異世界召喚に巻きこまれたらスマホがバグって騎士団団長の妻になるそうです

雪那 由多

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食事はデザートの後からメインがやってくる

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「エルヴィーラから話を聞いたぞ。
 中々稀有なスキルを持っていると」
「はい、こちらの世界でお役にたてるか判りませんが、それなりに寂しさを紛らわす事が出来るスキルかと思います」
 
 本日は柘榴の離宮でランチを頂いています。
 前回同様給仕はおらず、見えるように開け広げられた隣室に天蓋付きのベットがどーんと置かれています。
 ご飯食べたらヤるのか?
 ヤるんだろうな?
 その為にこの柘榴の離宮を皆さん掃除したんだろうから。
 そして後片付けをした時にいくら綺麗にしたとは言えばっちりとご使用済みベットを見られて城中に噂がばらまかれるのだろう。
 柘榴と言う名の通りガーネットをふんだんに使った装飾品で統一されていて、そしてその名のとおりカーペットやカーテンは濃厚な赤で統一されていた。
 何て情熱的だろうか。
 なるべく隣室の方は見ないようにしながら俺の鑑定では本物のガーネットをタイルのように並べて装飾された机のお値段が気になってグラスを持ち上げるまでは良いけど置く時に傷を付けないか緊張しまくりで隣の部屋の事なんて構ってられない。
 そんな俺をくすくすと笑う魅惑の三十九歳に少し顔を赤くしてしまう理由は総て食事を終えてしまって俺の手を取り指先にキスをしていたからだ。
 あ、ああ……
 ここから変なスイッチが入ってしまう。
 まるで女のように腹の奥底がカーッと熱くなって、何か期待するかのように息子さんが勃ちあがる。
 ちゅ、ちゅとキスは手首の内側に回り込み、そこから手を引っ張られるようにして唇が重なる。
 最後に食べたグレープフルーツの様な爽やかさの果物を包んだゼリーの余韻を味わう様に吐息を重ねる。見なくても判る様に期待する躰が瞳をうるわせて、吸われてプクリとした唇が薄っすらと開けばアレックスの瞳の奥に欲望の炎が灯るのをうっとりと眺めていた。
 ああ、これでもうベットにGO決定!だ。
 何てちょろすぎるクソゲーの俺に泣きたくなるも、少し恥ずかしげな顔でベットに押し倒されて脱がされていく。
 相変わらず立派な物をお持ちの王様の先端は早く突っ込みたいと言う様に先走りが溢れていた。
 だけどそこは魅惑の三十九歳、つっこむだけがセックスじゃないと言う様にぬっち、ぬっちと先端をアナルの中にすぐに入れないようにじらしにじらすやり口は立派なおっさんだ。だけど俺はそれを欲しがるビッチで

「お願い、意地悪しないでアレックスのこれ頂戴」
「アトリは欲しがりだな」

 早く入れてとアレックスの腰に合わせて腰を揺らしてしまう俺を笑うアレックスだけどそこは王様S気質。それだけじゃご褒美はあげれないと楽しんでいた。
 早く、早くと急かすようなおねだりに俺は自分の正気を疑うが、三度目とは言えアレックスのそのまんざらでもないような顔をかっこいいと思うおかしな俺がいる事に気付いていた。
 まあ、どちらかと頼られるのも好きだけど頼ってくれと言う人にはつい甘えてしまう性質。

『何?まだ仕事が終わらない?
 だったらこっちに回せ、さっさと終わらせたら飲みに行くぞ!』
『あー!パイセン飲みに行くなら俺も一緒に行きたいっす!絶対ついて行きますからね!
 天鳥、俺も仕事貰うからね!』
『ええ?先輩ありがとうございます!
 だけどほんとに良いのですか?今なら定時で上がれるのに』
『良いに決まってるから』
『早く終わったって家でゲームするだけでつまんないから。さっさと終わらせて飲みに行きましょう!』
  
 聖華ちゃんのせいとは言わないけど少し元の世界を懐かしむ機会に触れて少し俺も感傷的になってしまったけど改めて先輩達に可愛がられていた事を自覚する。
 嬉しい反面やたらと俺に絡んでくる先輩方の相手は大変だったけど、ありがたい事に飲み屋では何時も個室を用意してくれたので、無礼講でべたべたとした付き合いは勿論週末は先輩の家に転がり込んで風呂を借りたり服まで借りたりして半分記憶を失いながら朝にはマッパで目を覚ますようなお酒を飲んだりして楽しんでいた。
 うーん、何かいろいろ記憶が飛んでいたけど何だったかなーと思っている合間に目の前に立派なブツが迫ってきて、俺はソレを美味しそうにしゃぶりだしていた。
 うん、考え事をしていてもオートで奉仕をする俺の体の有能な事……
 ぴちゃぴちゃとミルクを飲む子猫の様に先端や裏筋、唇で優しくはみながらも舌先で包み込む様にしごき上げていた。



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