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旅立つ君に 4
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蓮司を受け渡した後俺は飯田さんの家のキッチンに居た。
冷凍保存をした猪や鹿、兎の肉を大量に運び込んでやっとお疲れ様でしたとお茶を頂いているお昼時。
Mon chateauの皆さんに食べてもらいたく持って来たのに飯田さんは難しい顔をしながら自分の分の確保を真剣に悩む姿に散々料理してるでしょう?と思うも向こうでは用意してない調味料があるのでここではやりたい放題ですと言い切った飯田さんの言葉を疑うではないが調味料の棚を覗きに行って、退散するのだった。
ほんと根っからの料理人なんだなぁともはや呆れるしかない調味料や調理器の数は実はコレクターだろ?と問いただしたい。はいそうです。なんて真顔で返されそうで怖いからきかないけど、家の中はいたってシンプル。リビングダイニングの間取りなのにリビングがかなり追いやられてる感半端ないレイアウトは如何に飯田さんにとってキッチンとダイニングが占めているかがわかる内容だ。他には自室となるメインベットルームがあり、大きなウォークインクローゼットまである。
そしてこの客室。
帰国と同時に結婚も考えていた相手がいたと聞いていただけにここは本来子供部屋だったのだろうかと邪推をしてみたり。この家のように掃除洗濯は勿論料理もきっちりと出来るだけに嫁が必要か?なんて疑問はあるが。とりあえずゲスト用の部屋として活用されているこの部屋に少しだけ俺の私物を置かせてもらっている。お互い様だ。
「でしたら今夜Mon chateauでディナーにしましょう。昨日の時点で青山には連絡をしてあります。ご来店を楽しみになさってますよ」
「あー、また口が肥える。だけど折角なのでお邪魔します。
それまでは一度少し休ませてもらってから陸斗にお土産買いにちょっと出かけてきます」
「でしたら合鍵を預けておきます。目が覚めた頃にはもうレストランの方に出掛けていると思いますので」
「すみません。お世話になります」
「ホテルではなく頼ってくださって嬉しいから」
ほんと頼りになる兄貴だと、どこぞの世話ばかりかかる教師とは大違いだと、たかが一泊、されど一泊。家がどんなふうにされているか不安だと圭斗を信じるしかないもどかしさに長距離移動後におかゆと言う体に優しいメニューと言う気遣いが本当にうれしい。トッピングにはカリカリに焼いたベーコンやとろっとろのスクランブルエッグ。砕いたナッツを飾るヨーグルトにあっさりとした葱と揚げの味噌汁は山の食卓には出てこないシンプルな物ばかり。
飯田さんも家に来る時はこう言うあっさりしたメニューが良いのだろうかと思うも料理をするのは飯田さん。飯田さんがいる時は俺に台所に立つ権利はないというように調理場に立たせてくれない。多分俺に食べさせる栄養を考えての物をというのは理解できる。だがこの長距離移動。仕事の終わりで疲れているだろう体を考えて俺に合わせずに食べたい物をと言うべきだろうかと思うもそれが顔に出ていたのか
「あと、俺の思い違いだったらすみませんと先に断りますが、俺が綾人さんの家で作るメニューは俺が食べたい物を考えて作ってるだけなので気にしないでくださいね」
「すみません。思い違いじゃなくって……
毎回朝食から凄く楽しみにしてます」
なぜわかったと驚きからの惨敗感に素直に感謝すればよろしいと満面な顔で頷かれるのだった。
そんな昼食も終わればシャワーを借りてひと眠りをし、小一時間ほどで目が覚めた時には『行ってきます』と置手紙を残した飯田さんのメモが枕元に置いてあった。いつ部屋に入ったんだか謎スキル。
陸斗のお土産を買いに行ったり一つめんどくさい野暮用も済ませたあとは青山さんのお店で美味しいご飯を食べてリフレッシュ。飯田さんも今晩は掃除は免除されて早く帰って来たので一緒に飲みながらだべってそのまま爆睡。田舎でも都会でも変わらない生活に苦笑しつつ飯田さんの出勤と共に俺も帰るのだった。
なかなかハードだったなと思いながらもご褒美が美味しかったので良しとした東京旅行だったが、その時に四人の卒業生達にお祝いとして時計を買うのだった。男同士でなんだがお揃いの腕時計。スマホの時計があるじゃんと言われそうだけどこう言う物は身だしなみで持つだけ持っておけと押し付けた時計を四人は今身に着けてくれている。案外気に入ってくれたんだなと予算を言って実用的な記念になりそうな物を店の人選んだものを買うだけという当人達には言えない手抜きなお買い物だったことは当然秘密。ファッションコーナーで売ってるようなイッキュッパな値段の時計はそろそろやめてくれと言う遠回しな嫌味を理解してくれたとは思えないが、こうやってつけて来てくれる辺りは気に入ってくれているだろうと思う事にしておいた。
冷凍保存をした猪や鹿、兎の肉を大量に運び込んでやっとお疲れ様でしたとお茶を頂いているお昼時。
Mon chateauの皆さんに食べてもらいたく持って来たのに飯田さんは難しい顔をしながら自分の分の確保を真剣に悩む姿に散々料理してるでしょう?と思うも向こうでは用意してない調味料があるのでここではやりたい放題ですと言い切った飯田さんの言葉を疑うではないが調味料の棚を覗きに行って、退散するのだった。
ほんと根っからの料理人なんだなぁともはや呆れるしかない調味料や調理器の数は実はコレクターだろ?と問いただしたい。はいそうです。なんて真顔で返されそうで怖いからきかないけど、家の中はいたってシンプル。リビングダイニングの間取りなのにリビングがかなり追いやられてる感半端ないレイアウトは如何に飯田さんにとってキッチンとダイニングが占めているかがわかる内容だ。他には自室となるメインベットルームがあり、大きなウォークインクローゼットまである。
そしてこの客室。
帰国と同時に結婚も考えていた相手がいたと聞いていただけにここは本来子供部屋だったのだろうかと邪推をしてみたり。この家のように掃除洗濯は勿論料理もきっちりと出来るだけに嫁が必要か?なんて疑問はあるが。とりあえずゲスト用の部屋として活用されているこの部屋に少しだけ俺の私物を置かせてもらっている。お互い様だ。
「でしたら今夜Mon chateauでディナーにしましょう。昨日の時点で青山には連絡をしてあります。ご来店を楽しみになさってますよ」
「あー、また口が肥える。だけど折角なのでお邪魔します。
それまでは一度少し休ませてもらってから陸斗にお土産買いにちょっと出かけてきます」
「でしたら合鍵を預けておきます。目が覚めた頃にはもうレストランの方に出掛けていると思いますので」
「すみません。お世話になります」
「ホテルではなく頼ってくださって嬉しいから」
ほんと頼りになる兄貴だと、どこぞの世話ばかりかかる教師とは大違いだと、たかが一泊、されど一泊。家がどんなふうにされているか不安だと圭斗を信じるしかないもどかしさに長距離移動後におかゆと言う体に優しいメニューと言う気遣いが本当にうれしい。トッピングにはカリカリに焼いたベーコンやとろっとろのスクランブルエッグ。砕いたナッツを飾るヨーグルトにあっさりとした葱と揚げの味噌汁は山の食卓には出てこないシンプルな物ばかり。
飯田さんも家に来る時はこう言うあっさりしたメニューが良いのだろうかと思うも料理をするのは飯田さん。飯田さんがいる時は俺に台所に立つ権利はないというように調理場に立たせてくれない。多分俺に食べさせる栄養を考えての物をというのは理解できる。だがこの長距離移動。仕事の終わりで疲れているだろう体を考えて俺に合わせずに食べたい物をと言うべきだろうかと思うもそれが顔に出ていたのか
「あと、俺の思い違いだったらすみませんと先に断りますが、俺が綾人さんの家で作るメニューは俺が食べたい物を考えて作ってるだけなので気にしないでくださいね」
「すみません。思い違いじゃなくって……
毎回朝食から凄く楽しみにしてます」
なぜわかったと驚きからの惨敗感に素直に感謝すればよろしいと満面な顔で頷かれるのだった。
そんな昼食も終わればシャワーを借りてひと眠りをし、小一時間ほどで目が覚めた時には『行ってきます』と置手紙を残した飯田さんのメモが枕元に置いてあった。いつ部屋に入ったんだか謎スキル。
陸斗のお土産を買いに行ったり一つめんどくさい野暮用も済ませたあとは青山さんのお店で美味しいご飯を食べてリフレッシュ。飯田さんも今晩は掃除は免除されて早く帰って来たので一緒に飲みながらだべってそのまま爆睡。田舎でも都会でも変わらない生活に苦笑しつつ飯田さんの出勤と共に俺も帰るのだった。
なかなかハードだったなと思いながらもご褒美が美味しかったので良しとした東京旅行だったが、その時に四人の卒業生達にお祝いとして時計を買うのだった。男同士でなんだがお揃いの腕時計。スマホの時計があるじゃんと言われそうだけどこう言う物は身だしなみで持つだけ持っておけと押し付けた時計を四人は今身に着けてくれている。案外気に入ってくれたんだなと予算を言って実用的な記念になりそうな物を店の人選んだものを買うだけという当人達には言えない手抜きなお買い物だったことは当然秘密。ファッションコーナーで売ってるようなイッキュッパな値段の時計はそろそろやめてくれと言う遠回しな嫌味を理解してくれたとは思えないが、こうやってつけて来てくれる辺りは気に入ってくれているだろうと思う事にしておいた。
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