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嫉妬とは微笑ましいじゃないかときゅんとしたのを誤魔化したのは内緒です
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クラエスのおかげで体調が今一つの俺はセリムに服装や頭を整えてもらって城に向かう準備をしていた。
もふには首にグランデル家の紋章の付いた首輪を付けてもらっておしゃれをしている。最初はいらがって取ろうとしたけど俺が
「もふもおしゃれしたな。俺ともお揃いのバッチを付けてもらったぞ」
チョロイ事にたったその一言でご機嫌に首輪を触る様子にクラエスもセリムも笑っていた。
昨日のお出迎えと比べたら随分と少ない人数に俺達はお見送りをされて城へと向かう。
婚姻前交渉したとはいえ今クラエスが抱えている書類を提出して晴れて夫婦となる。これはどの世界でもお役所仕事なんだと感心しながら晴れてこの世界での俺の保証はされるのだった。
最低限の、だろうが。
とは言えこれで侯爵家と言う貴族の妻と言う地位もできたし、騎士団団長と言う護衛も手に入れた。
後はセリムと一緒にお家の仕事を手伝って欲しいと言うとこまでが朝ごはんを食べながらのこれからの方針となった。
ただし今朝城から召喚状が届いており、あの俺をガン無視した第一王子のフレーデリクからの呼び出しだった。
これについては聖女のセイカさんたってのお願いらしく、どのみち俺には拒否権はない。
「王太子の呼び出しだが先に陛下への先約があるのでその後にしてもらった。
もし何か積もる話があるのならランチを取りながらと言う風に席を用意するが?」
俺の手を握り名がら決して広いとは言えない馬車の中でぴったりと寄り添いながら不安そうに俺を見ていた。
「何か不安なんだ?」
俺はセリムから城でのマナーのレクチャーを付け焼刃で教えてもらいながらふいにあげれば
「聖女様にお会いさせたくはない」
「なんで?」
呼ばれたから会いに行くだけなのにと思うも
「アトリは聖女様と、その、なんだ……
目の前で同郷のよしみ、仲良くされるのを見るのはつらい」
「いや、ただ単なる同郷なだけであの時初めて会った人と仲良くなる方法、俺の方が教えてほしい」
ましてや高校生、そして女の子。俺が気安く話しかけただけで犯罪者と処理される俺の年齢を何だと思っているも……
「無駄に地位も金も顔も良いとそれだけで免罪符になるんだな」
「なにをいってる。騎士団団長として国内外沢山の方を見てきたがアトリほど美しい方を私は知らない」
「セリムさん、帰ったらクラエスの視力検査お願いします」
ぞわぞわと初めてかけられた俺の評価に正気かと問いただしたかったが、馬車の狭い室内で退屈したもふが膝の上でうとうととしだしてしまった。
正直子猫サイズとは言えずっと膝の上に乗っかってもらうのは身動きもとれなく辛いのでセリムの隣に置かれたバスケットに移す。すっかり籠のフィット具合を気に入ってかすやすやとしだしたもふをしばらく眺めて
「一つ覚えておけ。
彼女とは同郷って言うだけであってこの間初めて会っただけの人だ。特別な感情の入れ方だって判らない。
一応大人として未成年の彼女を気遣う事はあるが、それだけだ」
何で名前しか知らない相手をそこまで気を使わないといけないと言えばそれこそあっけにとられた顔が二人分あった。
セリムよ、執事としてその顔はどうだと思うも直ぐに咳払いして済ませた顔になる茶髪茶目のワンコと俺の中では忠犬として扱う事にした。執事だしね。
「すまない。聖女様を助けてこちらの世界にまで来るぐらいだから特別な関係があるかと……」
外れた邪推に顔を赤くして背けてしまったが、思えばクラエスは最初から顔がしょっちゅう赤かったりするが大丈夫だろうかと心配してしまう。
というか、どんな妄想をして何顔を青くしたり赤くしたりと若々しい反応を見てきゅんとするのだろうが、残念な事に三十路一歩手前のお兄さんとしてはお前可愛いなと言うのがせいぜいだ。
「クラエスからセイカさんの名前を教えてもらって、俺が知るそれが彼女の総てだ。
彼女の名前をどんな字を書くのかも知らないし、家の名前も知らない。
当然向こうも知らない、そんな関係だ」
言えばあからさまにほっととした顔で笑みをこぼしていた。鼻歌でも歌いだすのではないかと言うくらいのご機嫌な様子に段々と人ごみが増えだして活気に沸く城下町に差し掛かったから馬車の窓のカーテンの隙間からこの街の様子を眺めて楽しむ事にした。
もちろん俺の視界には沢山の情報が現れていて、視界の片隅のマップにその店の名前が書き加えられていく。地図は簡単な平面地図が描かれただけだが、視界で確認した事はそこに詳細と言う様に記されていく。
何か俺のスマホの機能すごくね?
自慢したくなる物の絶対安全にかかわる事がだだ漏れな機能に逆に俺がピンチになるしかないスマホ機能は絶対に口にしてはダメだ。なんせ生体リンクと言う事自体オーバーテクノロジーだしね。
そんなこんなで沢山の情報を拾っていれば子供が母親を呼び、母親が振り向いて子供と話をする光景の横を通り過ぎる。
どの世界でも親子はこう言う物だよなと思っていればNEWの文字。
英語理解するんだとどうでもいい事に感心していればバージョンアップされたスマホに発生した人名事典にその母子の名前と証明写真のような胸から上の画像まで登録されていた。連絡取り合う相手が居ないからって人名事典はないと思うがありがたいので活用させてもらってグランデル家の邸で働いてる人全員コンプリートできた。
もふには首にグランデル家の紋章の付いた首輪を付けてもらっておしゃれをしている。最初はいらがって取ろうとしたけど俺が
「もふもおしゃれしたな。俺ともお揃いのバッチを付けてもらったぞ」
チョロイ事にたったその一言でご機嫌に首輪を触る様子にクラエスもセリムも笑っていた。
昨日のお出迎えと比べたら随分と少ない人数に俺達はお見送りをされて城へと向かう。
婚姻前交渉したとはいえ今クラエスが抱えている書類を提出して晴れて夫婦となる。これはどの世界でもお役所仕事なんだと感心しながら晴れてこの世界での俺の保証はされるのだった。
最低限の、だろうが。
とは言えこれで侯爵家と言う貴族の妻と言う地位もできたし、騎士団団長と言う護衛も手に入れた。
後はセリムと一緒にお家の仕事を手伝って欲しいと言うとこまでが朝ごはんを食べながらのこれからの方針となった。
ただし今朝城から召喚状が届いており、あの俺をガン無視した第一王子のフレーデリクからの呼び出しだった。
これについては聖女のセイカさんたってのお願いらしく、どのみち俺には拒否権はない。
「王太子の呼び出しだが先に陛下への先約があるのでその後にしてもらった。
もし何か積もる話があるのならランチを取りながらと言う風に席を用意するが?」
俺の手を握り名がら決して広いとは言えない馬車の中でぴったりと寄り添いながら不安そうに俺を見ていた。
「何か不安なんだ?」
俺はセリムから城でのマナーのレクチャーを付け焼刃で教えてもらいながらふいにあげれば
「聖女様にお会いさせたくはない」
「なんで?」
呼ばれたから会いに行くだけなのにと思うも
「アトリは聖女様と、その、なんだ……
目の前で同郷のよしみ、仲良くされるのを見るのはつらい」
「いや、ただ単なる同郷なだけであの時初めて会った人と仲良くなる方法、俺の方が教えてほしい」
ましてや高校生、そして女の子。俺が気安く話しかけただけで犯罪者と処理される俺の年齢を何だと思っているも……
「無駄に地位も金も顔も良いとそれだけで免罪符になるんだな」
「なにをいってる。騎士団団長として国内外沢山の方を見てきたがアトリほど美しい方を私は知らない」
「セリムさん、帰ったらクラエスの視力検査お願いします」
ぞわぞわと初めてかけられた俺の評価に正気かと問いただしたかったが、馬車の狭い室内で退屈したもふが膝の上でうとうととしだしてしまった。
正直子猫サイズとは言えずっと膝の上に乗っかってもらうのは身動きもとれなく辛いのでセリムの隣に置かれたバスケットに移す。すっかり籠のフィット具合を気に入ってかすやすやとしだしたもふをしばらく眺めて
「一つ覚えておけ。
彼女とは同郷って言うだけであってこの間初めて会っただけの人だ。特別な感情の入れ方だって判らない。
一応大人として未成年の彼女を気遣う事はあるが、それだけだ」
何で名前しか知らない相手をそこまで気を使わないといけないと言えばそれこそあっけにとられた顔が二人分あった。
セリムよ、執事としてその顔はどうだと思うも直ぐに咳払いして済ませた顔になる茶髪茶目のワンコと俺の中では忠犬として扱う事にした。執事だしね。
「すまない。聖女様を助けてこちらの世界にまで来るぐらいだから特別な関係があるかと……」
外れた邪推に顔を赤くして背けてしまったが、思えばクラエスは最初から顔がしょっちゅう赤かったりするが大丈夫だろうかと心配してしまう。
というか、どんな妄想をして何顔を青くしたり赤くしたりと若々しい反応を見てきゅんとするのだろうが、残念な事に三十路一歩手前のお兄さんとしてはお前可愛いなと言うのがせいぜいだ。
「クラエスからセイカさんの名前を教えてもらって、俺が知るそれが彼女の総てだ。
彼女の名前をどんな字を書くのかも知らないし、家の名前も知らない。
当然向こうも知らない、そんな関係だ」
言えばあからさまにほっととした顔で笑みをこぼしていた。鼻歌でも歌いだすのではないかと言うくらいのご機嫌な様子に段々と人ごみが増えだして活気に沸く城下町に差し掛かったから馬車の窓のカーテンの隙間からこの街の様子を眺めて楽しむ事にした。
もちろん俺の視界には沢山の情報が現れていて、視界の片隅のマップにその店の名前が書き加えられていく。地図は簡単な平面地図が描かれただけだが、視界で確認した事はそこに詳細と言う様に記されていく。
何か俺のスマホの機能すごくね?
自慢したくなる物の絶対安全にかかわる事がだだ漏れな機能に逆に俺がピンチになるしかないスマホ機能は絶対に口にしてはダメだ。なんせ生体リンクと言う事自体オーバーテクノロジーだしね。
そんなこんなで沢山の情報を拾っていれば子供が母親を呼び、母親が振り向いて子供と話をする光景の横を通り過ぎる。
どの世界でも親子はこう言う物だよなと思っていればNEWの文字。
英語理解するんだとどうでもいい事に感心していればバージョンアップされたスマホに発生した人名事典にその母子の名前と証明写真のような胸から上の画像まで登録されていた。連絡取り合う相手が居ないからって人名事典はないと思うがありがたいので活用させてもらってグランデル家の邸で働いてる人全員コンプリートできた。
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