7 / 18
6.5話
しおりを挟む
ガヤガヤ
ある酒場にリントブルム騎士団が集まっている。
それには理由があった。
「なぁキオ。」
「なんですか?団長。」
「俺はお前の事を団員に言ったほうがいいと思うんだ。」
「…スキルの事ですか?」
「ああ、スキルの事だ。」
僕は前に団長にだけスキルを伝えた。
スライムに殺されかけているのを見られたのにドラゴンとか狩っているので隠せなくなったからだ。
「スキルを団員に知ってもらう事でお前を守ることもできる。」
「僕を守る…ですか。」
「ああ、そうだ。スキルの事を知っていれば食うことの出来ない魔物に遭遇した時に戦うことのできないお前を優先的に守ることができる。」
「だが俺達が守るだけではないぞ。もしドラゴンみたいな俺達では手に負えない魔物に遭遇したらお前が俺達を守るんだ。」
「何も知らない奴らから見たら殺されに行くようなもんだろ?だがお前のスキルを知っていれば安心とまではいかないが止めることはないだろう。言うか言わないかはお前が決めることだ。」
そうか。僕のスキルを知ってもらう事でみんなが僕を守ってくれて、逆に強い魔物が出たら食べられる魔物限定だけど僕がみんなを守ることができる。
「だが、スキルの事を教えるのは危険な事だ。」
「団員にはいないと思うがそのスキルを知った悪い奴らがお前を利用する可能性は極めて高い。」
それでも僕は
「お願いです。僕のスキルをみんなに伝えてください。」
「そうか、わかった。これから団員を集めよう。」
しばらくして大体集まったのを確認すると団長が
「あー、全員は集まる事が出来なかったが今日はお前らに言っときたいことがある。」
「なんですか?」
団員の一人が尋ねた。
「それはな、キオのことだ。」
「キオですか?」
「あぁ、実はなキオはある条件をつければおそらくこの世で1番強いと俺は思っている。」
「キオが強い?なんの冗談ですか団長。」
「キオはあるスキルを持っている。」
「スキルなら俺も持ってますぜ。筋力強化ってやつを。」
他にも、俺だって、俺もだよ、など聞こえる。
「いや、キオはそんなスキルではない。絶対料理ってスキルだ。」
「なんだそれ、聞いた事無いですぜ。」
「絶対料理のスキルの効果は食材全てに無敵だ。」
「食材に無敵?意味がわからん」
「食材全てに無敵。わからないか?食材とは魔物も含まれるんだ。だからドラゴンだって狩る事が出来るんだ。」
「ドラゴンだって!?」
「そんな馬鹿な!」
「まぁ、言葉で言っても仕方ないだろう。これからキオのスキルを見てもらうためにドラゴン退治に行く」
「ええ!?」
普通は死にに行くようなものだろう。普通はね
それでもドラゴンの住処まで全員で来ることができたのは疑っていても団長を信頼しているからだろう。
「グギャアアア!!!」
「ひぃ!」
今僕達の目の前には巨大なドラゴンがいる。
「キオ、頼む。」
「はい。」
僕はゆっくりと歩きながらドラゴンに近づく
「ま、まて!キオ!」
団員の誰かが僕を止めようとする。
「おい!キオを止めるな!信じろ!」
団長が団員を止める。
「ガァァ!」
直後ドラゴンが放った火のブレスが僕に当たった。
「ほらみろ!キオがやられちまった!」
ブレスが消え、煙が去った後に立っていたのは無傷の僕。何故か服も焦げてない。
「なっ!キオ大丈夫なのか!」
「ええ、僕は大丈夫です。」
僕はくるりと回りドラゴンを見てジャンプ。
スパッ!と剣で首を切り落とした。
「ど、ドラゴンを一撃で!」
「ブレスを受けても無傷…」
「みんなわかったか?これがキオのスキルだ。お前たちは知らないうちにドラゴンの肉やらコカトリスの肉やら食ってたんだぞ。」
「そうだったのか。」
「だが、このスキルは万能ではない。見ての通りドラゴンなど食える魔物は今みたいに倒せる。しかし、食えない魔物を前にキオは無力だ。だから守ってやってほしい。逆に強くて食える魔物が出た時は安心して背中を預けてほしい。」
「これが今日集ってもらった理由だ。」
しばらくの沈黙が続いた。
すると1人が
「す、すげぇぇ!!」
「ドラゴン倒せるとかやばすぎっす!」
みんなも
「ああ、確かにすごいな」
「料理人ってこんなに強いのか」
いや、料理人が強いわけではなくキオが特別なのだ
「改めてキオ!よろしくな!」
「ああ、ドラゴン出た時は頼んだぞ!」
「その代わりゴブリンならいくらでも倒してやる!」
「ゴブリンくらい子供でも倒せるだろ!」
「いえ、僕ゴブリン倒せません。」
「嘘だろ?」
「ん、本当。この前ゴブリンにボコボコにされていた。」
「そ、そうなのか。」
みんなは僕を怖がることなく、今まで通り接してくれた。
それが本当に嬉しかった。
本当はスキルを話すことが怖かった。
スキルを話すことによって、僕を避ける人が出てくるのではないかと。
だってドラゴン倒すんだよ?世界最強のドラゴン。そんな力を持った僕が近くにいつもいる事で怯えるんじゃないかと。
だから本当に嬉しかった。
ある酒場にリントブルム騎士団が集まっている。
それには理由があった。
「なぁキオ。」
「なんですか?団長。」
「俺はお前の事を団員に言ったほうがいいと思うんだ。」
「…スキルの事ですか?」
「ああ、スキルの事だ。」
僕は前に団長にだけスキルを伝えた。
スライムに殺されかけているのを見られたのにドラゴンとか狩っているので隠せなくなったからだ。
「スキルを団員に知ってもらう事でお前を守ることもできる。」
「僕を守る…ですか。」
「ああ、そうだ。スキルの事を知っていれば食うことの出来ない魔物に遭遇した時に戦うことのできないお前を優先的に守ることができる。」
「だが俺達が守るだけではないぞ。もしドラゴンみたいな俺達では手に負えない魔物に遭遇したらお前が俺達を守るんだ。」
「何も知らない奴らから見たら殺されに行くようなもんだろ?だがお前のスキルを知っていれば安心とまではいかないが止めることはないだろう。言うか言わないかはお前が決めることだ。」
そうか。僕のスキルを知ってもらう事でみんなが僕を守ってくれて、逆に強い魔物が出たら食べられる魔物限定だけど僕がみんなを守ることができる。
「だが、スキルの事を教えるのは危険な事だ。」
「団員にはいないと思うがそのスキルを知った悪い奴らがお前を利用する可能性は極めて高い。」
それでも僕は
「お願いです。僕のスキルをみんなに伝えてください。」
「そうか、わかった。これから団員を集めよう。」
しばらくして大体集まったのを確認すると団長が
「あー、全員は集まる事が出来なかったが今日はお前らに言っときたいことがある。」
「なんですか?」
団員の一人が尋ねた。
「それはな、キオのことだ。」
「キオですか?」
「あぁ、実はなキオはある条件をつければおそらくこの世で1番強いと俺は思っている。」
「キオが強い?なんの冗談ですか団長。」
「キオはあるスキルを持っている。」
「スキルなら俺も持ってますぜ。筋力強化ってやつを。」
他にも、俺だって、俺もだよ、など聞こえる。
「いや、キオはそんなスキルではない。絶対料理ってスキルだ。」
「なんだそれ、聞いた事無いですぜ。」
「絶対料理のスキルの効果は食材全てに無敵だ。」
「食材に無敵?意味がわからん」
「食材全てに無敵。わからないか?食材とは魔物も含まれるんだ。だからドラゴンだって狩る事が出来るんだ。」
「ドラゴンだって!?」
「そんな馬鹿な!」
「まぁ、言葉で言っても仕方ないだろう。これからキオのスキルを見てもらうためにドラゴン退治に行く」
「ええ!?」
普通は死にに行くようなものだろう。普通はね
それでもドラゴンの住処まで全員で来ることができたのは疑っていても団長を信頼しているからだろう。
「グギャアアア!!!」
「ひぃ!」
今僕達の目の前には巨大なドラゴンがいる。
「キオ、頼む。」
「はい。」
僕はゆっくりと歩きながらドラゴンに近づく
「ま、まて!キオ!」
団員の誰かが僕を止めようとする。
「おい!キオを止めるな!信じろ!」
団長が団員を止める。
「ガァァ!」
直後ドラゴンが放った火のブレスが僕に当たった。
「ほらみろ!キオがやられちまった!」
ブレスが消え、煙が去った後に立っていたのは無傷の僕。何故か服も焦げてない。
「なっ!キオ大丈夫なのか!」
「ええ、僕は大丈夫です。」
僕はくるりと回りドラゴンを見てジャンプ。
スパッ!と剣で首を切り落とした。
「ど、ドラゴンを一撃で!」
「ブレスを受けても無傷…」
「みんなわかったか?これがキオのスキルだ。お前たちは知らないうちにドラゴンの肉やらコカトリスの肉やら食ってたんだぞ。」
「そうだったのか。」
「だが、このスキルは万能ではない。見ての通りドラゴンなど食える魔物は今みたいに倒せる。しかし、食えない魔物を前にキオは無力だ。だから守ってやってほしい。逆に強くて食える魔物が出た時は安心して背中を預けてほしい。」
「これが今日集ってもらった理由だ。」
しばらくの沈黙が続いた。
すると1人が
「す、すげぇぇ!!」
「ドラゴン倒せるとかやばすぎっす!」
みんなも
「ああ、確かにすごいな」
「料理人ってこんなに強いのか」
いや、料理人が強いわけではなくキオが特別なのだ
「改めてキオ!よろしくな!」
「ああ、ドラゴン出た時は頼んだぞ!」
「その代わりゴブリンならいくらでも倒してやる!」
「ゴブリンくらい子供でも倒せるだろ!」
「いえ、僕ゴブリン倒せません。」
「嘘だろ?」
「ん、本当。この前ゴブリンにボコボコにされていた。」
「そ、そうなのか。」
みんなは僕を怖がることなく、今まで通り接してくれた。
それが本当に嬉しかった。
本当はスキルを話すことが怖かった。
スキルを話すことによって、僕を避ける人が出てくるのではないかと。
だってドラゴン倒すんだよ?世界最強のドラゴン。そんな力を持った僕が近くにいつもいる事で怯えるんじゃないかと。
だから本当に嬉しかった。
0
あなたにおすすめの小説
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!
野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。
私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。
そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。
聖女の力を妹に奪われ魔獣の森に捨てられたけど、何故か懐いてきた白狼(実は呪われた皇帝陛下)のブラッシング係に任命されました
AK
恋愛
「--リリアナ、貴様との婚約は破棄する! そして妹の功績を盗んだ罪で、この国からの追放を命じる!」
公爵令嬢リリアナは、腹違いの妹・ミナの嘘によって「偽聖女」の汚名を着せられ、婚約者の第二王子からも、実の父からも絶縁されてしまう。 身一つで放り出されたのは、凶暴な魔獣が跋扈する北の禁足地『帰らずの魔の森』。
死を覚悟したリリアナが出会ったのは、伝説の魔獣フェンリル——ではなく、呪いによって巨大な白狼の姿になった隣国の皇帝・アジュラ四世だった!
人間には効果が薄いが、動物に対しては絶大な癒やし効果を発揮するリリアナの「聖女の力」。 彼女が何気なく白狼をブラッシングすると、苦しんでいた皇帝の呪いが解け始め……?
「余の呪いを解くどころか、極上の手触りで撫でてくるとは……。貴様、責任を取って余の専属ブラッシング係になれ」
こうしてリリアナは、冷徹と恐れられる氷の皇帝(中身はツンデレもふもふ)に拾われ、帝国で溺愛されることに。 豪華な離宮で美味しい食事に、最高のもふもふタイム。虐げられていた日々が嘘のような幸せスローライフが始まる。
一方、本物の聖女を追放してしまった祖国では、妹のミナが聖女の力を発揮できず、大地が枯れ、疫病が蔓延し始めていた。 元婚約者や父が慌ててミレイユを連れ戻そうとするが、時すでに遅し。 「私の主人は、この可愛い狼様(皇帝陛下)だけですので」 これは、すべてを奪われた令嬢が、最強のパートナーを得て幸せになり、自分を捨てた者たちを見返す逆転の物語。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる