文字の大きさ
大
中
小
6 / 18
6話
団長の衝撃発言から数日
各騎士団が一箇所に集まり王国騎士団長の言葉を聞いていた
「これより西の平原に向かう!各騎士団ごとに固まり隊列を組め!では行くぞ!!」
「「おぉ!!」」
どうやら西の平原まではかなり距離があるらしい。
それまでの食事は各騎士団で用意しろとのこと。当然他の騎士団は硬い黒パンと干し肉に果物だけという団がほとんどだ。
しかし、リントブルム騎士団にはキオという料理人が居る。
日が傾いてきた頃、王国騎士団長が歩くのを止め
「今日はここまでだ!各自食事を取りしっかりと休むことだ!当然夜の見張りを怠るなよ!」
「はぁー、やっと休めるよ」
「何言ってんだキオ。お前の仕事は料理だろ?」
「あぁ!そうでしたー」
「ほれ、言われた通りに調味料やら食材やら持ってきてやったんだ。結構重かったんだぜこれ」
「はいはい、作りますよ作りますよ」
んー、そうだなぁ。あまり食材は使いたくないしなぁ。
やっぱり狩りに行くかぁ
「すみません、ちょっと狩りに行ってきます。槍を借りてもいいですか?」
「槍を貸すのは問題ないんだが、狩りってあそこの森か?」
「ありがとうございます。はい、あそこの森です。」
「うーん、まぁキオのことだから問題はないと思うが一応1人連れて行け。」
「あ、はい。わかりました。」
僕はサラさんと森へはいっていった。
サラさんは女性で隊長格の1人なのだが普段あまり人と話さない人なので沈黙が続いていた。
「…! 来る…」
「どうしたんですかサラさん」
サラさんが森の先を指で指している
「グギギ グギャー」
「うわっ!ご、ゴブリン?」
森の先から飛び出してきたのは緑色の体をした小人が、三匹。手には棍棒をもち腰にはとても汚い布を巻いている。
「ん、ゴブリン。子供でも倒せる、いい機会キオの実力を見たい」
「えっ、僕の実力ですか?そんなぁー、危なくなったら助けてくださいよー?」
「ん、まかせて」
僕は槍は使わずナイフで向かっていった
その結果
「ぐはっ!がっ!…ちょ、ストっ…ぐぁ!」
ゴブリンにボコボコにされていた。
「サラさん! 見てないで助けてくださいよ!」
「ん? わかった」
サラさんは一瞬で距離を詰めゴブリンを切り捨てた
「なんですぐに助けないんですか!」
「ん、そういう作戦なのかと思った」
「どういう作戦ですかそれ!」
とにかく、ゴブリンに殺されかけたがご飯を作るため森の先へ進む
しばらく森の奥へ進んでいるとサラさんが立ち止まった
「ん、ここ危険 帰る」
「え?」
急に止まったかと思うとそんなことを言い始めた
「この先に何かあるんですか?」
「ん、とても強い魔物の気配」
すると
「ブヒッブヒッ!」
この声は!あの豚貴族!!
「ん、やっぱりオーク。キオ逃げる」
なんだよ、本物のオークかよ
「でもサラさん。囲まれてますけど」
「…仕方ない。戦う」
すでに僕達は数十匹のオークに囲まれていた
サラさんは剣を抜くとオークを、バッサバサ切り倒し始めた。
僕はゴブリンに勝てないのにオークなんて倒せないので逃げ回っている。
しばらく逃げ回っているとオークの数が格段に減った。
「うわー、凄いですねサラさん。これ全部倒したんですね」
僕達の周りには30匹は超えるであろうオークの死体が転がっていた
「ん、すぐにこの森を出る。この数のオークには統括者がいるはず」
「あの~、それってあそこに立っているオークなのでは?」
僕達の前に他のオークとは明らかに違うオークがいたのだ。
普通のオークは肌が黄色いのにこのオークは肌が黒い。そしてその大きさだが普通のオークに比べ2倍ほど体が大きい。
「ん、あれはオークキング。コカトリス並に強い。逃げることは不可能」
それからは本当に地獄だった。
まず、オークキングが現れるとどこからともなくオークたちが現れ僕達を襲ってきた。
流石のサラさんでもこの数には厳しく息が上がっていた。それでも傷1つ負っていないのはサラさんが強いからだろう。しかし多勢に無勢状況は悪くなるばかりだった。
そして今、僕の目の前にはあのオークキングが手に持っていた斧を振りかぶっている
「キオ!…くっ」
サラさんは多数のオークに囲まれ身動きがとれない
そして斧が僕の目の前まで迫ってくる。僕は思わず目を閉じ身構えた
ガンッッ!
しかし、いつまでたっても衝撃が来ない。恐る恐る目を開けてみると
斧が壊れたオークキングが目を丸くし立っていた
「あれ?」
ペタペタ自分の体に異常がないことを確かめ安心した時に気づいた
「サラさん!つかぬことを聞きますがオークって食べれるんですか?」
「…ん、オークは脂が乗って美味…」
これで理解した。オークは食べ物だ!
僕とオークキングは目を合わせニヤリと僕は口角を上げた。
「えい!」
僕は手に持っていた槍をオークキングの心臓めがけ突いた。なんの技術もない突き。しかしオークキングは反応する事ができず絶命した。
もうそこからは言わずともわかるだろう
僕がオーク(食材)に無敵なのでサラさんの周りにいたオークも瞬殺した。
「…うそ、オークキングは脂肪が多すぎて中々刃が通らない。それを一突きで…」
なにがともあれ無事助かり、又食材も得ることができたので騎士団のところまで戻る
「遅かったなキオ」
帰ってきた僕達に声をかけたのは副団長だった。
「オークキングに襲われまして」
「なに!?オークキングだと!大丈夫だったのか!?」
「はい、こうブスッと」
「キオはわけがわからない、ゴブリンにボコボコにされるのにオークキングを瞬殺した。今までの常識が覆された」
団長は
「まぁ、キオだからな」
と一言
とにかく、みんなお腹を空かせているから作らないとな
アレを作るか!
オークキングの肉を切り分ける。肉の筋に切り込みを入れ、肉を包丁の背で満遍なくたたいて、形をととのえ、塩コショウをまぶす。
豚肉に薄力粉をつける。余分な薄力粉は払い落とす。その後、溶いた卵につける。
お肉をパン粉の上に乗せたら、まわりのパン粉を肉の上に乗せる。その後余計なパン粉は払う
ここでもう一度、今の作業を繰り返す。衣を馴染ませるために10分程おいておく
沢山あるから大変だ!でも料理は美味しい方がいいからね!
油に入れ、薄くきつね色に揚がったら取り出す。取り出したら油をきる。
二度揚げ。油の温度をさっきよりも少し熱めにして肉を入れ、良いきつね色になったら取り出す。
出来たトンカツに刻んだキャベツとトマトを添えて
「完成!!」
本当はカツ丼作りたかったけど米を持ってきてなかったんだ。
「ん、いい匂い」
「あ、サラさん。出来ましたよ、皆さんを呼んできて…ってもうみんな集まってるんですね」
「あたりまえだ、あんな油で揚げるいい音出してたら来ちまうよ!」
みんなに配り終えると
「えーと、今日はトンカツって言うのを作りました。名前にカツって入っているので縁起がいいかと思い作りました。」
「では、食材に感謝して…いただきます」
「「いただきます!!」」
「うおぉー!サクサクだー!」
「ん、美味…」
「な、なぁ。聞くまでもないと思うがこの肉は…」
「ええ、オークキングです。」
「…もうなにも言わない。たとえお前が災害レベルの魔物を倒して料理していたとしてもな…」
感想 32
あなたにおすすめの小説
『病弱な幼馴染を優先してください』と言った妻が消えた翌日、夫は領地の会計書類が全て白紙になっていることに気づいた
歩人侯爵家に嫁いで五年。ルチアは夫エミルの領地会計・社交・使用人管理を全て一人で担ってきた。だがエミルはいつも幼馴染のアリーチェを優先する。「アリーチェは体が弱いんだ、お前とは違う」——その言葉を百回聞いた日、ルチアは微笑んで離縁届に署名した。「ええ、私は丈夫ですから。どうぞ幼馴染様をお大事に」。翌朝、エミルが目にしたのは——税務報告の締切、領民からの陳情の山、そして紅茶の淹れ方すら知らない自分。三ヶ月後、かつて「地味な妻」と呼ばれたルチアは、辺境伯の財務顧問として辣腕を振るっていた。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
この子、貴方の子供です。私とは寝てない? いいえ、貴方と妹の子です。
サイコちゃん貧乏暮らしをしていたエルティアナは赤ん坊を連れて、オーガスト伯爵の屋敷を訪ねた。その赤ん坊をオーガストの子供だと言い張るが、彼は身に覚えがない。するとエルティアナはこの赤ん坊は妹メルティアナとオーガストの子供だと告げる。当時、妹は第一王子の婚約者であり、現在はこの国の王妃である。ようやく事態を理解したオーガストは動揺し、彼女を追い返そうとするが――
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
他サイトにも投稿しております。
※本作品をAIの学習教材として使用することを禁じます。
※無断著作物利用禁止
「代わりはいくらでもいる」とクビにされた事務官令嬢ですが、全書類に私の「指紋認証魔術」をかけていたのを忘れましたか?
クラム「君の代わりなど、掃いて捨てるほどいる」――。婚約者である第二王子にそう告げられ、事務官シルフィアは王宮を追放された。だが、傲慢な王子は知らなかった。王宮の全文書、宝物庫、果ては防衛結界に至るまで、彼女の「魔紋認証」で封印されていることを。彼女が隣国の冷徹な大公に熱烈に溺愛される中、王宮は物理的に「開かない」絶望の牢獄と化していく。
平民の薬師と契約結婚した冷徹公爵様ですが、実は私は5年前に失踪した侯爵家の正当令嬢でした~偽りの夫婦が本気の溺愛に変わるまで~
ハリネズミの肉球「これは契約だ。愛は不要だ」
そう言い放った冷徹公爵アルフォンスと、平民の薬師リアの結婚は、打算だけで結ばれた偽りの関係だった。
家も名も持たないリアは、生きるためにその契約を受け入れる。
――けれど。
彼女の作る薬は奇跡のように人を救い、荒れた公爵領は少しずつ変わっていく。
無関心だったはずのアルフォンスもまた、彼女の強さと優しさに触れるたび、心を揺らし始める。
「……お前は、俺のものだろう」
それは契約の言葉のはずだった。
なのに、いつからかその声音は熱を帯びていく。
そんな中、明かされる衝撃の真実。
リアは――5年前に政変で消えた侯爵家の正統令嬢だった。
彼女を陥れた貴族たちが再び動き出す中、アルフォンスは選ぶ。
契約か、それとも――愛か。
偽りから始まった関係は、やがて逃れられない執着へと変わっていく。
※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。
「お前の刺繍など指の戯れ」——盲目の辺境伯が、令嬢の縫い目の凹凸を指で読んだ夜
歩人子爵令嬢ヴェロニカは、十年間、王太子妃の戴冠衣装の刺繍を担当してきた。祖母から教わった独特の針目で、毎年異なる図案を縫い続けた。誰もその意味を尋ねなかった。「お前の刺繍など指の戯れ。下女に代えればよい」——婚約破棄の宴で王太子が放った一言に、ヴェロニカは刺繍枠を置いて去る。その夜、辺境から馬車が一台、王都を目指していた。盲目の辺境伯ロタールが、宮中に到着する。「五年、私はあなたの刺繍を毎晩指で読み続けていた。あなたが刺していたのは、私の母の祖国の紋章だった」——ヴェロニカの祖母が、隣国の出身であった事実。十年間、彼女は気づかずに故郷の紋章を縫い続けていた。新しい戴冠衣装には、その紋章が一目もない。儀礼違反として、戴冠は延期されることになる。