家の秘密の場所も。
とりあえず段々畑になっている一番下の畑からさらに畑を作ったりいろんな感情をぶつけるようにがむしゃらな時もあって、今は使ってないので雑草に飲み込まれた畑がいくつか増えていた。
開墾して慣らしてかき集めた落ち葉を土に混ぜ込み畝を作ってと、あの時はなぜか一面のキャベツ畑を作って半分以上を土に帰したという思い出となったのが畑が雑草に飲み込まれた理由だろう。
「じゃがいもとか玉ねぎなら保存が出来たのにね」
五玉ほど持って帰ってくれた宮下の言葉に雷に打たれたようなショックを覚えたのは今では懐かしい思い出だ。
ともあれ一つ一つ処理をして最後は胃の居たくなるような薄くも同じジイちゃんがとバアちゃんの血が流れる従兄弟殿に連絡を入れた。
「ちょっと寝てただけだから連らく取れないくらいでいちいち騒ぐな、でいいか」
ガキじゃないんだからとメッセージを返せばそれなりにすぐ反応があった物はちらちらと返って来た。圭斗には素直に二日酔いがヤバくって内田さんに介抱してもらったとか、圭斗から連絡が行ったのか宮下からも連絡が来て二日酔いの薬の位置を教えて貰ったり……お前はオカンかと呟くのは当然だろう。
何が悲しくて人の家の薬箱事情を網羅してるのかと言う前にそれだけお世話をさせてしまった俺が一番の問題だがここに来て本当に宮下がいなくなってしまったのは大ダメージすぎると自分の普段の生活を振り返ってみれば随分な家内状況に追い込まれていた事にやっと気が付くのだった。
「薬箱の中の胃腸薬見つけた。だいぶすっきりした。ありがとう」
そう言って返信すればすぐにこっちの様子を動画をクラウドに入れたからというメッセージが届いた。
動画製作する為のお互いのチェック用にアカウントを共有しているが、そこにはいろいろと放りこんでいる。そこを見れば昨日の日付の新しいファイルがあって折角だから暇を持て余した眠れない俺が編集してやろうと宮下の様子を伺うのだった。
あいつらに関わるとろくな事がない、いや自業自得だけど責任の半分ぐらいはあいつらにあると思っている。
だけど流石に今夜ぐらいは肝臓の為にも休ませないとねと、嘘です。一日中ゲロってたら流石に飲む気になれませんでしたので部屋に籠りPCを起動させます。
三台のPCを使って黙々と仕事の日でもないのに情報を集める。
今日一日ずっと横になってずっと一日ウトウトと過ごしたので眠気のやってこない夜にするにはちょうどいいかと三台のモニターを駆使してこの田舎にはないペースの世界へと飛び込んだ。
そんな中でこの国の言葉ではない国の情報を拾い上げた。
「あ……」
懐かしい想いが溢れだすような文字の羅列に思いとは裏腹に目は情報を拾い上げ、いつの間にか過ぎてしまった時間を悔しく思い唇を強く噛んでページを閉ざす。
諦めるにはまだ生々しい傷痕で、だけど選んだのは俺だ。後悔はしないとやりたいと思う事はやって来たと自負して居る。だけど焦がれた想いはまだ燻っていて、こんな日には再び見つけた偶然の幸運を喜ぶよりもダメージとなって返ってくる。
払拭するように何か映画でも見ようかと思うもそんな気分にはなれず、思い出したかのように今日一日シャットダウンしていたスマホを起動する。
うん。さすがにまずった。
山のように既読がついてないLIMEと返事をして放置した相手。圭斗からも意味のないメッセージから始まった読まれないメッセージに起きやがれと叱咤する物からやがて心配する内容。
この国の大半どこかにいれば電波を拾い上げてくれるが。でも裏山になるともう完全に届かなくなる。流石にこんな山の中の一軒家の為に設備投資はしてもらえなかった。なので山に登るときは必ず誰かに伝えてから登ることにしている。なので予告なく連絡がつかないと言う事はまずない。
主に遭難か熊に遭遇した時の為に。
遭難した事はないが、宮下商店に行く為の近道を探してかなり遠回りした事は何度かあるが、おかげでうちから下の様子は手にとるように理解した。勿論我が家の秘密の場所も。
とりあえず段々畑になっている一番下の畑からさらに畑を作ったりいろんな感情をぶつけるようにがむしゃらな時もあって、今は使ってないので雑草に飲み込まれた畑がいくつか増えていた。
開墾して慣らしてかき集めた落ち葉を土に混ぜ込み畝を作ってと、あの時はなぜか一面のキャベツ畑を作って半分以上を土に帰したという思い出となったのが畑が雑草に飲み込まれた理由だろう。
「じゃがいもとか玉ねぎなら保存が出来たのにね」
五玉ほど持って帰ってくれた宮下の言葉に雷に打たれたようなショックを覚えたのは今では懐かしい思い出だ。
ともあれ一つ一つ処理をして最後は胃の居たくなるような薄くも同じジイちゃんがとバアちゃんの血が流れる従兄弟殿に連絡を入れた。
「ちょっと寝てただけだから連らく取れないくらいでいちいち騒ぐな、でいいか」
ガキじゃないんだからとメッセージを返せばそれなりにすぐ反応があった物はちらちらと返って来た。圭斗には素直に二日酔いがヤバくって内田さんに介抱してもらったとか、圭斗から連絡が行ったのか宮下からも連絡が来て二日酔いの薬の位置を教えて貰ったり……お前はオカンかと呟くのは当然だろう。
何が悲しくて人の家の薬箱事情を網羅してるのかと言う前にそれだけお世話をさせてしまった俺が一番の問題だがここに来て本当に宮下がいなくなってしまったのは大ダメージすぎると自分の普段の生活を振り返ってみれば随分な家内状況に追い込まれていた事にやっと気が付くのだった。
「薬箱の中の胃腸薬見つけた。だいぶすっきりした。ありがとう」
そう言って返信すればすぐにこっちの様子を動画をクラウドに入れたからというメッセージが届いた。
動画製作する為のお互いのチェック用にアカウントを共有しているが、そこにはいろいろと放りこんでいる。そこを見れば昨日の日付の新しいファイルがあって折角だから暇を持て余した眠れない俺が編集してやろうと宮下の様子を伺うのだった。
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