216 / 976
冬の訪れ 5
しおりを挟む
夜は上島が居るので先生を上島に押し付けてさっさと寝る事にした。安定の料理の腕。良くも悪くもないと言ったのは先生なので、作ってもらってそんな失礼な感想しか言えない先生には上島の手料理を満喫してもらう事にした。ちなみに弟も同じように普通に料理が上手い。兄貴が作っている所を見て居れば大体わかるだろうと言った弟は兄ちゃん子だなと思うも近所に同年代の友人がいないからつるむのは今も昔も兄貴だけという土地の事情。
その気持ちよくわかる。わかるぞー。
宮下と絡む前までは友達は学校に行かないと居なかったしな。と言ってもそれなりに距離のある友達なので友達と言えるかどうかわからないが、同世代との会話って大切だなと思った高校時代は上島家でも重要な問題だと思う。なのでこういった交流会(?)には連れてこようとする意図は判るが、本日の目的は別の所にあるようだ。上島達も先生も隣の離れが気になるのか料理が出来たらそっちに行って長火鉢を囲んだ夕食が始まり、冷蔵庫から飯田さんが用意してくれたおかずを見つけてそのままパーティと変っていったので火の始末だけ気を付けるように言って俺は離脱した。
とにかく眠い。
金曜の夕方からはポンコツなので、先生が来なかったら絶対何も食べずに寝てるんだろうなとある意味毎度来てくれる先生には感謝するしかない。もっとも代償にしこたまお酒を飲まされるのだが、あいつら相手じゃ晩酌の相手にもならないし、明日山に行く事を伝えてあるので先生も飲み過ぎはしないだろう。
とはいえ終始視界の端には誰かが動く情報、耳には止めどもなく響き渡る聞き慣れない音。通常なら受け入れる事が出来る程度の環境が、金曜の夜だけは耐えれなく、先生にもさっさと寝ろと言われる始末。
缶ビールを二本持って部屋へと戻れば静かな暖房器具のモーター音が響く音だけ。寂しいと思う所のはずだが、今日はそれさえもうるさく消してさっさと寝る事にした。
そして気づけば朝だった。
あまりの寒さに慌てて暖房のスイッチを入れて上着を着込んでトイレに向かう。はだしが寒い季節なのでルームシューズを履いてトコトコとトイレに向かう。
ルームシューズはなかなかどうして曲者で、室内履きだと言うのに土間も普通に歩いてしまう危険な履物だと……毎年の事なので反省はしないが、履き替えると言う事を忘れがちになる恐ろしい物だと思う。
なので土間を横切ってトイレに行けば賑やかな声が聞こえてきた。
俺はそののまま離れに向えばそこには一部寝てしまったお子様もいるが
「先生、今何時だと思ってるの……」
聞けば先生は腕時計を見て
「ああ、もう綾人の起きる時間か」
「「「綾人さんおはようございます!」」」
三年ズの真っ暗な時間帯の朝の挨拶に俺がおかしいかと思うも時間は既に四時。いつもの時間だとほっとして、長火鉢から上る薬缶の湯気をみてインスタントのココアを上島に作らせた。
「寝起きでココア、きつくないですか?」
「余裕!」
上着は着たとは言えパジャマ姿とルームシューズ。超モコモコのルームシューズは暖かくて毎年何足か買う理由なんて一つしかない。
「あやっちー、またルームシューズでうろついて。そのまま家の中あがらないでよ」
何故か植田に正論の説教をされてしまうも
「大丈夫。掃除するのは俺だし、烏骨鶏なんか外をうろついた足で畳の上も歩くぞ」
「意外といい加減ですね。知ってましたけど」
水野に言われたがそんなにも几帳面かと思うもそばにいたのが先生なら納得するしかない。
「それより明日働く気があるのならそろそろ寝ておけ。時間給だから寝坊した分引くから」
「え?そんなに聞いてない!」
「リフォームの時の様な考え方なら帰れ。山で働くということは命懸けな事を舐めるな」
雇用者としてピシャリと言えば既に敷いてある布団に素直に潜り込むのをみて
「八時には仕事を始めるから七時には起きろよ」
「四時間、微妙な時間だ」
「自分自身で時間配分できない事を恨め」
言いながらもまだ暗い世界に烏骨鶏達も起きないから俺も部屋に戻る。植田に言われて癪だがルームシューズは土間で脱いで新しいルームシューズを履いてすぐの冷たさに身を振るわせるも自室に着く頃には馴染んでいて、俺は寝ている合間に届いた宮下の仕事のログを見ながら編集作業に没頭する。どうやら既に昨日の疲れは消えていた様だ。
宮下の動画は概ね高評だ。
仕事がマニアックと言うのもあるが今時よく見かける古民家改造で見かける障子問題に初心者の宮下が丁寧に仕事を取り組む姿勢は視聴者の冷やかしよりも玄人視線のコメントが多くて下手なコメントを残すと袋叩きにされると言う……多分知ってる人達なんだろうなと思いながらも見守る姿勢を今の所貫いている。
でも皆さんが沸き立つのは納得できる。
木を切って乾燥させて形を整えて組み上げて障子紙を貼ってやっと一枚の障子が出来上がるのだ。釘も使わず、ボンドも使わず、計算尽くされた美の作にホースで水をぶちまけながらたわしでゴシゴシと擦られボキッと桟を折ったりして廃棄しているのを見れば作り手怒るのは当然と言う物。
木は濡れたら歪む、それぐらい知ってるだろうと突っ込むコメントに古民家に住むいみないんじゃね?なんて辛辣な言葉があるくらいだ。ほどほどにしてやれよと思うも寒い季節だと言うのにあまり広くもなく明るくもない作業場で一人作業をする宮下の顔はいつも真剣だ。
宮下は濡れたスポンジで糊を剥がし、折れた桟を同じサイズに切り取り、木槌を使って障子をばらして折れた箇所と入れ替えて元通りにしてついでに積もり積もった埃も硬く絞った雑巾で拭き取っていく。刷毛で薄く糊を付けて障子を貼って一ミリにもない紙一枚の僅かな段差がつけられた障子紙のサイズに余剰の紙を切り取っていく。息をつめる様な時間を終えた後に霧吹きを吹いて障子を元あった場所に設置する。いい感じだと褒める西野さんはそこは師匠と言うべきか残りの障子十四枚ほども練習によろしくと宮下に丸投げする。
さすがの宮下も慄いていたけど、三日をかけて終わらせて、最後は西野さんの奥さんと新しい障子の前の縁側でお茶をいただくシーンで終わるのだった。
こうやって一つ一つ仕事を覚える様子を見ながらチョリチョリさんの音楽がのんびりと流れていく。
宮下の動画はチョリチョリさんの音楽を余す所なく使う様にしている。穏やかにゆっくりとを、でもどこか軽快に聞こえる音楽は宮下には勿体ないだろうが、それでもものを覚えるのに人の何倍の時間が必要だった宮下にとって、この音楽はきっとペースがあっている、そんな気がしていつの間にか口の端を釣り上げながら編集し終えた動画をまず一番に宮下に見せるためにコピーを送っておくのだった。
その気持ちよくわかる。わかるぞー。
宮下と絡む前までは友達は学校に行かないと居なかったしな。と言ってもそれなりに距離のある友達なので友達と言えるかどうかわからないが、同世代との会話って大切だなと思った高校時代は上島家でも重要な問題だと思う。なのでこういった交流会(?)には連れてこようとする意図は判るが、本日の目的は別の所にあるようだ。上島達も先生も隣の離れが気になるのか料理が出来たらそっちに行って長火鉢を囲んだ夕食が始まり、冷蔵庫から飯田さんが用意してくれたおかずを見つけてそのままパーティと変っていったので火の始末だけ気を付けるように言って俺は離脱した。
とにかく眠い。
金曜の夕方からはポンコツなので、先生が来なかったら絶対何も食べずに寝てるんだろうなとある意味毎度来てくれる先生には感謝するしかない。もっとも代償にしこたまお酒を飲まされるのだが、あいつら相手じゃ晩酌の相手にもならないし、明日山に行く事を伝えてあるので先生も飲み過ぎはしないだろう。
とはいえ終始視界の端には誰かが動く情報、耳には止めどもなく響き渡る聞き慣れない音。通常なら受け入れる事が出来る程度の環境が、金曜の夜だけは耐えれなく、先生にもさっさと寝ろと言われる始末。
缶ビールを二本持って部屋へと戻れば静かな暖房器具のモーター音が響く音だけ。寂しいと思う所のはずだが、今日はそれさえもうるさく消してさっさと寝る事にした。
そして気づけば朝だった。
あまりの寒さに慌てて暖房のスイッチを入れて上着を着込んでトイレに向かう。はだしが寒い季節なのでルームシューズを履いてトコトコとトイレに向かう。
ルームシューズはなかなかどうして曲者で、室内履きだと言うのに土間も普通に歩いてしまう危険な履物だと……毎年の事なので反省はしないが、履き替えると言う事を忘れがちになる恐ろしい物だと思う。
なので土間を横切ってトイレに行けば賑やかな声が聞こえてきた。
俺はそののまま離れに向えばそこには一部寝てしまったお子様もいるが
「先生、今何時だと思ってるの……」
聞けば先生は腕時計を見て
「ああ、もう綾人の起きる時間か」
「「「綾人さんおはようございます!」」」
三年ズの真っ暗な時間帯の朝の挨拶に俺がおかしいかと思うも時間は既に四時。いつもの時間だとほっとして、長火鉢から上る薬缶の湯気をみてインスタントのココアを上島に作らせた。
「寝起きでココア、きつくないですか?」
「余裕!」
上着は着たとは言えパジャマ姿とルームシューズ。超モコモコのルームシューズは暖かくて毎年何足か買う理由なんて一つしかない。
「あやっちー、またルームシューズでうろついて。そのまま家の中あがらないでよ」
何故か植田に正論の説教をされてしまうも
「大丈夫。掃除するのは俺だし、烏骨鶏なんか外をうろついた足で畳の上も歩くぞ」
「意外といい加減ですね。知ってましたけど」
水野に言われたがそんなにも几帳面かと思うもそばにいたのが先生なら納得するしかない。
「それより明日働く気があるのならそろそろ寝ておけ。時間給だから寝坊した分引くから」
「え?そんなに聞いてない!」
「リフォームの時の様な考え方なら帰れ。山で働くということは命懸けな事を舐めるな」
雇用者としてピシャリと言えば既に敷いてある布団に素直に潜り込むのをみて
「八時には仕事を始めるから七時には起きろよ」
「四時間、微妙な時間だ」
「自分自身で時間配分できない事を恨め」
言いながらもまだ暗い世界に烏骨鶏達も起きないから俺も部屋に戻る。植田に言われて癪だがルームシューズは土間で脱いで新しいルームシューズを履いてすぐの冷たさに身を振るわせるも自室に着く頃には馴染んでいて、俺は寝ている合間に届いた宮下の仕事のログを見ながら編集作業に没頭する。どうやら既に昨日の疲れは消えていた様だ。
宮下の動画は概ね高評だ。
仕事がマニアックと言うのもあるが今時よく見かける古民家改造で見かける障子問題に初心者の宮下が丁寧に仕事を取り組む姿勢は視聴者の冷やかしよりも玄人視線のコメントが多くて下手なコメントを残すと袋叩きにされると言う……多分知ってる人達なんだろうなと思いながらも見守る姿勢を今の所貫いている。
でも皆さんが沸き立つのは納得できる。
木を切って乾燥させて形を整えて組み上げて障子紙を貼ってやっと一枚の障子が出来上がるのだ。釘も使わず、ボンドも使わず、計算尽くされた美の作にホースで水をぶちまけながらたわしでゴシゴシと擦られボキッと桟を折ったりして廃棄しているのを見れば作り手怒るのは当然と言う物。
木は濡れたら歪む、それぐらい知ってるだろうと突っ込むコメントに古民家に住むいみないんじゃね?なんて辛辣な言葉があるくらいだ。ほどほどにしてやれよと思うも寒い季節だと言うのにあまり広くもなく明るくもない作業場で一人作業をする宮下の顔はいつも真剣だ。
宮下は濡れたスポンジで糊を剥がし、折れた桟を同じサイズに切り取り、木槌を使って障子をばらして折れた箇所と入れ替えて元通りにしてついでに積もり積もった埃も硬く絞った雑巾で拭き取っていく。刷毛で薄く糊を付けて障子を貼って一ミリにもない紙一枚の僅かな段差がつけられた障子紙のサイズに余剰の紙を切り取っていく。息をつめる様な時間を終えた後に霧吹きを吹いて障子を元あった場所に設置する。いい感じだと褒める西野さんはそこは師匠と言うべきか残りの障子十四枚ほども練習によろしくと宮下に丸投げする。
さすがの宮下も慄いていたけど、三日をかけて終わらせて、最後は西野さんの奥さんと新しい障子の前の縁側でお茶をいただくシーンで終わるのだった。
こうやって一つ一つ仕事を覚える様子を見ながらチョリチョリさんの音楽がのんびりと流れていく。
宮下の動画はチョリチョリさんの音楽を余す所なく使う様にしている。穏やかにゆっくりとを、でもどこか軽快に聞こえる音楽は宮下には勿体ないだろうが、それでもものを覚えるのに人の何倍の時間が必要だった宮下にとって、この音楽はきっとペースがあっている、そんな気がしていつの間にか口の端を釣り上げながら編集し終えた動画をまず一番に宮下に見せるためにコピーを送っておくのだった。
252
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜
キノア9g
ファンタジー
※本作はフィクションです。
「異世界に転移したら、ぼっちでした!?」
20歳の普通の会社員、ぼっちーが目を覚ましたら、そこは見知らぬ異世界の草原。手元には謎のスマホと簡単な日用品だけ。サバイバル知識ゼロでお金もないけど、せっかくの異世界生活、ブログで記録を残していくことに。
一風変わったブログ形式で、異世界の日常や驚き、見知らぬ土地での発見を綴る異世界サバイバル記録です!地道に生き抜くぼっちーの冒険を、どうぞご覧ください。
毎日19時更新予定。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる